棚田オフィス 紹介
今日は、午前中お客様宅へ換気システムのメンテナンス。午後は溜まっている設計作業を行いました。
さて、今日の写真です。
こちらは、無印良品と建築事務所のアトリエ・ワンさんのコラボ。
無印良品さんは、実際に里山の集落との交流があり、田植え・稲刈りのイベントなども行っているそうですが、この建物は、そんな里山に建てるサテライトオフィスのようです。
「晴耕雨読」というように、晴れた日は農作業を。雨の日はオフィスで仕事というような働き方の提案のようですね。
1階は雨戸を全開放出来るもので、農作業の道具置き場と、その他多目的な利用ができます。
雨戸の納まりは、戸袋が外に飛び出していて、引き出した建具は、コーナーを廻り込んで納まっていきます。
丸い突起が、落ちない工夫ですね。
3パターンあるのですが、これは真ん中に吹抜けがあって、はしごで上がるタイプ。
構造用金物と積層材の工法になっていて、筋違は無しですね。
こちらは階段の付いたパターンです。片足ずつ段違いにして短い距離で上がれるようにしていますね。
階段には蓋があって、閉じて床を広くすることも出来るようです。
2階がオフィスとして利用する場所で、パソコン1台あれば仕事が出来るという考えですね。
見晴らしがいいんです。
つっかえ棒の留め金の工夫が、アイデアの参考になりました。
照明はシンプルにコードを引っ張って、LEDの裸電球です。
外からの階段を付けてみたタイプですね。
こちらは、高床式のタイプです。
足元はこんな感じで。
実際に1棟は、鴨川市の「釜沼」というところの棚田に移築されて、社員さんが利用する予定だそうです。
たぶん、虫ですごいことになると思うのですが、実際出来たのを見てみたいものです。
の家 紹介
今日は朝から設計作業。午後に現場確認の後、お施主様来社打合せでした。
さて、今日の写真は「の家」。
平面図があるとわかりやすいのですが、壁がぐるっと回って「の」の字になっているから付いたタイトルです。
入り口前の天井を撮った写真です。この曲線の壁がぐるっと続いています。
中に入ると、曲面の壁にプロジェクターが大きく写るようになっています。
これが単なるテレビを見るだけでなく、いろんな情報を映像で伝えてくれます。たとえば来客を猫が動き回って知らせてくれるとか・・・。
画像は、この建物が孤島の山の上に建っているイメージでしたが、これは無理がある・・・。
建物中央のコアに、お風呂とトイレがあり、階段が付いています。
上はベッドだけですね。
天井は光を通す膜構造の屋根。
見降ろしの写真です。
こちらは、キッチンですね。
上から見下ろしたスクリーン映像。
今回の建物は、パナソニックと建築家の永山祐子氏のコラボ。
IoT(Internet of Thing)というキーワードで、モノとインターネットの融合をテーマにしているみたいです。
たとえば、今日着る服を、スクリーンの画像でクローゼットの中を実物大で見る感じで選び、それを外部から届けてもらう。その配達の時間帯も現在進行系で映像で見られるといったものだったり・・・。
家の外にモノを置き、家がモノで溢れない形で暮らせるというコンセプトでしょうか。
現実的に難しいですが、発想は面白いと思いますね。
吉野杉の家 紹介3
今日は、午前中花堂現場とリフォーム現場。その後設計作業。午後は薪ストーブの業者さんと打合せをしました。
さて、今日の写真です。
吉野杉の家の1階スペースです。ここは地域の人が集まるコミュニティの場で、ここでお茶を飲みながら団欒する場所。
キッチンもこんな感じで、木で作られています。
こちらはトイレ。杉皮が化粧として張られていますね。
洗面はこんな感じ。
シャワールームは檜のようですね。きれいです。
階段は、上から吊っている構造で軽やかです。
階段と天井の納まりも、きれいに仕上げていますね。
こちらは、入り口を入ってすぐの待合いスペースのよう。
天井板の一部が薄い板で作ってあって、照明が入ってる模様です。夜の明るさはどんなでしょうね。
