昼白色とガラスでつくる、クールなトイレスペース
今日は、トイレスペースに「昼白色」の照明を使った事例をご紹介したいと思います。
写真のトイレは、床・壁ともにグレーで統一した、落ち着いたトーンの空間です。右側にはガラス板で仕切った壁を立て、その面にペーパーホルダーとリモコンをまとめて取り付けています。余計な物を見せないことで、よりシャープな印象になるように計画しました。
このクールな雰囲気に合わせて、照明も白っぽい昼白色を採用しています。ダウンライトをガラスの裏側に埋め込み、ガラス越しに光がにじむような見え方にすることで、間接照明のような柔らかさと、どこかギャラリーのような雰囲気を演出しています。
また、このトイレの右奥には、パイプスペースの出角ができてしまう計画でした。そこで、そのラインに合わせてガラス板の壁を設けることで、凸凹のないすっきりとした壁面に見せています。設備的な都合から生まれる「違和感」を、デザインとして取り込んだ例と言えるかもしれません。
ガラスの仕切りは、視線が奥まで抜けるため、実際の広さ以上に空間を広く感じさせてくれる効果もあります。昼白色のクリアな光とガラスの抜け感を組み合わせることで、コンパクトなトイレでも、ほどよく開放感のあるスタイリッシュな空間に仕上がりました。
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