NEWSニュース
Eventイベント情報
Blogブログ
2026/11/05 17:36
家づくりのお話をしていると、「リビングは20畳くらい欲しい」とか、「できるだけ広々とした空間にしたい」というご希望をよく伺います。 もちろん、広さは住まいを考えるうえで大切な要素です。 ただ、長年住宅の設計に携わってきて思うのは、住まいの心地よさは、必ずしも面積の大きさだけで決まるものではないということです。 ■広く感じる空間には、理由がある 同じ広さの部屋でも、実際に入ってみると、広々と感じる部屋もあれば、少し窮屈に感じる部屋もあります。 その違いを生むのは、窓の位置や天井の高さ、視線がどこまで抜けるかといった、設計上の工夫だったりします。 こちらのお宅では、大きな窓の向こうに庭の緑が広がり、遠くの景色まで見渡すことができます。 さらに吹抜けを設けることで、上にも視線が広がり、高い位置の窓から光も差し込んできます。 こうした空間は、単に床面積を広くするのとは違った、開放感を感じさせてくれるものです。 私は、こうした目に見えにくい工夫こそ、設計の面白さだと思っています。 ■小さな場所にも、心地よい居場所を 一方で、家の中には、広くなくても心地よく過ごせる場所があります。 こちらは、階段下のスペースを利用して設けた、小さな書斎コーナーです。 階段下というのは、収納に利用することも多い場所ですが、このように机と椅子を置けば、ちょっとした仕事や読書をする場所にもなります。 周囲が少し囲まれていることで、かえって落ち着けるということもありますね。 家の中に、こうした自分だけの居場所があるというのも、暮らしの楽しみの一つではないでしょうか。 必ずしも部屋を一つ増やさなくても、空間の使い方次第で、暮らしにゆとりを生み出せるのだと思います。 ■広さだけでなく、過ごす時間を考える こちらは、吹抜けのあるダイニングの写真です。 上部までつながる空間の広がりもありますが、私が大切にしたいのは、この場所でどのような時間を過ごしていただけるかということです。 食卓を照らすペンダントライトや、壁をやさしく照らす明かりによって、夜にはまた違った落ち着きのある空間になります。 家族で食事をしたり、食後にゆっくりお茶を飲んだり、そんな何気ない日常の時間が心地よいものであってほしいと思います。 間取りを考えるときには、どうしても何畳あるかという数字に目が向きますが、その場所でどんなふうに過ごすのかを想像することも、とても大切だと感じています。 ■まとめ 家づくりでは、何坪あるか、何畳あるかという数字も、もちろん大切です。 でも、その数字だけでは表せない心地よさが、住まいにはあると思います。 これからも、一つひとつの暮らしを想像しながら、広さだけでは測れない豊かさを大切に、設計を続けていきたいと思います。 ■公式LINE 間取りや住まいの広さについてお悩みの方も、どうぞお気軽に公式LINEからご相談ください。
2026/11/04 17:56
今日は午前中、以前勤めていた会社で私が設計を担当した、2軒のお宅を訪ねてきました。 どちらも築20数年になるFPの家です。リフォームの打ち合わせや、メンテナンスの関係でお伺いしたのですが、お住まいの様子を拝見しながら、改めて家づくりについて考える時間となりました。 20数年経っても変わらない、住まいへの愛着 どちらのお宅も、本当に大切にお住まいいただいておりまして、設計を担当した者として、とてもありがたく感じました。 FPの家ならではの断熱性や気密性もあり、今でも夏は涼しく、冬は暖かく、快適にお過ごしいただいているとのことでした。 そして何より嬉しかったのが、「今でもこの家が大好きなんです」とおっしゃっていただいたことです。 ご親戚の方がいらっしゃっても、今でも間取りや家のつくりを褒めていただけるそうで、20数年前に考えた設計が、今も喜んでいただけていることに、胸が温かくなりました。 FPの家との出会いが変えた、私の家づくり 私はもともと設計事務所で仕事をしておりましたが、その後、工務店に移り、そこでFPの家と出会いました。 それまでの住宅設計では、間取りやデザインに意識が向き、断熱や気密については、今ほど深く考えられていなかったように思います。 ところがFPの家を知り、建物の隙間を少なくする高気密、外の暑さ寒さを伝えにくくする高断熱、そして計画的な換気と、家全体を冷暖房する考え方に出会って、私の家づくりに対する考えは大きく変わりました。 今では高気密・高断熱という言葉も一般的になりましたが、当時の私にとっては、家づくりの常識が大きく変わるほどの出来事でした。 