夏の快適さは、温度だけでなく湿度管理から
毎日、厳しい暑さが続いています。
日中の外気温は36℃近くまで上がっているようですが、FPの家である当社事務所の室温は、温湿度計で約25℃を指していました。
事務所のエアコンには「自動運転」の設定がないため、冷房運転の27℃設定で動かしています。それでも室内は十分に涼しく、体感としてもカラッとして爽やかです。
写真の湿度計は35%を表示していますが、デジタル式の湿度計には多少の誤差もあるため、実際にはもう少し高いかもしれません。それでも、蒸し暑さを感じない快適な状態であることは間違いありません。
このブログを書いている現在は、夜の9時半。別の外気温計では、外気温30℃、湿度77%を表示しています。夜になって気温が少し下がっても、外はかなり湿った空気に包まれていることが分かります。
夏の室内環境は、温度を下げることだけでなく、湿度を上げないことも大切です。
そのためには、高温多湿な時期にむやみに窓を開けないこと。そして、住宅の気密性を高め、外の湿気が隙間から入り込みにくくすることが重要です。
そのうえで、換気システムによって必要な量の新鮮な空気を、計画的に入れ替えていく。こうした温度・湿度・換気のバランスが、夏の快適な室内環境につながります。
福井県の「ふくいエコはぴねす住宅」の基準でも、防露性能が重視されています。結露計算によって、壁の内部で結露が発生しないことを確認するとともに、UA値0.46以下という高い断熱性能が求められています。
「結露は冬に起こるもの」と思われがちですが、夏にも注意が必要です。
冷たい氷水を入れたコップの表面に、水滴が付くことがありますね。暖かく湿った空気が、冷たい面に触れることで起こる現象です。
住宅でも同じように、冷房で冷やされた室内側と、高温多湿な屋外との温度差によって、壁の内部などで結露が発生する可能性があります。
だからこそ、住宅の外壁には、高い断熱性能だけでなく、湿気や結露に対して強い断熱材を使用することが大切です。
さらに、外壁材の裏側にきちんと空気が流れる「通気層」を設け、入り込んだ湿気を外へ排出できる構造にしておくことも欠かせません。
ちなみに「FPの家」の断熱パネルには、無結露50年保証が付いています。
目に見えない壁の中だからこそ、長く安心できる性能と施工が大切です。夏も冬も快適な住まいは、単にエアコンを効かせるだけでなく、湿気を入れにくく、結露を起こしにくい建物そのものの性能によって支えられています。
エアコンの故障から考える、住まいの性能と備え
今日は午前中、マルチエアコンが故障したという、三国のお客様宅へ伺ってきました。
築25年ほどになる「FPの家」で、2台の室内機を1台の室外機につないだマルチエアコンを使い、総2階のお住まいを全館空調されているお宅です。
今回は、2階の室内機が動かなくなったとのことでした。
この暑さですから、さぞ大変な状態ではないかと心配しながら伺ったのですが、1階のエアコンで冷やした空気を、シーリングファンや扇風機を使って2階へ送っていらっしゃいました。シーリングファンの風向きを上向きにするなど、空気が家全体を循環するように工夫されており、思っていた以上に室内は涼しく、まずはホッといたしました。
幸い、故障したのは室内機側で、もう一方のエアコンは動かすことができています。
そして、動いている室内機を確認して驚いたのが、能力としては6畳用のエアコンだったことです。その1台を中心に、総2階のお住まい全体を冷やしているわけですから、築年数を重ねても「FPの家」の断熱・気密性能は、しっかりと保たれているのだとあらためて感じました。
今回は、既存のマルチエアコンとは別に、単体のエアコンを新設したいというご相談です。電気屋さんにも現場へ来てもらい、専用電源を確保できるか確認しました。
調べたところ、ユニットバスの点検口を利用し、分電盤から予備の配線を使って、エアコン専用コンセントを増設できそうです。大がかりに壁や天井を壊さず施工できる見通しが立ち、こちらも安心しました。
エアコンは設備機器ですから、どれだけ大切に使っていても、いつかは故障や交換の時期がやってきます。特に真夏に空調がすべて止まってしまうと、快適性の問題だけでなく、健康面でも危険があります。
エアコン1台で家全体を空調する考え方もありますが、故障時のことまで考えると、2台に分けておくことには大きな意味があります。今回のように、どちらか1台が動いていれば、扇風機やシーリングファンを併用しながら、修理や交換までの期間をしのぐことができます。
住宅性能を高めることはもちろん大切です。しかし、それと同時に、設備が故障したときにどう対応できるか、将来どのように交換するかまで考えておく必要があります。
家を建てたときだけでなく、その後も安心してメンテナンスを続けられること。
長く住み続ける家だからこそ、将来の故障や更新まで想定した家づくりが大切だと思います。
窓の外で日差しを遮る、夏の暑さ対策
今日は、自宅の東側にシェードを取り付けました。
我が家の玄関と吹き抜けの窓は東を向いているため、夏の朝は強い日差しが差し込みます。朝の太陽は高度が低く、軒や庇だけでは遮りにくいこともあり、室内が早い時間から暑くなってしまいます。
そこで効果的なのが、シェードやタープ、すだれ、よしずなどを使い、日差しが窓ガラスに当たる前に、建物の外側で遮る方法です。
室内のカーテンやブラインドもまぶしさを抑えることはできますが、日射熱はすでにガラスを通して室内に入っています。そのため、暑さ対策として考えるなら、できるだけ窓の外側で日差しを止めることが大切です。
南向きの窓は、太陽の位置が高い夏であれば、適切な深さの軒や庇によって日差しをかなり抑えられます。一方、東や西から差し込む太陽は角度が低いため、タープやすだれ、縦格子など、窓の正面を覆う対策が有効です。
我が家の西側には、以前から全面に縦格子を取り付けています。こちらは強い西日をほとんど遮ってくれるだけでなく、外からの視線を和らげながら、室内からは外の様子を見ることができます。
日差しを遮り、室内の温度上昇を抑え、さらに視線への対策にもなる。こうした工夫は、まさに一石二鳥ですね。
シェード、タープ、すだれ、よしず、格子など、住まいの形や窓の位置によって適した方法は変わります。大がかりな工事をしなくても取り入れられるものがありますので、朝日や西日にお困りの窓がありましたら、ぜひご自宅に合った方法を試してみていただきたいと思います。







