板金屋さんの手仕事が生む外壁の表情
今日は、板金屋さんの手仕事についてご紹介したいと思います。モデルルーム“DUNE”の外壁には、SGLガルバリウム鋼板をオリジナルで加工した、タテハゼ式の外壁を採用しています。見た目の美しさだけでなく、その裏には細やかな工夫と確かな技術が込められています。
外壁のアップ写真を見ると、三つ並んだ山のような立ち上がりが見えます。これは板金屋さんが道具でつかめる、ぎりぎりの寸法でつくられているそうです。ほんの少しの違いでも、見え方や納まりに影響してくるので、こうした寸法のさじ加減には経験が必要になります。
何気なく見える一本一本の線も、実は職人さんの感覚と技術の積み重ねで成り立っているのだと思います。
この外壁は、縦の材料を途中で重ねて継いでいますが、その継ぎ目もただ重ねればよいというものではありません。きちんと差し込み式にしておかないと、継ぎ目のところで板が膨らんだり、歪んで見えたりしてしまうそうです。
そのために、上下で折り方の幅を変える工夫まで施してくれています。表からは分かりにくい部分ですが、こうした見えないところの丁寧さが、仕上がりの美しさを支えているのだと思います。
さらに今回は、板の幅も長さもランダムにしてほしいという、少し無茶なお願いにも応えていただきました。整然とした中にも変化があり、どこかあみだくじのようにも見える表情が、この建物だけの外観をつくってくれています。
今は何でも早く、効率よく、という時代ですが、家づくりに関しては、それだけでは”心”が足りないと感じます。お客様の思いを受け止め、それを形にしようとする職人さんの気持ちがあってこそ、長く愛着を持てる住まいになるのではないでしょうか。
私たちは、心の通った職人さんたちと力を合わせながら、一棟一棟を丁寧につくっています。言葉でお伝えすることも大切ですが、やはり実際に出来上がった建物を見ていただくのが、一番分かりやすいように思います。
モデルルームの外壁や素材の表情を実際にご覧になりたい方は、どうぞ公式LINEからお気軽にご連絡ください。写真では伝わりきらない手仕事の良さを、現地で感じていただければと思います。
20年、書き続けてきたブログのこと
今日は、このブログのことを少し書いてみたいと思います。
会社を創業して間もない頃、ホームページを立ち上げて、まずは情報発信をしていこうと思い、ブログを書き始めました。
振り返れば、こうして書き続けて20年になります。
毎日続けるというのは、決して簡単なことではありません。
けれど、毎日だからこそ生活の中の習慣となり、ここまで続けてこられたのだと思います。私にとっては、まさに「毎日の良き習慣」でした。
このブログを読んでくださったことがきっかけで、ご縁をいただき、お客様になってくださった方もいらっしゃいます。
休まずに続けてきたことそのものが、少しずつ信頼につながってきたのだと感じています。
創業した1年目は、この自宅の書斎を事務所にして、スタッフも私ひとりで仕事をしていました。
今ではこの自宅の手前に事務所を建て、左隣にはモデルルームもできましたが、当時はここからのスタートでした。
そう思うと、この場所もまた、ライフ・コアの原点のひとつなのだと思います。
ブログの内容としては、その時々の出来事を書くこともありますが、基本的にはいつも、家づくりの参考になることをお伝えしたいという思いがあります。
施工写真のご紹介や、住まい方のアドバイスなど、少しでも皆様のお役に立てればという気持ちで書いてきました。
長く続けていると、ホームページにもいろいろな出来事がありました。
創業当初にホームページを作ってくださったのは、当社のロゴマークもデザインしてくれた方だったのですが、2007年3月にホームページ全体が消えてしまうという出来事がありました。
おそらくプログラムの脆弱性が原因だったのだと思いますが、創業してまだ1年ほどの頃のことでした。
そのため、それまで積み重ねてきたブログの記事も、一度すべて失われてしまいました。
あの時は本当に残念でしたが、その後あらためてホームページを作り直し、2007年3月13日以降の記事は残っています。