長い年月が教えてくれる、家づくりの答え それから30年近く、私はこの考え方を大切にして家づくりを続けてきました。 もちろん、住宅の技術や設備は時代とともに進歩していますし、私自身も学びながら、少しずつ設計の考え方を磨いてきたつもりです。 ただ、家は建てたときが完成ではなく、そこで何十年も暮らしていただくものだという考えは、ずっと変わりません。 今日のように、20数年経ったお宅を訪ねて、今も快適に暮らし、そして何よりご自身の家を大好きでいてくださることを知ると、これまで大切にしてきた家づくりの方向は、間違っていなかったのかなと感じます。 こうしたお客様の言葉が、何よりの励みになりますね。 おわりに 新しい家が完成したときに喜んでいただくことも、もちろん嬉しいものです。 でも、20年、30年と住み続けた先に、「この家を建ててよかった」と思っていただけること。 そんな家づくりを、これからも一軒一軒、大切に続けていきたいと思います。 (写真は当社モデルルーム”DUNE”) 家づくりをお考えの方へ ライフ・コアでは、長く快適に暮らせる住まいについて、モデルルーム「DUNE」でもご案内しています。ご相談や見学のお申し込みは、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
2026/11/03 17:51
今日は11月3日、文化の日ですね。 文化というと、美術や音楽などを思い浮かべますが、私たちが毎日暮らしている住まいの中にも、文化というものがあるように思います。 長年、住宅の設計に携わってきましたが、住まいのデザインとは、ただ見た目を美しく整えることだけではないと感じています。 見た目の美しさと、暮らしやすさ 住宅のデザインを考えるとき、建物の外観やインテリアの美しさは、もちろん大切な要素です。 ただ、それだけで良い家になるかというと、そうではないと思っています。 毎日の生活の中で、自然に体が動くような間取りであったり、必要なところに必要なものが納まっていたり。 そうした使いやすさが、無理なく美しい形になっていることが、私の理想とする住まいのデザインです。 例えば、キッチンからリビングや畳スペースまで、家族の居場所が自然につながっていることも、そのひとつです。 見た目のために暮らしにくさを我慢するのではなく、暮らしやすさと美しさが、うまく両立するように考えていきたいと思っています。 光の入り方で、空間の表情が変わる これまでブログでも、窓や照明について、いろいろとお話ししてきました。 例えば、窓は大きければ良いというものでもありませんし、照明も部屋全体を均一に明るくすれば良いというものではありません。 窓から入る自然光が、壁や天井に当たってやわらかく広がる様子や、夜になって照明をつけたときに生まれる光と影。 同じ部屋でも、光の当たり方ひとつで、ずいぶんと違った表情を見せてくれます。 写真の住まいでも、天井近くに設けた高窓から光を取り入れ、壁や天井に自然な明るさが広がるように考えています。 こうした光の扱い方も、住まいのデザインの大切な部分です。 何気なく過ごしている時間の中で、ふと心地よさを感じてもらえるような空間ができれば嬉しいですね。 暮らしの中に、居心地の良い場所をつくる 私は、家の中にちょっとした居場所をつくることも好きです。 例えば、写真のように、階段の吹き抜けに面した空きスペースに椅子を置いて、窓の外を眺めながら過ごせる場所。 使い道のないような場所も、少し工夫することで、落ち着いて過ごせる居場所に変わります。 家の中のすべての場所に、明確な用途が必要というわけでもないと思います。 何をするでもなく、ただゆっくり過ごす時間があってもいい。 そうした余白のような空間が、暮らしに豊かさを与えてくれるのではないでしょうか。 設計図を描いているときには、寸法や納まりを一生懸命考えていますが、その先にあるのは、そこで暮らすご家族の毎日の生活です。 住まいのデザインというのは、そんな暮らしの場面を想像しながら、ひとつひとつ形にしていくことなのだと思います。 文化の日に、あらためて住まいのデザインについて考えてみました。 特別なものを飾らなくても、日々の暮らしの中に、美しさや心地よさを感じられること。 そんな小さな豊かさを大切にしながら、これからも一軒一軒の住まいを丁寧に設計していきたいと思います。 モデルルーム「DUNE」でも、光の取り入れ方や居心地の良い場所づくりをご覧いただけます。見学や家づくりのご相談は、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
