夜も美しい吹き抜け玄関のつくり方
今日は、昨日に続いて吹き抜けのある玄関の“夜の表情”をご紹介します。昼は自然光がたっぷり入る吹き抜けも、夜になると光の入れ方次第で印象が大きく変わります。今回は、通常目障りとなってしまう納まりをデザイン的により美しく見せる方法へと組み替えていったお話です。
吹き抜けのある玄関は、昼間は上から光が落ちてきて、とても気持ちのいい空間になります。
ただ、夜になると話は少し変わってきます。明かりの計画が足りないと、天井の高い部分だけが暗く残ってしまい、せっかくの吹き抜けが少し寂しく見えてしまうことがあります。
だからこそ、夜にどう見えるかまで考えておくことが、吹き抜けを活かすうえで大切だと感じています。
当初は、隠れた壁面にスポットライトを設けて、上向きに照らす方法を考えていました。
ところが、LDK入口に引き戸を設けたいというご要望から、レールを納めるための小壁が必要になりました。
そこで、その小壁をただの必要条件で終わらせず、反対側の吹き抜け上部にも対になる壁を設け、両側に間接照明を入れるご提案をしました。
結果として、空間にまとまりが生まれ、夜の玄関をやわらかく包む光の演出にもつながったと思います。
こうした照明計画は、見た目だけ整えば良いわけではありません。
今回は、玄関ニッチ・吹き抜け・玄関框下の3か所に分けて配線し、さらに浴室の天井点検口からACアダプターを管理できるよう工夫しました。
交換や点検がしやすいようにしておくことも、工務店として大切な役割だと思っています。
また、ニッチ裏の階段ブラケット照明が、玄関から見上げたときに開口越しにちょうど見えるよう納めたのも、空間に奥行きを感じてもらえる見どころの一つです。
間取りは図面の上で決まっていても、現場ではさらに良くできる答えが見つかることがあります。使いやすさと美しさ、その両方を大切にしながら、一つひとつ形にしていきたいと思います。
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