古い記事の中には、写真がうまく表示されないものもありますが、それもまた当社の歩んできた歴史の一部だと思っています。
普段、昔の記事を読み返すことはほとんどありません。
それでも、長く続けてきた記録が残っていることには意味があり、ときには何かを振り返ったり調べたりする時に役立つこともあります。
とはいえ、いちばん大切なのは、今必要としていただける情報を、今しっかりお届けすることだと思っています。
だからこそ、これからも時間をかけながらでも、できるだけ良い記事を書いていきたいと思います。
何事も積み重ねです。
続けてきた歴史そのものが、会社の歩みになり、信頼にもつながっていくのだと思います。
これからも日々の仕事と同じように、一つひとつ丁寧に書き続けていきたいと思います。
創業時のこと② 奇跡のような最初のご縁に感謝
今日は、昨日に引き続き、創業した頃のお話を書いてみたいと思います。
前の会社を辞める決心をしたのは、退職する半年前のことでした。当時の社長も独立して創業された方だったこともあり、私の独立を応援してくださいました。送別会まで開いていただき、協力業者の皆さんに「また一緒に仕事をしてやってほしい」と声をかけてくださったことは、今でも本当にありがたく思っています。
創業にあたって、まず大きな課題だったのは、一緒に仕事をしてくださる仲間をつくることでした。下請け業者さんお一人お一人のところへお願いに回り、快く受けてくださる方もいれば、そうでない方もおられました。それでも多くの方に受け入れていただき、そのご縁が今につながっています。
だからこそ、私は今でも協力業者さんを大切にしたいという思いを強く持っています。創業時のあの気持ちを、忘れてはいけない原点だと思っているからです。
もちろん、仕事はお客様とのご縁がなければ成り立ちません。前の会社のお客様は、すべて営業さんに引き継いでお渡ししてきましたし、会社を辞める3月31日までは、お客様には内緒にするという約束もありました。
そんな状況の中で、どうして1棟目のご契約につながったのか。それは本当に偶然というか、奇跡のようなご縁からでした。
辞める前の12月頃、父が病院に入院していたことがありました。たまたま隣のベッドの方が住宅雑誌を読んでおられて、その雑誌には、私が前の会社で設計した家が掲載されていたものです。父がそのことを私に話してくれて、「家を考えておられるようだから、一度声をかけてみたら」と教えてくれました。
まだ会社も出来ていない頃でしたが、私は思い切ってその方に会いに行き、お話をさせていただきました。そして、「もしよろしければ、冬の寒い時期に、我が家のFPの家を見に来ませんか」とお誘いしたのです。
すると翌年の1月にお電話をいただき、実際に見学に来てくださいました。そこでFPの家を気に入ってくださり、まずはプランを書かせていただくことになりました。まだ退職前でしたので、動けるのは夜と休みの日だけでしたが、何とかプランをまとめ、気に入っていただき、見積もりへと進んでいったのを覚えています。
本当に奇跡のような出会いでした。今のライフ・コア デザインオフィスがあるのは、この「ライフ・コア第1号」さんとのご縁があったからこそです。
会社を設立してすぐに建設業許可の申請を出し、それが下りるのを待っていただいてから、工事を始めました。仕事の流れは分かっていても、すべてが一からのスタートです。日中は現場で作業し、夜は次の日のための施工図を描く。そんな毎日でした。
さらに、仕事のお仲間からリフォームのお客様をご紹介いただいたり、前の会社で担当していたお客様から「小林さんでないとだめだから」と再びお声がけいただいたりして、1年目から本当に忙しい日々を送ることになりました。あの頃の必死だった毎日は、今でも忘れられません。
そして1棟目が完成した時の気持ちは、今思い返しても感無量です。ご縁をくださった方々への感謝、支えてくれた家族への感謝。その思いが、今の私たちの家づくりの原点になっています。
これからも、この感謝の気持ちを忘れずに、一棟一棟を大切に積み重ねていきたいと思います。







