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2026/06/23 21:45
火曜日は「性能・断熱・気密」について書かせていただいています。 今回は、少し専門的な内容になりますが、「床断熱」と「基礎断熱」について考えてみたいと思います。 高気密高断熱住宅を考えるうえで、床まわりの断熱はとても重要です。 冬場に足元が冷えるかどうか、床付近の温度ムラが出るかどうか、そして床下の湿気や配管まわりの環境にも関わってくる部分です。 床下の断熱方法には、大きく分けて「床断熱」と「基礎断熱」があります。 床断熱は、1階の床のすぐ下に断熱材を入れる方法です。 床下は外気に近い空間として扱い、床面で断熱・気密を取る考え方です。 一方、基礎断熱は、基礎の内側または外側に断熱材を施工し、床下空間も室内に近い環境として考える方法です。 どちらにもメリットがあり、どちらにも注意点があります。 ただ、私が大切だと思うのは、単純に「どちらの工法が優れているか」という話ではありません。 最終的に家の性能を決めるのは、図面上の理論だけでなく、現場でどれだけ確実に施工できるかという部分です。 数値だけで見ると、床断熱にも大きな利点があります 断熱性能を単純に考えると、床の直下に断熱材を入れる床断熱は、とても効率の良い方法です。 室内のすぐ下で熱を遮ることができますので、断熱材の性能を素直に活かしやすいという利点があります。 特に当社で採用している「FPの家」の床パネルは、硬質ウレタン断熱パネルを土台や大引きの間にしっかり納める工法です。 FPウレタン断熱パネルは、断熱材そのものの性能が高く、現場で柔らかい断熱材を詰める方法とは違って、施工後に沈んだり、垂れ下がったりしにくい特徴があります。 この「長く性能を維持しやすい」という点は、実際の住まいにおいて非常に大切なことだと思っています。 ただし、床断熱にも注意点があります。 床断熱の場合、断熱ラインと気密ラインは床面になります。 そのため、床下から室内へ空気が入り込まないように、パネルと土台、大引き、配管まわり、柱まわりなどの取り合いを丁寧に処理しなければいけません。 断熱材の性能がいくら高くても、隙間から冷気が入れば、足元の冷えや温度ムラにつながってしまいます。 つまり、床断熱で大事なのは、断熱材を入れることだけではなく、床まわりの気密をどこまで確実に取れるかということです。 基礎断熱は理論的には魅力があります 一方で、基礎断熱にも大きな魅力があります。 床下空間を室内側に近い環境として扱うため、床下の温度が安定しやすく、床表面の冷たさを抑えやすいという利点があります。 また、給水管や給湯管が外気にさらされにくくなるため、寒冷地では凍結リスクを抑えやすいというメリットもあります。 床下エアコンなどを採用する場合も、基礎断熱との相性は良いと言われています。 さらに、断熱ラインと気密ラインを基礎まわりで連続させやすいという考え方もあります。 このように見ると、基礎断熱はとても理にかなった方法に思えます。 ただし、ここで大切なのは、「理論的には」という部分です。 実際の現場では、基礎と土台の取り合い、基礎断熱材と壁断熱材の連続、玄関土間まわり、配管貫通部、基礎の打継ぎ部分など、注意しなければならない箇所が多くあります。 基礎断熱は、うまく施工されれば高い性能を発揮します。 しかしその分、現場の施工精度や管理がとても重要になる工法でもあります。 基礎断熱で特に気を付けたいこと 基礎断熱でまず気を付けたいのは、湿気の管理です。 基礎のコンクリートは、施工後しばらく水分を含んでいます。 床下空間を閉じた環境にする場合、この水分をどう乾かすか、どう換気・除湿するかを考えておかないと、床下に湿気がこもる可能性があります。 床下が暖かく保たれることは快適性には有利ですが、湿気が多い状態で閉じ込めてしまうと、カビなどのリスクにもつながります。 もう一つ大きいのが、シロアリ対策です。 基礎断熱は床下が外気にさらされにくく、温度も安定しやすいため、シロアリにとって活動しやすい環境になる可能性があります。 … 続きを読む
2026/06/22 18:20
