夏でも囲炉裏
暗い室内で、写真もブレブレになってしまいましたが、ちょっと紹介がてらに載せました。
こちらは白川郷の合掌造りの家の中ですが、夏でも囲炉裏に火を入れているのにびっくりしたものです。
輻射熱を感じましたが、空気の暑さとは違い、居ようと思えば居れますね。
火を管理しているのか、おじさんがずっと座っている様子です。
混んでましたし、すぐに出てしまったのですが、いろいろ質問できたらよかったですね。
でもこうして火をいれることで、茅葺の建物をいぶしているからこそ、建物が長持ちしているんですね。
木を乾燥させることや、火の煤(スス)が防虫効果を高めたりすることも重要な役目です。
実はこういうところが肝心なところです。
よく風通しが良くて自然まかせで、エアコンも暖房もなんにもしなくていい家が、エコで良い家みたいなイメージがあるかと思います。
けれど今のような街中のこの暑さ、風が無ければ空気も抜けませんし、カビもはえる。そんな家づくりが長持ちするとは言えません。
昔の合掌造りの家でさえ、熱源を投入して調整しているわけです。
住む人がきちんと、管理をしているからこそ、長持ちして快適に住めるのですね。
住む家が、どんな住まい方ができる家か。
管理して、長くきちんと住まい続けられる内容(性能)のある家かどうか。
古い日本家屋を見ても、そういうところに着目して考えてみてほしいです。
自然とかエコとかいう言葉を武器にしている人もちゃんと考えてみてくださいね。