図面だけでは決まらない、現場での打合せの大切さ
今日は、越前市の現場で、朝から電気屋さんと大工さんと一緒に打合せを行いました。
図面に寸法を書き込むだけでは分からない部分も多く、実際の現場で確認しながら、最適な寸法や位置を検討して決定していきます。
やはり現場での“見て・測って・考える”作業が大切ですね。
こちらは、大工さんがキッチンのビニルタイルとフローリングの境となる部分を、慎重に測っているところです。
キッチンが組み上がったときに、ぴったり合うよう、ミリ単位での指示を行っています。
このあたりを適当にしてしまうと、仕上がりのズレが気になる部分ですから、丁寧さが肝心です。
そしてこちらが、興亜通商のハンディフローリング「ナラ材」。
厚貼りの基材で、寸法は乱尺になっており、継ぎ目がランダムになることで自然な表情を生み出します。
また、端材のムダが出にくいのもメリットのひとつです。
落ち着いた風合いとナチュラルな木目が心地よく、仕上がりが楽しみな床材です。
外壁は“長く持つもの”を選ぶ。SGLガルバの魅力
今日は、当社の標準仕様として採用している外壁材についてご紹介します。
当社では、外壁に SGLガルバリウム鋼板 を採用しています。
従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えることで、性能がさらに高められた素材です。
主な特徴としては、
- 優れた耐食性
マグネシウムの効果により、一般的なガルバリウム鋼板の約3倍以上の耐食性があり、サビに強いことが大きなポイントです。 - 切断面・傷への自己修復機能
傷や切断部に保護膜が形成され、赤サビの発生を防ぎます。 - 長寿命
耐久性が高く、約30〜40年 という長い寿命が期待できます。 - 軽量で耐震性が高い
瓦などと比べて建物の重量を抑えられるため、地震時の揺れを軽減させる効果があります。
また、板金による外壁は 外壁通気工法 との相性が良く、壁体内の湿気を適切に逃がすことができます。
さらに、傷や部分的な劣化があっても 部分張替えが可能 ですので、将来のメンテナンスコストも抑えられます。
一方、一般的に多く使われているサイディング材は、水分や湿気による劣化のリスクがあり、定期的な塗装メンテナンスが必須になります。
そのため、初期コストだけでなく、将来的な維持費 も見据えて検討することが大切です。
こちらのお宅では、外壁材に SGLガルバリウム鋼板「大摩ネオブラック(エキストラ色)」 を採用しています。
張り方向を変えたり、袖壁を設けることで、単調にならず、立体感と陰影のある外観デザインに仕上げています。
永く、変わらず美しく保ちたい。
そんな外壁をご希望の方には、とてもおすすめできる素材です。
中心にタタミがある家。集まる時間をデザインする
今日は、タタミコーナーのお話です。
現在工事中のお宅にもタタミコーナーがありまして、本日も大工さんと納まりについて打合せをしてきました。
当社では、タタミコーナーをつくるたびに、毎回お施主様のお好みを大切にしながら、どこかに「これまでとは違う新しさ」を盛り込むよう心がけています。
同じ“タタミコーナー”でも、暮らし方や家族の集まり方によって、望まれる形は本当に様々です。
過去の事例を振り返ってみると、「この時もよく考えたな」と思うものがありました。
こちらは、ダイニングテーブルの横並びに設けたタタミコーナーです。
お施主様のご希望は、「親戚が集まる時に、タタミの上にも食卓を置いて、みんなで横並びに食事をしたい」というものでした。
そのため、タタミコーナーを障子などで囲うのではなく、オープンにする方針に。
家の中心として、気配がつながる空間にしたかったので、大きなアールの壁でやわらかく仕切りながら、存在感を持たせる形としました。
また、天井は大工さんに下地合板を目透かしに組んでもらい、その上に壁紙を市松模様になるように貼り分けています。
和の落ち着きがありながら、モダンな印象も感じられる、やさしい雰囲気のタタミコーナーになりました。
もちろん、家全体のコーディネートに合わせているので、単に目立つのではなく、しっかり一体感のある仕上がりになっています。
空間は部分ではなく、全体で整えることが大切です。
そのバランスを考えながらまとめるのが、私たちの仕事だと思っています。
足場が外れて見えた、大空間の気持ちよさ
今日は、エントランスの吹き抜けについてお話ししたいと思います。
本日は、午後から現場にてお客様とコーディネートの打合せを行いました。
その際、ちょうどエントランス吹き抜け部分の仮設足場が外れたこともあり、大空間をご覧いただくことができました。
建て方の際、安全のために私が吹き抜けに仮設足場を組んでいたので、これまでは見通しがききませんでしたが、気密テープ施工のために大工さんが一旦足場を外したことで、ようやく本来の空間が現れました。
写真のように、2階のコーナー窓から光がやわらかく降り注ぎ、とても心地よい空間になっています。
エントランスは、間取りの都合で外部に窓が取りづらいことが多い場所でもありますが、2階とつながる吹き抜けを設けることで、上から光を落とす方法が可能になります。
また、FPの家では、1階と2階の空気が自然にめぐる計画を大切にします。こちらの吹き抜けにもシーリングファンを設置し、全館空調の空気循環をよりスムーズにする計画です。
下から見上げると、空間がさらに縦に広がり、開放感が一層感じられます。
エントランス吹き抜けは、家に入った瞬間の印象を決める、いわばその家の「顔」。
明るさと広がりを演出しながら、住まいに心地よさをもたらしてくれる空間だと思います。
昼と夜で変わる、壁紙の表情
今日は、同じ壁紙でも「昼」と「夜」で印象が変わるお話です。
今回ご紹介するのは、吹き抜けに面した2階ホールの一角です。