月曜日は「失敗しない家づくり」をテーマに書かせていただいています。 今日は、「枝葉末節にとらわれない、本質的な家づくり。」というお話です。 私はもともと設計士として仕事を始めましたので、家を考えるときには、まずその敷地に合った配置や、建物のプロポーションから考える癖があります。 土地には、ただ広さがあるだけではありません。 方角があり、道路との関係があり、隣の建物や窓の位置があります。電柱や障害物がある場合もありますし、逆に、緑が見える場所や、視線が抜ける気持ちの良い方向がある場合もあります。 そういった一つひとつの条件を読み取りながら、できるだけプラスに変えていくことが、家づくりの大切な土台になると考えています。 その中で、お施主様から本当にお聞きしたいことは、細かな仕様や納まりというよりも、まずは「どんな暮らしをしたいか」ということです。 休日はどこでくつろぎたいのか。 家族との時間をどのように楽しみたいのか。 外の景色や光を、どんなふうに感じたいのか。 そういった暮らしのイメージをお聞きすることで、設計の方向性が見えてきます。 もちろん、LDKの広さや収納量、動線なども大切です。ただ、最初から「LDKは何帖で、ここにこれを置いて、ここはこうして」と細かく決めすぎてしまうと、かえって新しい可能性が狭まってしまうことがあります。 設計というのは、条件を整理しながら、その土地と暮らしに合う答えを見つけていく作業です。 ですので、最初の段階では、細かな形を決めすぎるよりも、「こういう暮らしがしたい」という方向性をお伝えいただき、あとはある程度お任せいただくほうが、結果としてのびやかで良いプランにつながることがあります。 今はSNSやYouTubeなどで、たくさんの家づくりの情報を見ることができます。とても参考になる反面、情報が多すぎることで、知らず知らずのうちに「これも入れたい」「あれも必要かもしれない」と、要望が増えすぎてしまうこともあります。 家づくりを失敗したくない。 できるだけ良い家にしたい。 そう思われるのは当然のことです。 ただ、すべてを詰め込みすぎた家は、どこか窮屈に感じられることもあります。便利さや正解を追い求めすぎることで、家としての余白や心地よさが失われてしまうこともあるのです。 私自身は、家づくりには少し「余白」があってもいいと思っています。 それは、何かが足りない家という意味ではありません。 むしろ、すべての場所を同じように充実させるのではなく、力を入れるところと、あえて控えるところを分けることで、家全体にメリハリが生まれるということです。 たとえば、家族が長く過ごすリビングや、外の景色を楽しむ窓まわり、毎日の暮らしを支える動線にはしっかりと考えを込める。 一方で、必要以上に飾りすぎない場所や、シンプルにまとめる場所があってもいいと思います。 そうすることで、本当に大切にしたい部分がより際立ち、暮らしの中で心地よく感じられる家になります。 家は、最初からすべてを完成させきるものではなく、住まい手の暮らしによって少しずつ馴染んでいくものでもあります。 季節の飾りを置いたり、家具の配置を変えたり、庭木の成長を楽しんだり。そうした余白があることで、住みながら家に表情が生まれていくのだと思います。 設計を依頼されるときには、ぜひ「細かな答え」よりも、「どんな暮らしをしたいか」を大切にしていただけたらと思います。 そして、ある程度は設計者に任せてみる。 出てきたプランを見ながら、そこから一緒にブラッシュアップしていくことで、無理のない、素直で、心地よい家にまとまっていくのではないかと思います。 家づくりで大切なのは、流行の要素をたくさん集めることではなく、そのご家族にとって本当に必要な暮らしの形を見つけることです。 枝葉末節にとらわれず、本質を見ながら考えることが、失敗しない家づくりにつながるのではないかと思います。
2026/06/21 18:52
今日は午前中に、越前町にある「越前陶芸村」へ行ってきました。 ちょうど中にある「福井県陶芸館」が無料開放されていましたので、展示物をゆっくり見て回ることができました。 ありがたいことに、職員の方が少し説明についてくださり、ただ見るだけではわからない越前焼の歴史や流れについても、少し知ることができました。 展示は、越前焼の時代ごとの変化に合わせてブースが分けられていて、作り方や用途、表情が少しずつ変わっていく様子がわかるようになっていました。 また、近代になってから、それぞれバラバラに作られていた窯元のものをまとめて「越前焼」と呼ぶようになったというお話も聞きました。 普段、何気なく「越前焼」と言っていますが、その背景には長い歴史と、地域に根付いたものづくりの積み重ねがあるのだと感じました。 越前焼の良さは、やはり素朴で自然な風合いにあると思います。 派手な装飾があるわけではなく、土そのものの色や、焼き上がりによって生まれる表情が魅力です。 見ていると、不思議と気持ちが落ち着きます。 今回、陶芸館に行ってみようと思ったのも、少し仕事から離れて、気持ちを整えたいという思いがあったからでした。 住宅の仕事をしていると、素材や質感、納まり、見え方というものを常に考えています。 