大工工事終了
現場作業が続いていたので、今日はさすがに午後に事務所に戻って事務処理をしました。
会計処理をやっております。
現場のほうは、今日で大工さんが一段落しました。残りはクロス工事が終わってからちょこっと来てくれます。
大工さんが居なくなると、やはり現場がさびしくなりますね。
これからは、現場に常駐してくれる人がいなくなるので、これまで通り、毎日現場へ行くことになります。
自分のこまごまとした作業も追い込みに入ります。
休む間もありませんが、目に見えて仕上がってくる楽しみもあります。
時間を大切にして、最後まできちんと造っていきたいと思います。
セランガン・バツー
しばらく日記は旅行の事を書いておりましたが、仕事のほうは、現場が来月に完成ということで、追い込みで頑張っておりましたよ。
内部造作を優先していたので、ずっと手を付けていなかったのですが、やっとバルコニーのデッキが出来ました。
今回使ったのは、セランガン・バツーというデッキ材。
デッキ材にもいろいろあるのですが、こちら他のものより黄色みがかっていたので、今回塗る塗料に合わせやすく使用しました。
他の樹種のものより、材の反りが少なかったですね。 原木が直材で、長い材料がまっすぐに取れるようです。
固くて重いのは、デッキ材の特徴ですが、比較的使いやすい材料だと思います。
札幌観光の残り
こちらは、エリエール・スクエア札幌「渡辺淳一文学館」という建物。
安藤忠雄さんの設計です。
渡辺淳一さんの本は読んだことなくて、申し訳ないのですが展示は素通りで、建物の細部を見てきました。
突き出た屋根を斜めに入った頬杖で受けている構造がユニークです。
ここに行くのに、中島公園というのがあって、カモがたくさんいました。
池に近づくとエサがほしいのか寄ってきました。動物を見ていると癒されますね。
この公園に豊平館というのがあって、こちらは鮮やかなブルーを使った建物でしたね。
こちらも星が付いていました。もともとホテルとして建てられたもので、今は結婚式場などに使われているようです。
帰りに、札幌JRタワーの地下で見かけたのが、この「テルミヌスの森」という壁面彫刻。
面白いですね。 光の当て方もうまく、とてもきれいでした。 全体はもっと大きいんですよ。
ちなみにテルミヌスとはターミナルの意味だそうです。
札幌研修旅行の日記はここまでとします。
良かったですね、札幌。 とても好きになりました。
開拓使のロマンも含めて、歴史的にももっと深いものがあるように思いました。
また訪れてみたい都市でしたよ。
北海道庁旧本庁舎
次に「北海道庁旧本庁舎」を訪ねました。 通称「赤れんが庁舎」と言うそうです。
テレビ塔のガイドさんに聞いた話では、この庁舎の設計士さんの弟子にあたる人が、東京駅の設計をした人になるとか・・・。
ともかく現物を近くで見ると、圧倒的な迫力があり、とても立派です。
こちらも赤い星マークが付いていますね。
入口を入って、目の前にある階段がまた立派でした。
木製の階段でも、威厳を感じさせます。
階段踊り場の窓も、実に美しいバランスです。
札幌に行かれたら、ぜひご覧になられるとよいと思いますよ。
札幌時計台
札幌の時計台を見てきました。
大通り公園からすぐ近くなんですね。
有名なので、もっと観光地化されていると思っていたんですが、意外とひっそりとたたずんでいる感じでよかったです。
旗が立っていたり、お店が並んでいると興ざめですからね。
時計台のアップはこんな感じ。
赤い星マークがありますが、北海道開拓使が建てた建物にはこれが付いているとか。
サッポロビールの星マークも、開拓史のシンボルなんですね。
1階は資料の展示。2階はなにか催しでもできそうな感じで、長椅子が並べられています。
小屋組の造りが面白い。 以外に華奢なんですね。 水平に入っているスチールの棒も構造です。
出口が裏側になり、建物の裏手も見れました。
改修しても、きちんと復元していますね。
近くで見ると、下見板の施工はこんな感じ。 ザクッとしていますが、これでいいんです。
洋館は、木の外壁にべったり塗装をしますね。 これを塗り続けて持続していくんです。
手がかかるといえば、手がかかるのですが、こういう手をかけて建物を使い続けていくということもいいことだと思います。
なんでも、ほったらかしで長持ちするものという考えもありますが、なにか味気なさを感じます。
木のやさしさ・ぬくもりを感じるこういう外壁も、再考してみてはと思いますね。