写真のとおり、昼間は窓からの自然光が入り、白い壁紙はやわらかく、少し明るめのトーンに見えます。
壁の質感も素直に感じられ、清々しい雰囲気になりますね。
一方で、夜になると照明の光に切り替わります。

照明は光源の種類や位置によって、影の出方や壁の凹凸の見え方が変わりますので、同じ壁紙でも、少し落ち着いた色味に感じられます。
この空間では、間接照明やダウンライトで柔らかい光をつくっているため、夜はより “くつろぎ感” のある印象に切り替わります。
昼と夜で、同じ壁紙でも雰囲気が変わるのは、内装仕上げの面白いところですね。
家づくりの際には、カタログやサンプルだけでなく、
「光の当たり方」「時間帯による見え方」までイメージしておくと、仕上がりにより満足いただけるかと思います。
家は光で表情を変えるもの。だからこそ、光の計画はとても大切です。
樹種が違っても、違和感のない空間づくり
昨日は、床材と造作材の樹種をそろえるというお話をしましたが、実際には費用面や材料の供給状況によって、同じ樹種で統一できない場合もあります。
その際にも、できる限り違和感のない組み合わせになるように工夫をしています。
こちらのお宅は、床材がオークなのに対し、カウンター材はタモを使用しています。
当時はオーク材が品薄な時期で、価格も品質面でもおすすめしにくいというメーカーからの相談があり、代替としてタモ材を採用したものです。
タモは、オークに比べると少しおとなしい表情ですが、木目が似ているため相性のよい樹種です。
ただ、透明の塗料をそのまま塗ると、色味の違いが際立ってしまいますので、写真のカウンターや棚は、オークに馴染むように少しだけ着色を加えています。
この色合わせは細かな作業ではありますが、自社で塗装を行うことで、納得がいくまで何度も調整しながら仕上げています。
そうしたひと手間が、空間全体として自然でまとまりのある印象にしてくれます。
その小さな工夫が、暮らしの中で“なんとなく心地よい”につながっていくのだと思います。
樹種と色をそろえると、統一感が生まれます
今日は、コーディネートの中でも 造作材(カウンターや棚、枠など)と床材の樹種や色 についてお話ししたいと思います。
昨日は建具の色柄選びについて触れましたが、その前段階として、この造作材と床材の選び方がとても大切になります。
基本的には、床材と造作材を同じ樹種で揃えることで、自然とまとまりが生まれます。
ただ、樹種によってはかなり高額なものもありますので、すべてを統一するのが難しい場合もあります。
そのような時は、違和感が出にくい樹種の組み合わせを選んでいくことになります。

こちらのリビングは、床も造作材も パイン材 で統一されていますので、やわらかく、素直にまとまった雰囲気になっています。
一方、次のリビングでは床にウォルナット柄を採用しており、全体として落ち着いた濃い色合いとなっています。