2026/11/02 17:42
今日は、美容室さんの外構リフォーム工事が始まりました。 以前から気になっていたのが、お庭の周囲に使われている枕木の傷みです。長年の雨風で腐食が進み、朽ちてきていたため、今回はこれらを撤去し、新たにレンガ積みで仕上げる計画です。 朝一番に現場へ向かい、業者さんと作業内容の打ち合わせをしてきました。 ■傷んだ枕木を新しく 枕木は、木ならではの自然な風合いが魅力ですが、どうしても長い年月の中で傷んでしまいます。 今回のお庭でも、枕木が腐って朽ちてきたことから、今後の維持管理も考えて、レンガ積みに変更することになりました。 お庭には大きな木や植栽も多く、これらを整理しながら、全体をすっきりと整えていきます。 お店の雰囲気にもなじむ、気持ちの良い外まわりにできればと思っています。 ■営業中の工事だからこそ 今回は美容室さんですので、工事中もお客様の出入りがあります。 こうした現場では、作業の安全はもちろん、通行の妨げにならないことや、周囲をきれいに保つことにも気を配らなければなりません。 今回お願いしたのは、いつも細かなところまで心配りをしてくださる業者さんです。 朝の打ち合わせで必要な確認と指示を行い、あとは安心してお任せすることができました。 やはり、こうした信頼関係があることは、ありがたいですね。 ■夕方には、すっきりとしたお庭に 夕方には、息子が現場の確認に行き、写真を撮ってきてくれました。 大きな木も切り、伸びていた雑草もきれいに刈り取られて、ずいぶんとすっきりした様子になっていました。 取り除いたものもきちんと片付けられていて、仕事の丁寧さがうかがえます。 工事はまだ始まったばかりですが、こうして一日の終わりに現場がきれいに整理されていると、こちらも気持ちが良いものです。 ■まとめ オーナーさんも、以前から気にされていた場所とのこと。 今回のリフォームで、お庭がすっきりと整い、毎日気持ちよくお客様をお迎えできるようになれば何よりです。 これからレンガ積みの工事が進んでいきますが、仕上がりを楽しみに、引き続き見守っていきたいと思います。 お住まいや店舗の外まわりなど、ちょっと気になっていることがありましたら、公式LINEからお気軽にご相談ください。
2026/11/01 18:09
昨日は、坂井市の現場に行き、建て方後の工事の進み具合を確認してきました。 FPパネルの納まりやサッシの取付け、そして外壁の透湿防水シートの施工まで進んでいます。 建て方直後は、建物全体をブルーシートで覆って雨から守っていましたが、これでひとまず、その必要もなくなります。 こうして少しずつ、建物が出来上がっていくのを見るのは嬉しいものですね。 FPパネルの納まりとサッシの取付け まずは、FPパネルの納まり具合や、サッシの取付け状況を確認しました。 FPの家は、断熱材が組み込まれたパネルで建物を包み込むようにつくっていきます。 そのため、パネルと柱・梁の納まりや、窓まわりなどの細かな部分も大切になってきます。 こうした部分は、工事が進むと隠れてしまうところもありますので、施工途中に確認しておく必要があります。 建物の中も、FPパネルがきれいに納まり、部屋の形が少しずつ見えてきました。 筋交い金物は、全数を写真に記録 筋交い金物の取付けも、先に完了しています。 筋交いは、地震や風などによって建物に横から力がかかったときに、その変形を抑えるための大切な部材です。 そして、その筋交いを柱や梁などにしっかりとつなぐのが筋交い金物になります。 今回も、取付け箇所ごとに番付を付けて、すべての金物を写真に収めています。(記録はアップの写真でビスの数も確認できるように撮影しています。) 撮影した写真は、後から確認できるように写真帳として整理し、記録に残していきます。 完成してしまえば見えなくなる部分ですが、だからこそ、きちんと確認し、記録を残しておくことが大切だと考えています。 透湿防水シートの施工で、ひと安心 外部では、サッシの取付けに続いて、透湿防水シートの施工も完了しました。 (高性能な、セーレンのラミテクト・プレミアムサーモを使用) 透湿防水シートは、外からの雨水の侵入を防ぎながら、壁の中の湿気を外へ逃がす働きをするものです。 屋根の施工も進み、外壁もこのシートで覆われたことで、建て方から続けてきたブルーシートによる養生も、ひとまず役目を終えることになります。 