エアコンの入るルーバーは、斜めの天井についていました。
スイッチプレートも杉板の徹底ぶりです。
縁側のスペースいっぱいに木製サッシの開口部があって、こちら側に川がある想定で設計されているようです。
紹介が後になりましたが、こちらの建物は、airbnbという世界中でユニークな宿泊施設を作っている会社さん。設計は長谷川豪さんという建築家さんでした。
この建物は、展示会が終わった後に、材料の故郷の吉野に解体して移築する計画だそうです。
移築後に、田舎のその川沿いに建つ風景が見たいものです。
吉野杉の家 紹介2
今日は、花堂の現場とリフォーム現場で各業者打合せと現場作業。その他は設計作業を行いました。リフォームの現場も2期工事が始まるので、あれこれ対応に追われています。
さて、今日の写真です。
昨日の続きで、ゲストルームの寝室の反対側です。こちらを西側にして、日の入りからのくつろぎスペースということです。
エアコンが壁に納まっています。これは寝室側にもありました。
窓は開かないのですが、この三角部分を開くと換気が出来る仕組みです。
外から見るとこんな感じです。通気孔が見えますね。
全体のプロポーションは、とても細長い建物になっています。
屋根は木端葺きになっています。
外壁はよろい張りですが、小口を面皮にしているところが味があります。
角の納まりもきっちり納めていますね。
細かいディテールまできちんとしているので、デザインと技術に脱帽ですね。
歩き疲れて
今日は、東京の2日目でした。
息子は学校があるので、妻と二人で東京散策をしました。
特別に、あれこれ決めてなかったので、思いつくままに行動しました。
また、いい写真ができてたら、ご紹介させていただきます。
今は北陸新幹線の中で日記を書いております。
今回は、ぐるっとパスという切符で、行きは東海道新幹線。
帰りは北陸新幹線を使って帰ってくるものです。
北陸新幹線は、揺れが少なく快適ですね。乗り換えも終点と始発なので安心して休めます。
これが福井まで来るようになると、乗り換えも不要になるんだなと思います。
本当に便利な時代になったなとありがたく思うのですが、サービスも過剰になり過ぎないように、歯止めがあった方がいいとも思います。
難しいことですけれどね。
今日は東京で
今日は、次男に会いに東京に来ました。
アパートに行ってから、お台場の青海で開催中の「HOUSE VISION2」と言う展示会に行って来ました。
こちら、近い未来の家の在り方を各企業と建築家がコラボして提案する建物が造られています。
とても、面白かったですよ。
先にどんな展示があるのか、調べていたのですが、やはり実物を見て感じることが大事ですね。
今回の企画は、原研哉さんと言うデザイナーさんが全体の監修をされていて、そのために、とてもまとまりのある企画だったと思います。
息子も、とても尊敬している方のようで、私も今回、とても良い勉強になりました。
デザインのもつプロデュース力を感じました。
置き床
今日は、朝から現場でユニットバス施工や電気屋さん、板金屋さんと打合せ。そのほかは設計作業と見積作業を行いました。
最近特にそうなんですが、家のプロポーションを考えて、全体の高さを低く抑えるように努めています。それがとても心地よくなりますから。
ただそのため、配管のやりくりがとても重要になってきます。
設計でももちろん寸法や配管の流れなどの検討はしていますが、やはり現場で細かい検討をしなくてはなりません。
それで、電気屋さん設備屋さんには大変ご苦労をおかけしております。ただ、まったく考えてない設計士もいますので、そこは大きく違うと自負しておりますが。
昨日、京都の親戚のお宅にお伺いしました。京の町屋とよく言われる細長い家ですね。プライバシーもあるので、写真はあまり公開できないですが、趣のある小さくて落ち着きのあるお宅でした。
部屋の中は暗いのですが、外に見える小さなお庭が明るく目に入るので、見ているものが明るいと気持ち的に暗い思いがしません。