建具も床と同じウォルナット系の色で揃えることで、空間全体に統一感が生まれています。

さらに、カウンターや棚の造作材もウォルナット色にすることで、細部まで一体感のある仕上がりになっています。
家づくりでは、完成した時の全体イメージを常に頭の中に描きながら、素材や色を一つひとつ選んでいくことが大切です。
小さなパーツでも、積み重なって空間の印象をつくりますので、丁寧にコーディネートしていきたいところです。
空間の表情をつくる建具選び
今日は、越前市の現場にて、お客様とコーディネーターさんを交えて、コーディネートの打合せを行いました。
先日、床材が決まりましたので、今回は建具(室内ドアなど)の面材の色について検討しました。
建具は、ひとつの色で統一する方法もありますが、場所によって色を変えることで、空間に変化やリズムをつけることもできます。
また、建具と建具枠は同じ色にまとめがちですが、当社ではあえて、枠をホワイトやグレーにして壁と馴染ませることもあります。
そうすることで、建具そのものの存在感を調整できるからです。
たとえば、
- 建具を壁と同化させて、すっきりと見せる方法
「建具の存在を抑えることで、壁面としての連続性を確保しています。」
- 反対に、建具の木目をアクセントとして生かす方法
「建具をアクセントにすることで、開口部が心地よいリズムになります。」
というように、「目立たせないか」「あえて見せるか」で空間の印象は大きく変わります。
スマートでシンプルな雰囲気にしたいか、木の温かみを引き立てたいか。
今日は、どちらの方向性がよりお好みに近いかを丁寧にお話しさせていただきました。
一度で決めきるのではなく、考える時間も大切です。
次回までゆっくりとイメージを深めていただきながら、全体のバランスを整えていきたいと思います。
暮らしに合った建具選びを、ひとつずつご一緒に。
メンテナンスで気づく、シンプルな設備の大切さ
今日は、午後から勝山市のお客様宅へメンテナンス訪問に伺いました。
洗面カウンターのシャワーホース付き水栓から水漏れがあるとのことで、状況を確認させていただきました。
見てみると、シャワーホースのたるんだ部分が、受け水用のボックスから外れていました。そこで、ボックスの位置を調整し、ホースの出し入れをしても外れないように改善しました。

しかし、水を出してみると、ホースの伝い水ではなく、ホース自体から水漏れがあることが分かりました。
このジャバラホースは、長年使用しているうちに小さな穴が開くこともあります。これまでも何度か交換の経験がある部分です。
お客様に部品交換が必要であることをお伝えし、事務所に戻ってメーカーを調べたところ、14年前の製品で、残念ながら部品単体での供給は終了していました。
ただ、ほぼ同等品の後継モデルが見つかりましたので、そちらを手配し、交換させていただくことにいたしました。
代替品が見つかって本当に良かったです。
やはり、あまり特殊なデザインや機構の水栓を選んでしまうと、後々交換が難しくなることもあります。その点、シンプルな形状のものを選んでおくと安心ですね。
家というのは、築10年を過ぎるころから、少しずつメンテナンスが必要になってきます。
そんなとき、気軽にご連絡をいただき、スムーズに対応できるよう、これからも心がけていきたいと思います。
90歳の母に贈った癒しのハムスター
今日は文化の日でお休みだったので、遊びに来ていた孫を連れて、石川県の実家に行ってきました。
母が90歳の誕生日を迎え、病気もせず元気に過ごしてくれているので、何かお祝いをしたいなと思い、プレゼントを考えました。
長年一緒に暮らしていた猫がいなくなって、少し寂しいだろうと思いまして、今回は小動物をプレゼントすることにしました。
母はこれまでにもいろいろな動物を飼ってきた経験があり、きっと家族のようにかわいがってくれると思いますし、世話をする相手がいることで、日々の楽しみも増えるだろうと思ったのです。

選んだのは「ゴールデンハムスター(ノーマル)」という種類の子です。
昨晩、ペットショップで連れてきたのですが、夜行性らしく、夜は元気いっぱいに遊んでいました。
昼間はほとんど寝ていますが、手がかからず、見ているだけでも癒されます。
私も昨晩はしばらく眺めていましたが、本当にかわいくて、見ていて飽きません。
一晩しか我が家にいなかったのに、実家に連れて行くのが少し寂しいくらいでした。
でも、これからは「ハムスターに会いに行く」という口実で、また実家に顔を出せるのもいいかなと思います。
家族やペットと過ごす時間も、心を整える大切な“暮らしのデザイン”ですね。










