洗面は「引き算」で整う。BABELの水回り

今日は施工事例「BABEL」から、洗面を中心に水回りをご紹介します。派手な装飾を足すのではなく、形・素材・光の当て方を丁寧に揃えることで、空間は驚くほど落ち着きます。日々の所作が自然と整う、そんな“静かなデザイン”を目指しました。

石の器と一体カウンターで、洗面を“静かに主役”へ

1)素材は主張させず、質感で支える

洗面カウンターは、コンクリート調の面材で一体感をつくり、輪郭をできるだけシンプルにまとめています。
その上に、石の器を合わせることで、表情は控えめでも奥行きが生まれます。
素材が強く語りすぎない分、汚れや水ハネが気になる“現実”にも目を向け、掃除のしやすさや手の届き方を確認しながら納めを整えました。
見た目の美しさは、暮らしのストレスが減って初めて続いていくものだと感じます。
こうした基本の積み重ねが、結果的に品質にもつながっていきます。

ハイサイドライトと大きな鏡で、明るさと広がりを確保。

2)鏡と光で、空間の大きさをつくる

壁いっぱいに伸びる大きなミラーは、空間を広く見せるだけでなく、使う人の動きも映し込みながら“位置”を整えてくれます。
上部の横長窓(ハイサイドライト)から入る光は、外の視線を避けながら、昼間の明るさをやさしく確保できます。
照明は、必要な場所に必要なだけ。手元に落ちる影や、鏡に映る器具の見え方まで確認して、落ち着くバランスを探りました。
明るさを足すのではなく、光の質を整える。水回りでも、考え方は同じです。
こうした工夫は、これから家づくりを考える方にも参考になると思います。

ハイサイドライトと大きな鏡

3)水回りは“線をそろえる”と、静かに美しい

洗面・トイレ・シャワールームが近い配置でも、扉枠や金物の色味、水平ラインを揃えることで雑味が出にくくなります。
ガラス扉の黒枠は、空間を引き締めながら、清掃性や耐久性の面でもメリットがあります。
棚や収納は見せる量を決め、日用品が増えても散らかりにくい“受け皿”を用意しました。
水回りは毎日使う場所なので、少しの段差や納まりの甘さが、使いづらさとして残りやすいところです。
だからこそ、現場での確認と職人さんとのすり合わせを丁寧に行い、地域のつくり手の力を借りながら仕上げています。

黒枠ガラスのシャワールームで、水回り全体の線を引き締める。
水回りは、家の中でもいちばん生活感が出やすい場所です。だからこそ「足す」より「整える」。BABELの洗面は、素材・光・線を揃えて、静かに心地よい毎日を支える形にしました。

施工事例の写真や、洗面・収納計画の考え方をもう少し詳しく知りたい方は、公式LINEからお気軽にご相談ください。家づくりの流れに沿って、分かりやすくご案内します。

手摺を“区切る”階段デザイン

「BABEL」の階段は、黒い骨格と木の踏板に加えて、もう一つ大事なポイントがあります。それが手摺をあえて通しにせず、ブロック状に区切って“切れ”をつくったこと。連続させないことで、階段の存在感を軽くし、吹き抜けの余白を活かしています。

手摺を通しにせず、ブロック化して“切れ”をつくりました。

【1】手摺を通さない「切れ」の意図
一般的には、手摺は上から下まで一本で通すことが多いと思います。
BABELでは、あえて区間ごとにブロック化して、ところどころで切っています。
これをすることで、階段が“柵”のように見えにくくなり、壁面の余白がきれいに残ります。
吹き抜けに対して視線が抜け、階段が圧迫感を生みにくいのが大きな狙いです。
線を減らすのではなく、「必要なところに必要な量だけ置く」考え方に近いですね。

