一生ものの家具は“角”で決まる?モデルルームキッチンの納まり紹介
今日は、家具のディテールについてお話ししたいと思います。
当社では、キッチンや収納などの造作家具をオーダーで設計しています。
難しい納まりでも安心して任せられる、腕の良い家具職人さんがいてくれるので、細かな部分まで踏み込んだデザインに挑戦することができます。
写真は、当社モデルルームのオーダーキッチンのコーナー部分です。
オーク材を使い、角の部分は材を斜めにカットして「留め」で納めています。
カウンターにはセラミック板のラミナムを使っており、上から見える木の「見付」ができるだけ細く見えるように設計しています。
ここでは、タテ材とヨコ材に加えて、奥へと伸びる材もぴったりと付き合わされていて、三方向から材料が集まる納まりになっています。
わずかなズレも目立ってしまうため、とても高い精度と技術が求められるディテールです。
さらに、角の尖った部分は、そのままだと手で触れたときに痛く感じてしまいます。
そこで、ごくわずかに角を丸めて、触れたときのやさしさも両立させています。
こうしたディテールがきれいに仕上がっている家具は、見た目の心地よさはもちろん、触れたときの安心感や、空間全体の雰囲気の良さにもつながります。
世の中には、探せば手頃な家具はいくらでも見つかります。
ただ、「一生もの」として長く付き合っていく家具と考えるなら、やはりつくりの良いものを選ぶことが大切だと思います。
買い替えの必要が少ない分、長い目で見れば、暮らしに寄り添ってくれる良い投資になるのではないでしょうか。
福井で注文住宅や工務店のことなら(株)ライフ・コア デザインオフィスにお任せください。
黒いスリットが効いた、天井埋め込みスポットライトのリビング
今日は、天井に埋め込みのスポットライトを設けたリビングの事例をご紹介したいと思います。

こちらはリビングの写真です。天井に黒いスリット状のラインが見えますが、この中にスポットライトを仕込んであります。
光を当てたい場所に向きを変えられるので、ソファやテーブルに合わせて、必要なところをしっかり照らすことができます。可変性のあるリビングとしたため、照明計画にも自由度を持たせました。

埋め込み部分の内部はブラックで統一し、ライティングレールもスポットライト本体もブラックにしています。そうすることで器具そのものの存在感を抑え、天井面には光だけが浮かび上がるような印象になります。
天井をすっきり見せつつ、細い黒いラインが効いた、シャープでかっこいいリビング天井に仕上がりました。
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天井を掘り込んだダウンライトでつくる、くつろぎのタタミリビング
今日は、天井を掘り込んだダウンライトを採用したタタミリビングの事例をご紹介したいと思います。

こちらは、二世帯住宅の親世帯側のリビングとして設計したタタミリビングです。
タタミコーナーは小上がりにすると、どうしても天井が低く感じられますので、一部だけ天井を持ち上げて、そこに照明をまとめて納める計画にしました。
横長のボックスを天井に掘り込み、その中にダウンライトを仕込むことで、ひとつの大きな照明のように見えるデザインです。
光が天井面に広がるので、タタミに座ってもまぶしくならず、圧迫感の少ない落ち着いた明るさになりました。

タタミリビングの横にはダイニングテーブルを配置する計画ですので、この光のラインがちょうどテーブルの芯に揃うように位置を決めています。
くつろぎのタタミスペースと、食事をするダイニングを、同じ照明のリズムでゆるやかにつなぐ役割もあります。
テレビを置くためのカウンターテーブルの上には「コーニス照明」も設置しました。
壁面をやわらかく照らすことで、暗くなりがちなグレーの壁が、夜は心地よいアクセントウォールとして楽しめます。
ただ明るくするだけでなく、天井の形と光の入れ方を少し工夫することで、デザイン性と実用性を兼ね備えた、居心地の良いタタミリビングになったと思います。
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