こちら、めずらしいので撮らせていただきました。「置き床」ですね。
元々床の間のスペースが無くて、落とし掛けと掛け軸が吊るせるようになっていたのですが、こちらの置き床は、古道具屋さんで買ってきたものだそうです。
京都には、こんな変わったものも売ってるんですね。畳の上に置いても違和感が無い。
使い古されているのもいいのかもしれませんが。造ってみたいなと思いましたね。
毛利庭園
今日は、午前中大工さんと打合せ。その後設計作業。午後からは武生の建具屋さんの所に行き、向が丘町の現場の外部格子戸の塗装作業をしました。
天気予報は、雨マークがついていましたが、結局降らなかったですね。建て方は延期しましたが、まずは大事を取ったことなので良しとしましょう。
今日もまた、東京の写真です。
草木が生い茂る中の飛び石の道ですが、ここだけ見ると山にでも来た感じがします。
こちら、六本木ヒルズにある毛利庭園というところです。
小路の脇に椅子があったりして・・・。こじんまりとしたお庭なんですが、しっかり作られているなと思います。
池があるのですが、現在仮設で水上ビアガーデンにしてありました。看板とかいろいろ残念なことになっていましたので、そちらのほうは写真に納めてないです。
ホテルS
今日は、午前中現場確認とお客様宅の換気メンテナンス。その他は設計作業でした。
今日は、東京で泊まったホテルのご紹介です。
天井が高く、メゾネット型の室内になっています。
タタミ敷きの上に、ソファーとベッドが置いてあります。
靴が脱げるし、スリッパもいらないので、くつろげますね。
洗面コーナーとTVカウンターです。格子でちょっと間仕切ってます。
書斎のようなコーナーがあります。天井が低いので落ち着きます。
鴨居にレール溝が掘ってあったので、最初は引き戸を入れる予定だったのかもしれません。
2階は広いお風呂になっています。
桶のお風呂は、居心地が悪そうに見えて、意外とゆったりして楽でした。
お風呂の洗い場と脱衣側の写真です。
脱衣場は狭いのですが、その突当りに扉がありました。
洗濯機が隠れていましたね。長期滞在も出来るような考えのようで。
その奥のカーテンの裏には、電気温水器が隠れていました。
上からの眺めですね。お風呂に入ってから、下に降りるって感覚が贅沢な感じがしました。
こちらは、六本木にある「ホテルS」でした。
おそらく、リフォームして作ったのかなというホテルでしたが、グッドデザイン賞もとっているみたいで、なかなか面白かったです。
和のデザインを今に取り込む
今日は、午前中お客様宅訪問。それ以外は事務所の雑用、設計作業など。
さて、今日も東京の写真です。
浅草の次に、訪れたのが室町というところ。こちらは「日本橋三井タワー」です。
千疋屋の総本店が入っているビルで、パーラーでフルーツの入った冷たいものを頂きました。
現代的なビルに、のれんが妙に合っていて、いい味を出していました。この後紹介する三井のビルそれぞれが、違うマークののれんが掛かっていました。
こちらへ来た目的の「コレド室町」です。東京でも新しいほうのビルで、東京に行ったら見てみたいところでした。
現代的なビルなんですが、どこかに和を感じさせるデザインになっています。
1号館から3号館まであって、間の通路が提灯がならんで、和の町並みを演出しています。
建物に入ると、それぞれ天井に工夫があり、ここは木の角材で組まれたモニュメント照明。
こちらは組子の現代的デザイン。良く見ると異なる組子が2重に重ねてあって。重厚感を出しています。
天井の照明は、側面まで組子で組まれている手の込んだものでした。
その壁面には、昔っぽい色柄のタイルが貼られていました。
デザイナーさんの紹介プレートが貼ってありました。「江戸と西洋の大胆な折衷」と題されていました。
デザインは、最初にコンセプトがあって、そこから想像して出来上がってくるもの。そういう元があるデザインには説得力がありますね。