テラス窓で試してみた「窓ふきロボット」の実力

今日は、先日購入した「窓ふきロボット」を試してみた感想をご紹介したいと思います。

これまでは、窓ふきは自分の手で行うのが一番だと思い、脚立に上がったり、長い伸縮ポールの先にワイパーを付けて掃除してきました。
ただ、高い位置の窓になるとどうしても拭き残しやムラが出てしまい、「もう少し楽に、きれいにできないものかな」と感じていました。

そこで今回、窓の下端にさえ手が届けば、あとは自動で上の方まで掃除してくれる窓ふきロボットを試してみることにしました。まずは実験的に、事務所の大きなテラス窓でテストです。

窓ふきロボット
ガラス面にはしっかりと吸着して、洗浄液をスプレーしながら濡れたパッドで拭き上げていきます。
仕上がりは想像以上で、ムラも少なく、手作業よりも拭き忘れがない印象でした。

窓ふきロボット
使用中は電源コードをつなげたままになりますので、コードの長さや取り回しには注意が必要です。万が一に備えて、安全ロープも付いていて、2階の窓などで使う場合は、室内の家具などにしっかり結んでから作業するイメージです。

今回使ってみて、吹き抜けの高い窓でも、はしごで下端まで手が届けばクリーニングができそうだと感じました。
今後は、お客様のお宅でも「高い窓のクリーニングメンテナンス」として、こういった機器を活用したサービスもご提案していけたらと思います。

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中間気密測定でC値0.06。越前市の現場レポート

今日は、越前市の現場で「中間気密測定」を行ってきました。
当社では、完成時だけでなく、工事途中の段階でも全棟で気密測定を行い、気密工事に抜けや漏れがないかを確認しています。


今回の現場では、新しくお付き合いする電気工事店さんに入っていただいていることもあり、外壁を貫通する配管まわりの処理について、ひとつひとつレクチャーをしながら進めてきました。
そのうえで、外壁の貫通部がすべて終わったタイミングで測定です。

写真のように、専用の送風機と測定器を窓にセットし、建物全体をわざと減圧して、どのくらい「空気の逃げ道」があるのかを調べます。


測定結果は C値=0.06cm²/m²

結果は、相当隙間面積C値が 0.06cm²/m²
延床約153㎡の建物で、家全体の隙間の合計が 9.3cm² という数値でした。

中間気密測定-C値0.06

イメージとしては、名刺1枚の5分の1ほどの大きさの穴しか開いていない、というレベルです。
測定機器の評価でも、最高ランクの「☆☆☆(超高気密)」に分類される結果でした。

中間気密測定 C値0.06

室内をぐるっと確認すると、仮設で付けている玄関ドアまわりからは、やはり少しだけ空気の漏れを感じましたが、それでもこの数値。
現時点では十分に「合格」といえる内容です。


なぜ中間でも測定するのか

気密測定というと「一度だけ測るもの」と思われがちですが、実は完成後よりも、この中間の段階での測定がとても大事です。

レンジフードやエアコン、各種換気設備が付いてしまうと、その機器まわりから多少の漏気が出て、数値はどうしても悪化します。
そのため、本来の構造体・躯体そのもののポテンシャルを確認するには、中間の段階で一度しっかり測っておく必要があります。

もちろん当社では、最終確認として完成時の気密測定も必ず実施します。
中間だけ測って「良い数字が出たからそれでよし」では、本物とは言えません。


気密が良いと、暮らしも変わる

私たちがここまで気密測定に力を入れているのは、数字のためではなく、暮らしのためです。

  • エアコンの効きが良くなり、少ないエネルギーで夏も冬も快適に過ごせる
  • 部屋ごとの温度差が少なくなり、ヒヤッとする場所が減る
  • 設計通りに換気システムが働き、家中の空気がきちんと入れ替わる

こうした「すみごこち」の部分は、図面だけではわかりません。
実際に測定をして、数値として確認しながら家づくりを進めることで、ようやく安心してお引き渡しができると考えています。

今回の現場も、この調子で仕上げまでしっかりと進めていきます。
完成時の気密測定の結果も、またこのブログでご報告できればと思います。

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一生ものの家具は“角”で決まる?モデルルームキッチンの納まり紹介

今日は、家具のディテールについてお話ししたいと思います。

当社では、キッチンや収納などの造作家具をオーダーで設計しています。
難しい納まりでも安心して任せられる、腕の良い家具職人さんがいてくれるので、細かな部分まで踏み込んだデザインに挑戦することができます。

キッチン角納まり

写真は、当社モデルルームのオーダーキッチンのコーナー部分です。
オーク材を使い、角の部分は材を斜めにカットして「留め」で納めています。
カウンターにはセラミック板のラミナムを使っており、上から見える木の「見付」ができるだけ細く見えるように設計しています。

ここでは、タテ材とヨコ材に加えて、奥へと伸びる材もぴったりと付き合わされていて、三方向から材料が集まる納まりになっています。
わずかなズレも目立ってしまうため、とても高い精度と技術が求められるディテールです。

さらに、角の尖った部分は、そのままだと手で触れたときに痛く感じてしまいます。
そこで、ごくわずかに角を丸めて、触れたときのやさしさも両立させています。

こうしたディテールがきれいに仕上がっている家具は、見た目の心地よさはもちろん、触れたときの安心感や、空間全体の雰囲気の良さにもつながります。

世の中には、探せば手頃な家具はいくらでも見つかります。
ただ、「一生もの」として長く付き合っていく家具と考えるなら、やはりつくりの良いものを選ぶことが大切だと思います。
買い替えの必要が少ない分、長い目で見れば、暮らしに寄り添ってくれる良い投資になるのではないでしょうか。

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