でも、こうした焼き物を見ていると、人の手で作られたものの持つ温かさや、自然に生まれる表情の良さを、改めて感じます。 写真の大きな壺は、高さが2m以上、重さは600kgもあるそうです。 実際には、今見えている台座の下まで高さがあるのですが、下の部分が割れているため、こうやって隠して展示してあるとのことでした。 これほど大きなものでも、厚みは25〜30mmほどしかないそうです。 その大きさにも驚きますが、表面の仕上がりがとても良く、土の質感や焼き上がりの表情が本当に見事でした。 展示されているものの中には、実際に触れてよいものもあります。こちらの大きな壺がそうですが。 見るだけでなく、手で触れることで、土の質感や厚み、表面の凹凸まで感じることができます。 こういう体験は、写真だけではなかなか伝わらないものですね。 越前陶芸村は、仕事の合間に少し気持ちを切り替えたい時にも、とても良い場所だと思います。 福井に住んでいながら、まだじっくり見たことがないという方もいらっしゃるかもしれません。 越前焼の素朴な美しさに触れながら、静かに心を落ち着ける時間。 ぜひ一度、見に行かれると良いと思いました。
2026/06/20 15:55
今日は土曜日の施工事例紹介として、BABELの夜の写真をご紹介します。 以前、日中のBABELをご紹介しましたが、夜になるとまた違った表情を見せてくれます。 ガルバリウムの外壁に照明の光があたり、縦のラインが静かに浮かび上がります。 昼間は素材の質感や建物の形がはっきりと見えますが、夜は光と影によって、外観により深みが生まれます。 BABELは、外からの視線を抑えながら、内側に落ち着いた居場所をつくることを大切にした住まいです。 コンクリートの塀に囲まれたデッキは、道路側からの視線をやわらかく遮りながら、室内とつながる外の空間になっています。 夜になると、デッキの足元や壁を照らす灯りが、外部空間にも落ち着いた雰囲気をつくってくれます。 外に対しては閉じる。 でも、内側には光を入れ、空や外部空間を感じられるようにする。 住宅地の中で心地よく暮らすためには、ただ大きく開くだけではなく、どこを開き、どこを閉じるかが大切になります。 室内は、モルタルの床や壁、鉄骨階段、木の踏板、やわらかな照明が組み合わさった空間です。 夜は照明の陰影が加わることで、日中とは違う落ち着きが生まれます。 明るく照らしすぎるのではなく、必要な場所に必要な灯りを置く。 そのことで、空間に余白が生まれ、ゆっくり過ごせる雰囲気になります。 BABELは、素材の強さを活かしながらも、暮らしの中では静かに馴染む住まいです。 光と影。 素材と余白。 開くところと、閉じるところ。 そうした一つひとつの設計の積み重ねが、夜の時間の心地よさにもつながっているように感じます。 派手さではなく、素材・構成・余白で美しさをつくる家。 BABELの夜の表情も、施工事例としてご覧いただければと思います。
2026/06/19 19:01
家は、建てたら終わりではなく、そこから長く暮らしていくものです。 どれだけ丁寧に建てられた家でも、年月とともに少しずつ劣化する部分は出てきます。 外壁、屋根、コーキング、雨どい、給湯器、エアコン、水まわり、建具など。 普段はあまり意識しない部分でも、気が付いた時には修理が必要になっていることもあります。 ただ、メンテナンスやリフォームを考える時に、お客様が一番気になるのは、 「これは今すぐ直さないといけないのか」 「まだ様子を見ても大丈夫なのか」 「費用はどれくらいかかるのか」 「本当に必要な工事なのか」 というところではないでしょうか。 工務店の立場から見れば、建物を長持ちさせるために、早め早めのメンテナンスをおすすめしたくなる場面があります。 しかし、お客様にとっては、すべてを一度に直すことが正解とは限りません。 大切なのは、今すぐ必要な工事と、もう少し先でもよい工事をきちんと分けて考えることです。 たとえば、雨漏りにつながる可能性がある部分や、外壁のコーキングの切れ、屋根まわりの不具合などは、放置すると建物の内部に影響が出る場合があります。 こうしたものは、優先順位を高く考える必要があります。 一方で、見た目の問題や、すぐに生活に支障が出ない部分については、予算や時期を見ながら計画していくこともできます。 リフォームやメンテナンスで大切なのは、「不安をあおって工事をすること」ではありません。 今の家の状態をきちんと見て、必要なことを整理し、お客様の暮らし方やご予算に合わせて、無理のない順番を考えることだと思います。 また、工事をするとなると、費用だけでなく、生活への影響も気になるところです。 工期はどれくらいかかるのか。 音やほこりは出るのか。 家にいながら工事ができるのか。 