川遊び
現場で休憩時間に大工さんと話をしていたんですが、昔は夏というとよく川へ行ったねという話になりました。
夏の子供の頃の思い出というと、学校のプールも思い出すのですが、どちらかというと川へ行って遊んだ記憶のほうが思い浮かびます。
私は石川県の山中温泉が故郷になりますので、山と川はすぐそこだったんですが、川に行く時はずっと上流まで行ってから入ります。
浅い川がほとんどだったのですが、水中眼鏡と「ヤス」というものを使って魚を獲りました。
それを河原で焼いて食べたりしたんですね。その時の映像が蘇るくらい懐かしい思い出です。
しかしそれがいつの日か、川で魚を獲ってはいけなくなりました。
魚を獲るには許可書がいるようになり、それを取り調べる人が川を廻ってきて、ただ川で遊んでいても叱られるような、おかしな状況になりました。
子供は完全に追い出されてしまいましたね。
そうして川に人が入らなくなってきたら、川の石に赤茶色のコケがいっぱい生えてしまって、とても入る気のしない川になってしまいました。
山中の奥のほうも人が住まなくなり人の手も入らず、また道路なども開発されてきてそうなったのか、ともかく川遊びできるところがなくなってしまいましたね。
風景もまたガラッと変わってくるんですこれが。本当にさびしいことです。
できることなら子供たちに、自分が遊んできた川で川遊びを教えてあげることが出来たらなと、今でも思いますが・・・。
開発しないことがいいのでもありません。人が住み続けることで、自然と共生していける時代があったのですから、人が手を加え続けることも大切なんだと思います。ほおっておけばジャングルになってしまいますから。
私は建築の人間ですが、ぜひ土木の関係の方々には、自然との調和を図った美しい開発をお願いしたいと心から思いますね。
山中温泉が故郷なのですね。
お盆に初めて山中温泉に訪れ、宿泊しました。
川と緑が印象的で走行中、沢釣りをしている方もいらっしゃったりして、とても綺麗で自然豊かなところだと思いました。
自然も放っておくだけではいけないのですね。
特に今は気候の変化や自然の変化に敏感になって、思いやりを持った町づくりをするべきなんだなぁと勉強になりました。
故郷というと、実は勝手ですが変わって欲しくないなと思ってしまうところもありますが・・・。
でも山中温泉も、昔とは町もきれいに整備されて、温泉のお客さんが夜にぶらぶら歩けるようになっていて、とてもいいと思います。
建築協定を作って、町並みをきれいにしようとしているんですね。
これも町の人たちや、町長さんの采配のおかげかと思います。イメージ作りって大変だと思いますが、地道にがんばって欲しいと思います。