照明の話⑦ 同じ電球色でも、光の色は同じではない
これまで照明の配置や器具の使い方について書いてきましたが、今日は少し違う角度から「光の色」のお話です。LED照明では、同じ「電球色」と表示されていても、実際に点灯してみると微妙に色が違って見えることがあります。今回は、そんな照明選びで気をつけていることを書いてみます。
同じ「電球色」でも、並べると違いが分かる

(温白色ですが、テープライトもお客様と事前に色合わせを確認しました)
照明器具を選ぶとき、「電球色」と書かれていれば、どれも同じような光だと思われるかもしれません。
ところが実際には、メーカーや製品によって、少し黄色く見えたり、赤みを感じたりと、微妙な違いがあります。
単独で点けていると気にならなくても、同じ部屋の中で違う照明を一緒に点けると、その差が意外と分かることがあります。
せっかく落ち着いた照明計画をしても、光の色がちぐはぐになると、なんとなくまとまりのない印象になってしまいます。
そのため当社では、なるべく同じ空間では、照明のメーカーや光の色を揃えるように考えています。
テープライトは、さらに色の違いが出やすい
間接照明などに使うテープライトも同じです。
こちらも「電球色」と表示されていても、製品によって色の見え方には違いがあります。
特に間接照明は、壁や天井に光を広げて見せるため、その光の色そのものが空間の雰囲気に大きく影響します。
価格だけで選んでしまうと、思っていた色と違ったり、ほかの照明との色が合わなかったりすることもあります。
当社では、少し価格は上がりますが、「イルミカ」という会社のテープライトを使用しています。これも、実際の光を見ながら選んできた結果です。
照明は「点いたとき」まで見て選びたい
(キッチンだけエジソンランプで色が違います)
照明器具は、カタログで見た形やデザインだけでは分からない部分があります。
実際に点灯したときの明るさや光の広がり、そして今回お話しした光の色も、そのひとつです。
特に一つの空間で、ダウンライト、ペンダント、ブラケット、間接照明など複数の照明を組み合わせる場合は、それぞれの光が一緒になったときの見え方を考えることが大切です。
照明は器具を選んで終わりではなく、夜になって点灯したときに、空間全体がどう見えるかまで考えて計画したいと思っています。
■まとめ
同じ「電球色」という名前でも、実際の光には少しずつ違いがあります。小さな違いですが、毎日過ごす家だからこそ、光の色まで揃えてあげると、夜の空間がより落ち着いて見えるものです。次回は、テープライトを使った間接照明の納まりについてお話ししたいと思います。
モデルルームでは、写真だけでは分かりにくい照明の色や光の広がり方も実際にご覧いただけます。見学のご予約は、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
構造計算から考える、無駄のない強い基礎
坂井市の現場では、基礎工事が進み、建物を支える大切な部分が少しずつ形になってきました。設備屋さんによる先行配管も入り、次の工程へと進んでいます。今回は、構造計算から考えたこの家の基礎について少しご紹介したいと思います。
■田の字形に地中梁を設けた基礎
今回の基礎は、地面の中を深く掘り下げて梁をつくる「地中梁」を、田の字形に配置する設計としています。
完成してしまうと見えなくなる部分ですが、建物の力をどのように基礎へ伝えるかを考え、構造計算を行った結果の形です。
ただ基礎を大きくすればよいというものではなく、必要なところに必要な強さを持たせることが大切だと考えています。
■強さと無駄のなさを両立する
一方で、地上に立ち上がる基礎については、必要以上に増やさないシンプルな構成としています。
構造計算をしながら、力を受ける場所をきちんと整理していくことで、強度を確保しながら材料や施工の無駄も抑えることができます。
「強くするために、とにかく増やす」のではなく、建物全体のバランスを見ながら決めていく。そこが構造設計の大切なところだと思っています。
■耐震等級3・長期優良住宅として
こちらのお宅は、許容応力度計算による耐震等級3で設計し、長期優良住宅として進めています。
許容応力度計算とは、柱や梁、基礎などにかかる力を一つひとつ確認して、安全性を確かめていく構造計算です。
基礎は完成するとほとんど見えなくなりますが、長く安心して暮らしていただくためには、とても重要な部分です。
これからも工程ごとに確認を重ねながら、丁寧に現場を進めていきたいと思います。
■まとめ
ようやく基礎が形になり、現場を見ても建物の大きさが少しずつ感じられるようになってきました。見えなくなる部分ほど大切に。構造計算と現場確認の両方を行いながら、次の工程へ進めていきます。
家づくりの構造や耐震性について気になることがございましたら、公式LINEからお気軽にご相談ください。
照明の話⑥ スポットライトは何を照らすかが先
これまで、ダウンライトやペンダント、ブラケット照明についてお話ししてきました。今日は「スポットライト」についてです。向きを変えられて便利な照明ですが、何となく取り付けるのではなく、まず「何を照らしたいのか」を決めることが大切だと思っています。
まず「ここを照らしたい」から考える
スポットライトの良いところは、狙った場所に光を届けられることです。
例えば、飾り棚に置いた花や小物、壁に掛けた絵など。せっかく飾ってあっても、その場所が暗ければ夜には目立たなくなってしまいます。
そこで、「ここを見せたい」という場所に合わせてスポットライトを設けます。
照明器具を先に配置してから考えるのではなく、照らす対象があって、そのために器具を選ぶという順番ですね。
吹抜けなどでも活躍します
スポットライトは、天井から直接照明を付けにくい場所でも役立ちます。
例えば吹抜けのあるリビングでは、天井が高いため、通常のダウンライトでは欲しい場所まで十分に光を届けにくい場合があります。
そんな時には、壁や梁などにスポットライトを取り付け、ソファやコーヒーテーブルなど、実際に使う場所へ光を向けることがあります。
向きを調整できるという特徴を、必要な場所に光を届けるために使うという考え方です。
光の広がり方でも印象が変わる
スポットライトといっても、光が広く広がるものから、一点を強調するような狭い光までさまざまです。
飾り棚全体を柔らかく照らしたいのか、一つの作品だけを印象的に見せたいのかでも、選ぶ器具は変わってきます。
また、器具のフードの形や光源によっても、光の見え方は違います。
スポットライトは比較的小さな器具ですが、光の向きや広がり方がはっきりしているだけに、選び方ひとつで空間の見え方も変わります。
■まとめ
スポットライトは、たくさん付ければよい照明ではありません。「何を見せたいのか」「どこで過ごすのか」を先に考え、必要な場所に必要な光を届ける。その目的がはっきりしているほど、照明計画もすっきりまとまると思います。
モデルルームでは、スポットライトを含めた夜の照明の見え方もご覧いただけます。見学のご予約や家づくりのご相談は、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。







