見えなくなるところこそ、記録を残す
昨日は、坂井市の現場に行き、建て方後の工事の進み具合を確認してきました。
FPパネルの納まりやサッシの取付け、そして外壁の透湿防水シートの施工まで進んでいます。
建て方直後は、建物全体をブルーシートで覆って雨から守っていましたが、これでひとまず、その必要もなくなります。
こうして少しずつ、建物が出来上がっていくのを見るのは嬉しいものですね。
FPパネルの納まりとサッシの取付け
まずは、FPパネルの納まり具合や、サッシの取付け状況を確認しました。
FPの家は、断熱材が組み込まれたパネルで建物を包み込むようにつくっていきます。
そのため、パネルと柱・梁の納まりや、窓まわりなどの細かな部分も大切になってきます。
こうした部分は、工事が進むと隠れてしまうところもありますので、施工途中に確認しておく必要があります。
建物の中も、FPパネルがきれいに納まり、部屋の形が少しずつ見えてきました。
筋交い金物は、全数を写真に記録
筋交い金物の取付けも、先に完了しています。
筋交いは、地震や風などによって建物に横から力がかかったときに、その変形を抑えるための大切な部材です。
そして、その筋交いを柱や梁などにしっかりとつなぐのが筋交い金物になります。
今回も、取付け箇所ごとに番付を付けて、すべての金物を写真に収めています。(記録はアップの写真でビスの数も確認できるように撮影しています。)
撮影した写真は、後から確認できるように写真帳として整理し、記録に残していきます。
完成してしまえば見えなくなる部分ですが、だからこそ、きちんと確認し、記録を残しておくことが大切だと考えています。
透湿防水シートの施工で、ひと安心
外部では、サッシの取付けに続いて、透湿防水シートの施工も完了しました。
(高性能な、セーレンのラミテクト・プレミアムサーモを使用)
透湿防水シートは、外からの雨水の侵入を防ぎながら、壁の中の湿気を外へ逃がす働きをするものです。
屋根の施工も進み、外壁もこのシートで覆われたことで、建て方から続けてきたブルーシートによる養生も、ひとまず役目を終えることになります。
この時期は天候が変わりやすいので、ここまで工事が進んだことには、やはり安心します。
もちろん、これからも窓まわりや外壁の施工状況を確認しながら、丁寧に工事を進めていきたいと思います。
家づくりでは、完成すると見えなくなる部分が本当にたくさんあります。
そうしたところほど、施工中に確認し、写真に残しておくことが大切ですね。
一つひとつは地道な作業ですが、こうした積み重ねを大事にしながら、これからも工事を進めていきたいと思います。
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美しい空間には、理由がある。|デザインアワード・ゴールド賞受賞の住まい
土曜日の今日は、以前に手掛けさせていただいた住宅の施工事例をご紹介したいと思います。
今回のお住まいは、「FPの家デザインアワード2014」でゴールド賞をいただいた作品です。
改めて写真を見返してみても、空間の広がりや素材の組み合わせなど、いろいろとこだわってつくらせていただいた住まいだったなと思います。
まず目を引くのが、27帖という広さを持つLDKです。
ゆったりとした広さに加え、吹抜けや庭に面した大きな開口部によって、視線が上下にも外にも広がるように計画しています。
床や階段、ダイニングテーブルには木の温かみを感じる素材を使い、手すりや照明などにはブラックのアイアンを組み合わせました。
白を基調とした空間の中で、木の質感と黒いラインがほどよいアクセントとなり、落ち着きのあるモダンなインテリアに仕上がっています。
そして、今回のLDKで大きな存在感を放っているのが、オリジナルで製作したアイランドキッチンです。
セパレート型のキッチンとすることで、調理する場所と作業する場所を分け、広いLDKの中でもすっきりとしたデザインにまとめています。
キッチンの背後には、回遊できるバックヤードを設けました。
家事をする際の動きやすさはもちろん、普段の暮らしの中で、なるべく無駄な移動が少なくなるように考えた間取りです。
家というのは、見た目のデザインだけではなく、毎日の生活の中で、その使いやすさを実感していただけることが大切だと思っています。
また、木製階段の下には、カウンターや飾り棚を組み合わせた造作家具を設けています。
階段下というと、収納にしてしまうことも多い場所ですが、ここではちょっとした作業をしたり、好きなものを飾ったりできる空間として活かしました。
