ハードとソフト
今日の新聞にソニーの会長である大賀典雄さんの訃報が載っておりました。
この方は音楽家でオーケストラの指揮もなさっていたような方と聞きました。
コロンビア映画の買収のときは驚きましたが、早くからハードとソフトの両方が揃って大切という考えをお持ちになっていた方のようです。
現在のソニーのロゴマークを決めたのも、優れたソニーデザインの礎を作ったのもこの方のようですね。
技術屋は技術に走り、デザイナーはデザインに走ることが往々にしてありますが、
この方はその融合を目指した方だと思います。
「心の琴線に触れることが重要だ」とおっしゃっているようで。
そういう持っていてうれしくなる製品作りをしているからこそ、魅力があるのですね。
このことは、住宅を作っている私たちにも大変重要なことだと思っています。
ただ、性能がよければいいだろうではいけませんね。
住む人が心豊かに暮らしていけるデザインを提供してこそ、喜びが生まれると思います。
すばらしい考え方とそれを実践してきた大賀さんに心から尊敬の念を想います。