シロアリの出た家
今日はシロアリが入った築20年くらいのお宅の調査立合いを行ないました。
業者さんに床下のチェックもしてもらい、改修工事の方針をきめました。
これはおとついお電話をいただいて、見に行ったのですが、窓枠の一部が抜け落ちて穴が空くほど。
外を見てみると、昔に煙突を付けていた所を穴を塞いであったのですが、どうもそこから水が入っている模様です。
下を見たらびっくり、シロアリの蟻道(ぎどう)がしっかりあるではありませんか。
壊してみたら、中からシロアリが出てきました。
実を言うと、実際に活動しているシロアリを見るのは初めてです。
古いお宅で、かじられた跡はよく見てきたのですが。
問題点は2点ありました。
屋根のかかり方で、雨が伝いやすい場所に煙突の穴を設けてしまっていること。
蓋のところで内部結露の可能性もありました。
もうひとつは、その近くに古い木材を置きっぱなしにしてあったこと。
この古材もシロアリにたくさん食べられていました。
それぞれに気をつけないといけないことなのですが、やはり工務店側から、お施主様に対する的確なアドバイスをしてあげることが大事ですね。
結局そのお客様も、家は建てても後のことをなにもしてくれない工務店に頼んだものですから、こういうことになりました。
家造りは、建てて終わりではありません。後の面倒を見てくれるかどうかをしっかり考えないといけませんね。きちんと考えてくれる工務店なら、こんな仕事はしないとは思いますが。