切れがあることで、階段が柵っぽくならず、余白がきれいに残ります。

【2】見た目だけでなく、握りやすさも整える
デザインとして切っているとはいえ、使い勝手が落ちては意味がありません。
手を添えたい位置、すれ違いが起きやすい位置など、動線を想像して区切り方を決めています。
区間ごとの手摺は、視覚的には軽く見えますが、触れる場所はきちんと確保できます。
また、縦格子のピッチ(間隔)も、抜け感と安心感の両方に影響します。
「軽いのに不安がない」落としどころを、現場で微調整しながら仕上げました。

光と影が分割され、吹き抜けの壁面にリズムが生まれます。

【3】“切れ”があるから、吹き抜けの光が活きる
手摺が一本で連続すると、影が帯のように出て、壁面が重く見えることがあります。
ブロック化して切れを入れると、影も分割され、壁に表情が生まれます。
下の窓からの光が床を伸び、階段の影がリズムになって空間に奥行きが出ます。
吹き抜けは「余白が魅力」なので、余白を邪魔しない部材の置き方が大切です。
階段を主役にしすぎず、家全体の静けさを保つための工夫として、この手摺のデザインは効いています。

階段は“通す”のが当たり前になりがちですが、BABELでは手摺を区切って切れをつくり、軽さと余白を優先しました。細部の選択が、空間の印象を大きく変えてくれます。

階段や吹き抜けの「抜け感」と「安全性」の両立は、プラン次第で大きく変わります。気になる方は【公式LINE】から、お気軽にご相談ください。

細長い吹き抜けがつくる、光の道

今日は施工事例「BABEL」から、細長い吹き抜けをご紹介します。上部のスクエアなハイサイドライト(高い位置の窓)と、縦に伸びる窓から入る光が、壁面にやわらかな陰影をつくり、時間の流れまで感じさせてくれる空間です。

細長い吹き抜けを“光と風の通り道”にしたBABEL

1)“細い”からこそ生まれる、端正な光

吹き抜けは大きければ良い、というものでもないと感じます。
BABELはあえて細長く計画し、光を「線」のように取り込みました。
上部のスクエアなハイサイドライトは、空の明るさを室内へ素直に落としてくれます。
壁に広がるグラデーションが、照明をつけない時間帯でも気持ちを整えてくれます。
大きな窓の開放感とは違う、静かな明るさがこの吹き抜けの魅力です。

スクエアなハイサイドライトが、やさしい明るさを落としてくれます

2)縦の窓と手すりのリズムが、空間を引き締める

縦に伸びる窓は、視線を自然に上へ導き、天井の高さをよりきれいに見せてくれます。
黒い縦格子の手すりも、同じ「縦のリズム」をつくる大切な要素です。
線が揃うと、白い壁面の面がよりすっきり見え、空間が散らかりません。
吹き抜けは“抜け”がある分、デザインが甘いと間延びして見えがちです。
だからこそ、窓の位置や手すりのピッチ(間隔)まで含めて整えるようにしています。

3)細長い建物を、シンプルに心地よくまとめるために

今回のBABELは、建物自体が細長い形だからこそ、吹き抜けを“光と風の通り道”として位置づけました。
上下につながる空間があると、空調の空気も巡りやすく、温度差が出にくい計画が立てやすくなります。
また、視線が縦に抜けることで、実際の面積以上に狭さを感じにくいのも大きな効果です。
採光についても、上からの光を取り込めるため、1階の奥まで明るさを届けやすくなります。
そして階段が連続する間取りにすることで、動線を整理しながら、コンパクトでも窮屈にならない構成にまとめています。

吹き抜けは「広さ」だけでなく、光の入れ方と線の整え方で、空間の品が決まります。BABELの細長い吹き抜けは、その良さを改めて教えてくれました。

細長い敷地やコンパクトな間取りでお悩みの方も、光の取り方と空間のつなげ方で心地よさは大きく変わります。公式LINEから「間取り相談」と送っていただければ、事例を交えてご提案します。

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株式会社ライフ・コア デザインオフィス
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