大人の采配を
今日のネットのニュースを見て知りましたが、トステムのサッシが規定の防火基準を下回っていたことがわかり、1万棟もの建物で使用されているものを無償改修するように命じたとか。
なんでも一定の熱を受けたときに、ガラスが抜け落ちない時間が20分という規定に対し8分から12分くらいで落ちてしまうというもの。
なぜ規定どおりの性能が出なかったのかはこれから検証されることと思いますし、
こんなことはとても残念なニュースではあります。
ただもっと愕然としたのは、国土交通省の発表の仕方です。
ごもっともではありますが、こんなことをいきなり言われたら企業はもちろん、ユーザーにとっても恐怖を覚えさせることではないかということです。
なにか思いやりのない報道であります。きちんとした説明を企業にもさせる逃げ道を作ってあげないといけませんね。
昔の戦の話でも、勝ち戦になったら最後には逃げ道を残してあげる話を聞いています。それが思いやりです。
トステムという会社は当社では使っておらず、好きな会社でもありませんからそれを弁護するわけではありませんが、
とにかく今の法律はなんでも企業の元気をなくしてしまう方向に流れが強すぎるように思うものです。
どんどんと縛りを強くしていって、がんじがらめの法律を作っていけば、安心だと思っているのは省庁だけではないかと思いますね。
法律に対応するため全てのことに無駄なコストがかかり、企業も新しいことはリスクが大きくてやらなくなる。悪循環ですね。最終的にユーザーにデメリットになることだと思います。
ほんの一部のクレーマーに対応するため、多くの人の犠牲が払われることがどうも納得がいきません。
高い地位を持ってらっしゃるお役所の皆様には、もっと大人の采配をお願いしたいものです。