一手間かけること
今週はお天気に恵まれているので、外壁に張る杉のヨロイ下見板の塗装を行ないました。
外壁の板張りは、メンテナンスは必要になりますが、質感や温かみがあって好きですね。
板はやはり動きもありますので、張ってから塗装をすると、伸び縮みしたときに塗ってないところが表れてくる可能性があります。ですので、大工さんが張る前に塗装しておきます。
それから板は裏表塗らないと、そりが起こりやすくなりますので、この際に裏側も塗っておきます。これは安全策ですね。生の木ですからぜったい反らないとはいえませんけれど。
こういう一手間かけることは、図面にも見積にもうたってない事ですし、お客様もそこまでは知らないことですが、長い目で見て良いと思うことをさせていただくようにしております。
これは自分が手掛けることに限らず、当社の大工さんもやはり一手間かけております。
見えなくなるところですが、随所に将来あばれてこないような工夫をします。
リフォームなどで、よその大工さんの仕事を見ると、その一手間があるのと無いのとでこうも違うのかと思うことがあります。モデルハウスとかの新築でさえも、各所がガタガタになっているのを見ることがありました。
大工さんの腕のせいとばかりはいえません。大工さんとのコミュニケーションをとりながら、いかに良い仕事をさせるかも工務店の裁量であります。
一手間かけることを惜しまない社風こそが、大切だと思いますね。