札幌大通り公園
こちらは札幌大通り公園。
テレビ塔から撮った写真です。 (写真はちょっとミニチュア加工しています。)
テレビ塔は一番端にあって、公園がきれいに見渡せますね。
公園は長くて、全部歩き通してみなかったのですが…。
ここから見ると、雪まつりのときは、きっとライトアップがきれいでしょうね。
建物はけっこう古い感じがしました。
モエレ沼公園 2
モエレ沼公園の中心施設に「ガラスのピラミッド」というのがあります。
こちらは、駐車場からの入口。
ガラス張りの建物は、見る方向で形が違って見えます。
アトリウムの内部は、こんな感じです。
雪が降るとどんな感じになるのかなと思いました。
階段の張り出し方がかっこいい。
吹き抜けの空間をガラス張りのエレベーターが昇っていくので、公園が望めます。
イサム・ノグチの照明が飾ってあったり、ギャラリーなども見学してきました。
この施設、空調にも工夫があるらしく、夏は貯雪庫の雪や外気を使った冷房。
冬はアトリウムの天辺に溜まった温かい空気を再利用する工夫などが盛り込まれているらしいです。
この公園、とても気に入りましたね。
出来れば、青空の時にこの公園を見てみたいと思いました。
モエレ沼公園 1
ホテルで朝食をとってから、地下鉄とバスを乗り継いで、「モエレ沼公園」という処に行ってきました。
この公園は、ごみ処理場として利用した後、公園にするという発想から生まれたものだそうです。
マスタープランが世界的な彫刻家のイサム・ノグチが行ったというのも注目すべきなのですが、残念ながらプランが出来たその年に急逝されました。
遺作のような公園ですね。
とにかく広大な敷地で、びっくりしました。
一面、芝生の丘が広がります。
朝の早い時間には、人もほとんどいなくて、ジョギングをする人が一人だけ。
城の擁壁のような石積みが見えました。
なにがあるかというのではないのですが、登ってみるととても気持ちいい。
札幌の北東部唯一の山として認められた「モエレ山」にも登ってみました。
さすがに息が切れましたね・・・。
もうひとつあるプレイマウンテンという山にも登りました。
景色はこちらのほうが面白く、そこから見たモエレ山が下の写真。
ところどころにあるオブジェのデザインが、イサム・ノグチらしくかっこいい。
オブジェの奥の山がプレイマウンテン。
園内はベンチもなく、ごみ箱もなく、ましてや自動販売機などありません。
とにかく、無駄なものは一切ないから実に美しい。
こういう徹底した考えが大事です。 ほんとに。
管理している団体が偉いんですね。 こういうところを皆、見習ってほしいものです。
北海道大学
札幌研修の次の日は、17時の帰りの飛行機までフリーで動くことにしました。
最初は朝6時にホテルを出て、北海道大学へ。
広くて静かなキャンパスは気持ちがいいです。
写真のような洋館があり、いい雰囲気です。
レンガを貼った建物もディテールがかっこいい。
クラーク博士の銅像もありました。
こちら、気になって見に行った「ポプラ並木」です。
平成16年の台風被害で、何本も折れてしまったそうです。
バリケードがしてあり、今はまだちょっと残念な風景ですが、また復元してほしいですね。
ポプラ並木の横に、新渡戸稲造博士の銅像もありました。
博士も札幌にゆかりがあったんですね。
昔「武士道」を読んだことがありますが、こういうものを日本人の思想として、学校で教えてもらいたいものだと思った覚えがあります。
建築現場めぐり 5
こちらは最後に見学させていただいた、FPホームさんのモデルハウスです。
夜になって、三脚無しでの撮影はさすがにブレブレで、部分的な画像になりますが、内部もちょこっと紹介します。
こちらFPホームの中の「lia Style」というプロジェクトチームが作っている建物ですが、とても創意工夫がありましたね。
若い二人のスタッフとお会いしましたが、これからの活躍が楽しみです。
五角形の敷地を丸ごと使った、おもしろいプランなのですが、詳細はHPをご覧になってみてください。
三角のアプローチ吹き抜けから見上げたリビングの窓。
ダウンライトの配置もきれいですね。
エントランス家具の上の間接照明がやさしく天井を照らしています。
ベットルームのヘッドボードの間接照明がうまいですね。
リビングの横にフリールームとありましたが、書斎ですね。
照明にペンダンを使用しているところがいい感じです。