車の移動やご近所への配慮は必要か。 こうしたことも、事前にわかっているだけで安心感が違います。 私たちがリフォーム・メンテナンスで大切にしたいのは、専門的な正解を一方的に押しつけることではなく、お客様にとって「今どうするのが一番よいか」を一緒に考えることです。 建物を守ることはもちろん大切です。 でも同じくらい、お客様の暮らしやご予算を守ることも大切です。 気になるところがあった時に、すぐ工事を決める必要はありません。 まずは状態を確認し、今すぐ必要なこと、数年後でもよいこと、将来的に計画しておくとよいことを分けて考える。 それが、安心して家に住み続けるための、いちばん現実的なメンテナンスの考え方だと思います。 家は、直しながら、手を入れながら、長く付き合っていくものです。 だからこそ、無理のないタイミングで、必要なところから少しずつ整えていくことが大切ですね。 気になるところがありましたら、“工事をする前提”ではなく、“まず状態を見てもらう”という気持ちでご相談いただければと思います。
2026/06/18 18:56
木曜日は、「現場で大切にしていること」について書かせていただいています。 今日は、当社が工事現場に設置している監視カメラについてお話ししたいと思います。 当社が現場に監視カメラを設置し始めたのは、2015年のことでした。 きっかけは、鷹巣のほうで始まった工事です。 会社から車で45分ほどかかる場所で、さらに海に近く、風の強い現場でした。 建て方前後の資材の養生や、足場のシートが風でめくれていないか。 夜間や休日に、何か異常が起きていないか。 どうしても現場のことが気がかりで、キャノンさんを通じて監視カメラの設置をお願いしたのが始まりです。 当時のカメラは、今ほど画質が良いものではありませんでしたが、夜でも赤外線で映るものでした。 そのため、現場を24時間確認できるようになり、大きな安心につながりました。 最初は、強風や事故への備えとして設置したものですが、実際に使ってみると、それ以上に多くのメリットがありました。 今日は誰が現場に入っているのか。 作業がどこまで進んでいるのか。 現場の職人さんに電話をしながら、画面を見て具体的に指示を出すこともできます。 そういう意味では、監視カメラは私にとって、現場を確認するための大切な“右腕”のような存在になりました。 もちろん、防犯という面でも安心があります。 今でこそ、監視カメラは身近なものになってきましたが、工事現場ごとに設置して管理するのは、なかなか手間もかかります。 当社の場合は、年間に何棟も同時進行で建てるのではなく、基本的に1棟1棟を重ならないように進めています。 そのため、1台の監視カメラを現場ごとに順番に移動させながら活用することができています。 現在使用している監視カメラは、お施主様にも共有させていただき、現場の様子をご覧いただけるようにしています。 現場を見せない、あるいは見えにくい家づくりではなく、できるだけオープンに見ていただくこと。 それも、当社が大切にしていることのひとつです。 家づくりは、完成した姿だけでなく、そこに至るまでの過程もとても大切です。 どのように現場が管理されているのか。 どのように職人さんが作業しているのか。 そして、見えなくなる部分がどのように施工されているのか。 そうした過程を確認できることは、お施主様にとっても安心につながると思っています。 監視カメラは、単なる防犯設備ではありません。 現場を守るため。 職人さんの作業を確認するため。 そして、お客様の大切な家づくりを、より丁寧に進めるための道具です。 写真は、2015年に初めて監視カメラを設置した鷹巣の現場のものです。 当時はまだ画質も粗いものでしたが、このカメラのおかげで、離れた場所からでも現場を見守ることができるようになりました。 現在も形を変えながら、監視カメラは当社の現場管理に欠かせない存在となっています。 すべては、お客様の大切な家を、できる限り安心して、丁寧に作っていくため。 これからも、現場で大切にしていることのひとつとして、続けていきたいと思います。
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株式会社ライフ・コア デザインオフィスは以下の取り組みを実施することを宣言し、 グリーントランスフォーメション(GX)の推進に積極的に取り組んでまいります。
~省エネ住宅普及のために
・新築住宅 全棟 ZEH水準以上(ZEH Oriented含)の省エネ性能の達成
・省エネ性能の高い製品等の積極的な採用
・設備更新時の省エネ設備の選択による省CO2化
~働き方改革推進のために
・働き方改革の推進等、必要な人材の確保に向けた取組の推進