この時期は天候が変わりやすいので、ここまで工事が進んだことには、やはり安心します。 もちろん、これからも窓まわりや外壁の施工状況を確認しながら、丁寧に工事を進めていきたいと思います。 家づくりでは、完成すると見えなくなる部分が本当にたくさんあります。 そうしたところほど、施工中に確認し、写真に残しておくことが大切ですね。 一つひとつは地道な作業ですが、こうした積み重ねを大事にしながら、これからも工事を進めていきたいと思います。 家づくりについてのご質問や、モデルルーム「DUNE」の見学をご希望の方は、ライフ・コア公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
2026/10/31 19:08
土曜日の今日は、以前に手掛けさせていただいた住宅の施工事例をご紹介したいと思います。 今回のお住まいは、「FPの家デザインアワード2014」でゴールド賞をいただいた作品です。 改めて写真を見返してみても、空間の広がりや素材の組み合わせなど、いろいろとこだわってつくらせていただいた住まいだったなと思います。 まず目を引くのが、27帖という広さを持つLDKです。 ゆったりとした広さに加え、吹抜けや庭に面した大きな開口部によって、視線が上下にも外にも広がるように計画しています。 床や階段、ダイニングテーブルには木の温かみを感じる素材を使い、手すりや照明などにはブラックのアイアンを組み合わせました。 白を基調とした空間の中で、木の質感と黒いラインがほどよいアクセントとなり、落ち着きのあるモダンなインテリアに仕上がっています。 そして、今回のLDKで大きな存在感を放っているのが、オリジナルで製作したアイランドキッチンです。 セパレート型のキッチンとすることで、調理する場所と作業する場所を分け、広いLDKの中でもすっきりとしたデザインにまとめています。 キッチンの背後には、回遊できるバックヤードを設けました。 家事をする際の動きやすさはもちろん、普段の暮らしの中で、なるべく無駄な移動が少なくなるように考えた間取りです。 家というのは、見た目のデザインだけではなく、毎日の生活の中で、その使いやすさを実感していただけることが大切だと思っています。 また、木製階段の下には、カウンターや飾り棚を組み合わせた造作家具を設けています。 階段下というと、収納にしてしまうことも多い場所ですが、ここではちょっとした作業をしたり、好きなものを飾ったりできる空間として活かしました。 こうした小さな工夫が、住まいの楽しさにつながっていくのだと思います。 リビングの一角には、畳のスペースも設けています。 白い壁と木の床でまとめたモダンな空間の中に、畳の落ち着いた雰囲気が加わることで、また違ったくつろぎの場所が生まれました。 2階には吹抜けに面したスペースがあり、さらに屋根の形を活かしたロフト空間も設けています。 限られた建物のボリュームの中でも、縦方向の空間を上手に使うことで、暮らしの可能性を広げられるのも、設計の面白いところですね。 さて、外観についても、このお住まいには特徴があります。 北側の道路から見ると、ブラックの外壁でまとめられた、四角くシンプルなデザイン。 ところが、建物の裏側に回ると、大きな開口部が並び、庭へと開かれた明るい表情になっています。 実はこの敷地には、以前、日本庭園のある和風住宅が建っていました。 新しい住宅の建築にあたって既存の建物は取り壊しましたが、庭については、現代的な住宅のデザインに似合うようにリフォームを行いました。 昔からの庭の要素を活かしつつ、今の建物と調和するようにつくり直したものです。 LDKの大きな窓から庭を眺められることも、この家の心地よさにつながっていると思います。 そして、こうした建物のデザインを評価していただき、2014年のFPの家デザインアワードでは、ゴールド賞をいただくことができました。 もちろん、賞をいただくことが家づくりの目的ではありませんが、自分たちが一つひとつ考え、形にしてきた住まいを評価していただけるのは、やはり嬉しいことでした。 こうして以前のお住まいを振り返ると、建物のデザインも、間取りも、使う素材も、それぞれのお客様との家づくりの中で生まれてきたものだと感じます。 美しい空間には、理由がある。 その理由は、見た目を整えることだけではなく、そこで暮らす方の生活を考え、細かな部分まで積み重ねていくことなのだと思います。 これからも、一棟一棟を大切に、そんな家づくりを続けていきたいと思います。
もっと見る












