陰翳礼讃

先日、息子の付き合いでヴィレッジバンガードに行きましたら、谷崎潤一郎さんの「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」があって、喜んで買ってきました。以前本屋で探してもなかったので・・・。

まだ途中なのですが、伝わってくるのは日本家屋のなんともいえない味わい深さについてですね。

古い日本家屋は、軒が深く昼間でも薄暗い。夜は夜で、燭台のぼんやりした明かりだけという、なんとも現代とはかけ離れた生活をしていたようですが、それでも作者はそこに日本の美意識をとらえていらっしゃいます。

高度成長期に入って発達したと思われる蛍光灯の明かりの暮らしは、生活を便利にしたかもしれませんが、なにか情緒的なものを置き忘れてきたようにも感じますね。

家はもう少し暗くして過ごしても良いですね。必要なところに必要な明かりがあれば・・・。

昨日ご紹介した家も、ポーチの軒先を長くすることで、ほんとに味わい深い軒下が生まれました。ポーチの下から外を見た感じがすごくいいんですね。

屋根の低い軒先の長い縁側がある家も、とても素敵です。予算と敷地の条件によりますが、小さくてもそんな場所を作ってあげられると喜ばれるんじゃないかなと考えます。

2012年01月24日(火) 18:20 | カテゴリー: デザイン   パーマリンク| |

陰翳礼讃 への2件のコメント

  1. AROC MIKA より:

    確かに、ちょっと暗い照明は気分も落ち着き、気持ちもゆったりと過ごせる空間になります。
    日本家屋・・・掘りごたつでのんびりしたいかも☆
    こんな時期は、読書に時間を費やすのもいいかもですね☆
    難しい本は眠りを誘うため(>_<)最近はディズニーやリッツカールトンの経営論の本を見直し中。
    以外に何度読んでも真新しい発見や、言葉を見つけれます。

    雪がひどくなってきましたのでお体には気を付けて下さい!(^^)!

  2. 管理人 より:

    ディズニーやリッツカールトンですか。学ぶところがいっぱいありそうですね。

    読書もせっかくの時間を割くので、自分のためになる本、モチベーションの上がる本を読みたいですね。

    照明も手元だけ照らして、後は部屋を暗くしても、いい気分で読書出来ますよ。普段の部屋がいい雰囲気に感じられるかも。

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