TIME’S

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あと少し京都旅行の写真を続けますね。
こちらは安藤忠雄さんの設計の「タイムズ」です。

先斗町を抜けて、高瀬川沿いを歩いていたら、これはもしやと思ったらそうでした。
前から気になって、実物を見たかったんです。

川というと、危ないとか管理上の問題で何も考えずに柵でバリケードしてしまう昨今です。
けれどこの建物は、いかにこの川と人との係わり合いを大切にするかという問題を提起した作品として、私はとっても好きな建物です。

水が増水しても浸水しないギリギリのラインを考えて、できるだけ水面の近くまで下りられるようにしています。

手摺がないことを、子供が落ちたらどうするという理由で反対にあったり、護岸の形成について行政からも強い反対を受けたらしいのですが、安藤さんは断固引き下がらなかったといいます。自然との距離感を体験として感じてほしいという願いからでしょう。

深さ10センチの川で溺れるからとか言う話は、あまりに過保護すぎて馬鹿馬鹿しくなってきます。
自分が子供の頃を考えると、川とかまだまだ危険なところで遊んできましたからね。
それだからこそ、危険に対する処置も身につくというものです。

危険要素は排除しようという行政の指導には、豊かな人の心を育てるという意識はまったくありません。

ですからどうしても批判的にはなりますが、行政が薦める合理主義的な住宅には迎合せず、心が豊かになる人間的な家造りを進めていきたいと思っています。

2010年06月21日(月) 23:22 | カテゴリー: 日記   パーマリンク| |

TIME’S への2件のコメント

  1. 森の森人 より:

    この建物 安藤先生の設計だったのですか!?

    私も2度3度立ち寄っていますが
    場所が場所だけに、夜お邪魔することが多く
    しかも”酔っている・・・”(すみません・・)

    でも川!?のせせらぎが心地よくほっとする
    空間ですよね!!

  2. 管理人 より:

    そうですか、行かれたことありましたか。

    京都のように街中を川が流れている風景は心が和みます。
    福井は堤防が高くて、街から見る風景としてはちょっと残念な気もします・・・。

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