製図版
息子たちも冬休みに入りましたが、次男のほうは25日に吹奏楽の発表があり練習に。次男は今日の天皇誕生日と同じくして14歳になります。
また長男と話をしていたら、どうやら冬休み中に図面を仕上げないといけないようです。先日から住宅の設計の課題をやっていて、時々質問してくるので見てあげています。
なかなか他の生徒は、チラシに載っている図面を見て書いたりしているようですが、長男はオリジナルにこだわってがんばっている様子ですね。
手書きの図面ということで、平行定規もなにも買い与えてないので、昔に私が自宅で使っていた製図台を出してきて組み立ててあげました。
懐かしいですね。今は本当に仕事にも使うことがありませんが、手書きの時代はそれはそれで良い時代でした。
白紙の紙に、どこになにを書くかを考えます。施工するうえで、必要な詳細図をポイントを押さえて落とし込みます。その配置を美しく見せるところまで考えていましたから、図面そのものが作品でしたね。
トレーシングペーパーは薄く透けるので、裏からハッチングなどを書いたりいろいろ工夫しました。書き直しが多いと破けてしまうくらいで、和紙で補修したりもします。それだけ1枚の図面を大事に扱いましたね。
今はCADで書いて、配置も自由。書き直しも自由。ですから、簡単にコピーできるので図面もついつい軽く扱ってしまいますね。これは、経験がないとわからないので、若い設計士にはそれがなんだと言われそうですが・・・。
今考えると、そういう手書きの経験もできる時期に仕事をしてきたことを、とても感謝しています。味わいが違うんですね。
息子たちにも、なにかしら経験というものを積んでいってほしいと思います。