こうした小さな工夫が、住まいの楽しさにつながっていくのだと思います。
リビングの一角には、畳のスペースも設けています。
白い壁と木の床でまとめたモダンな空間の中に、畳の落ち着いた雰囲気が加わることで、また違ったくつろぎの場所が生まれました。
2階には吹抜けに面したスペースがあり、さらに屋根の形を活かしたロフト空間も設けています。
限られた建物のボリュームの中でも、縦方向の空間を上手に使うことで、暮らしの可能性を広げられるのも、設計の面白いところですね。
さて、外観についても、このお住まいには特徴があります。
北側の道路から見ると、ブラックの外壁でまとめられた、四角くシンプルなデザイン。
ところが、建物の裏側に回ると、大きな開口部が並び、庭へと開かれた明るい表情になっています。
実はこの敷地には、以前、日本庭園のある和風住宅が建っていました。
新しい住宅の建築にあたって既存の建物は取り壊しましたが、庭については、現代的な住宅のデザインに似合うようにリフォームを行いました。
昔からの庭の要素を活かしつつ、今の建物と調和するようにつくり直したものです。
LDKの大きな窓から庭を眺められることも、この家の心地よさにつながっていると思います。
そして、こうした建物のデザインを評価していただき、2014年のFPの家デザインアワードでは、ゴールド賞をいただくことができました。
もちろん、賞をいただくことが家づくりの目的ではありませんが、自分たちが一つひとつ考え、形にしてきた住まいを評価していただけるのは、やはり嬉しいことでした。
こうして以前のお住まいを振り返ると、建物のデザインも、間取りも、使う素材も、それぞれのお客様との家づくりの中で生まれてきたものだと感じます。
美しい空間には、理由がある。
その理由は、見た目を整えることだけではなく、そこで暮らす方の生活を考え、細かな部分まで積み重ねていくことなのだと思います。
これからも、一棟一棟を大切に、そんな家づくりを続けていきたいと思います。
階段は、どこから見えるかまで考える
階段について何度かお話ししてきましたが、今日は少し「見え方」に目を向けてみます。リビングやダイニングの中にある階段は、毎日何度も目にするもの。そう考えると、階段は単なる移動のための設備ではなく、室内の景色をつくる大切な要素でもあります。
階段は、思っている以上に存在感があります
階段は、家の中ではかなり大きなものです。
特にリビングやダイニングから見える位置にあると、踏板や手摺、その形そのものが部屋の印象に影響します。
そのため設計するときには、階段だけを単独で考えるのではなく、「ダイニングに座ったときにどう見えるか」「キッチンからはどう見えるか」といった視点も大切にしています。
毎日使う場所であり、毎日目にする場所だからこそ、間取りの中でどう見えるかまで考えておきたいと思っています。
素材や線の細さで、見え方も変わります
木の踏板に黒い鉄骨の手摺を組み合わせると、空間の中に細い線が入り、全体が少し引き締まって見えます。
一方で、木を中心につくった階段は、床や梁などの素材と馴染み、やわらかな印象になります。
どちらが良いということではなく、その家の床や壁、家具、照明との組み合わせで決めるものです。
階段だけを目立たせるのではなく、部屋全体を見たときに自然に馴染んでいること。そのバランスを大切にしています。
昼と夜では、階段の表情も変わります
家の写真は昼間に撮ることが多いのですが、実際の暮らしでは夜の時間も長くあります。
照明をつけると、階段の踏板や手摺、吹抜けや梁の影が現れ、昼とはまた違った景色になります。
特にリビングやダイニングから階段が見える家では、その夜の見え方も室内の雰囲気をつくる一部になります。
「階段だけ格好よくする」のではなく、家具や照明が入り、実際に暮らし始めたときにどう見えるか。そこまで想像しながら考えることが大切だと思っています。
■まとめ
階段は、安全に上り下りできればそれで終わりという場所ではありません。毎日使い、毎日目にするからこそ、部屋の中からどう見えるか、昼と夜でどう表情が変わるかまで考える。そんな積み重ねが、居心地のよい住まいにつながると思います。
■公式LINE
階段の位置や形、素材によって、同じ間取りでも空間の印象は変わります。暮らし方に合った階段や間取りについてのご相談は、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。


















