回遊動線のメリットと、見落としがちな3つの注意点
回遊動線は、暮らしをスムーズにしてくれる反面、つくり方を間違えると「遠回り」や「収納不足」を招くこともあります。共働きのご夫婦が試行錯誤して整えた“究極の動線”を題材に、メリットと注意点を正直にまとめます。
※写真は動線のイメージを伝えるための当社施工事例「Wing」です。
【シューズクローク→ウォークインクローゼット→ユーティリティー→家族用洗面】
1)メリット:共働きの「時間」を生む回遊動線
回遊動線の良さは、家の中の移動が“迷わず短く”なることだと思います。写真のお宅では、玄関からシューズクロークを通って家族のウォークインクローゼット→ユーティリティー/家族の洗面→LDKへ入れるルートを整え、もう一方は、買い物袋を持ったままスムーズにキッチン側へ運べるようにしています。
帰ってすぐ着替えがしたいという流れと、重い買い物袋をキッチン近くに運ぶ流れと2方に分けたものです。
【買い物袋を持ったまま片付けまでが短い回遊動線。】
2)落とし穴:便利さの代わりに起きやすいこと
一方で、回遊動線は「通れる場所が増える」ぶん、開口(出入口)を増やしてしまい、収納スペースを減らしてしまうケースも見てきました。
また、通路が増えると面積コストが上がりやすく、同じ予算でも居室や収納を圧迫する可能性があります。
さらに“回れる”ことが、生活上は遠回りルートになってしまうこともあります。毎日使う動線ほど、短さと分かりやすさが大切です。
3)設計での解決:回遊は「使い分け」と「扉位置」で決まる
この落とし穴を避けるコツは、回遊を「何のために作るか」を絞り、使う場面をはっきりさせることです。今回のお宅は「買い物を早く片付ける回遊」と「洗濯を1カ所で完結する回遊」を目的別に整理し、生活のストレスが出にくい形に整えました。
収納は、回遊の途中でも“必ず通る場所”へ。ここがズレると片付けが続かず、動線が活きません。
そして扉の位置。来客が使う洗面は使いやすくしつつ、奥の洗濯・収納側は直接見えないように、視線の切り替えをつくります。回遊は、便利さとプライバシーのバランスが大事だと感じます。
【洗濯流しを家事の拠点に。洗う・干す・しまうが止まらない動線の考え方。】
【来客が使いやすい洗面と、家族の動線を分けてプライバシーも守る配置。】
回遊動線は「作れば便利」ではなく、目的を絞って整えるほど、共働きの毎日にしっかり効いてきます。3月の完成見学会のお宅も、その試行錯誤が形になった実例です。図面では分かりにくい距離感を、ぜひ現地で歩いて確かめてみてください。
見学会のご予約は公式LINEからお願いいたします。ご希望日時をメッセージでお送りください(「回遊動線を体感したい」と一言添えていただくとご案内がスムーズです)。





