テレビの代わりにプロジェクターという選択
今日は、テレビではなくプロジェクターをメインにされたお宅の事例をご紹介します。機器の性能が上がり、置き方や見せ方の自由度が広がった分、家づくり側で「映す場所・音の出し方・配線」を先に整えておくと、暮らしの満足度がぐっと上がります。
1)プロジェクターは「場所づくり」が肝心です

最近のプロジェクターは、以前よりずっと明るくなり、
「大画面を日常に取り入れる」ことが現実的になりました。
ただ、機器が良くなるほど大事になるのが、置き場と視線の計画です。
投影距離(壁からの離れ)や、光が当たる壁の幅を見ながら、
ソファの位置まで含めて“気持ちいい正面”を探していきます。
画面が大きい分、少しのズレがストレスになるので、
最初から設計に織り込むのが一番きれいにまとまります。
2)家具を「機器に合わせて」作ると、暮らしが整う
今回採用されたのは、壁の近くから投影できるタイプで、
お施主様が以前から使っておられた機器に合わせて計画しました。
必要になるのが、壁からの“ちょうどいい離れ”を確保すること。
そこで、カウンターが所定の位置までスライドできる家具を設計し、
見た目はすっきり、使うときは迷わずセッティングできる形にしています。
配線やコンセントも、後から見えてしまうと生活感が出やすいので、
初めから隠し方まで一緒に考えるのがポイントです。
3)音まで整えると、家時間がぐっと豊かになります
写真のように部屋を少し落として見ると、映像への没入感が高まります。
私は20年以上プロジェクターを愛用していますが、
映画を楽しむなら「音」も一緒に整えるのがおすすめです。
5.1チャンネル(前後左右と低音の計6つで包む音)は、
セリフの定位や重低音がはっきりして、家が小さな映画館になります。
最近は配線を減らせる機器もありますが、
きちんと仕込む配線計画も現場で数多く行ってきました。
“見えないところを丁寧に”が、長く快適に使うコツだと感じます。
プロジェクターは、機器選び以上に「設計で整える」ことが効いてきます。映す壁、家具、配線、音まで含めて考えると、暮らしの楽しみが広がります。福井で注文住宅や工務店のことなら(株)ライフ・コア デザインオフィスにお任せください。
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