天井を掘り込んだダウンライトでつくる、くつろぎのタタミリビング
今日は、天井を掘り込んだダウンライトを採用したタタミリビングの事例をご紹介したいと思います。

こちらは、二世帯住宅の親世帯側のリビングとして設計したタタミリビングです。
タタミコーナーは小上がりにすると、どうしても天井が低く感じられますので、一部だけ天井を持ち上げて、そこに照明をまとめて納める計画にしました。
横長のボックスを天井に掘り込み、その中にダウンライトを仕込むことで、ひとつの大きな照明のように見えるデザインです。
光が天井面に広がるので、タタミに座ってもまぶしくならず、圧迫感の少ない落ち着いた明るさになりました。

タタミリビングの横にはダイニングテーブルを配置する計画ですので、この光のラインがちょうどテーブルの芯に揃うように位置を決めています。
くつろぎのタタミスペースと、食事をするダイニングを、同じ照明のリズムでゆるやかにつなぐ役割もあります。
テレビを置くためのカウンターテーブルの上には「コーニス照明」も設置しました。
壁面をやわらかく照らすことで、暗くなりがちなグレーの壁が、夜は心地よいアクセントウォールとして楽しめます。
ただ明るくするだけでなく、天井の形と光の入れ方を少し工夫することで、デザイン性と実用性を兼ね備えた、居心地の良いタタミリビングになったと思います。
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コストを抑えて上質に。グレーのガルバリウム外壁が映える『Gray』
今日は、2022年に竣工した「Gray(グレイ)」という物件で採用した、グレーのSGLガルバリウム鋼板の外観をご紹介したいと思います。

こちらは、四角いボックス型の建物に、約4畳半のゆったりとしたポーチを組み合わせた外観です。
一般的には、ポーチ屋根は1階部分で掛けることが多いのですが、この建物では2階の屋根をぐっと伸ばし、箱型のラインを強調するデザインにしました。
あえて形をシンプルにまとめることで、シャープな印象とコストダウンの両方を叶えています。

コーナーから見ると、正面右側は「目地付き平スパン」、左側はコストを抑えた「角波4山張り」のガルバリウム鋼板を使い分けています。
離れて見ると同じグレーの外壁として一体感がありますが、近づいて見ると、角波部分は目地のところに釘頭が見える工法になっており、表情にわずかな違いがあります。正面に平スパンを採用することで、ファサードの見え方をすっきりと整えています。

正面から見ると、平スパンの縦ラインが陰影をつくり、ストライプが強調された端正な外観になります。

高さのあるポーチの奥には、ウェスタンレッドシダー張りの壁を設け、グレーの外壁とのコントラストでアクセントにしています。
天井は外壁と同じガルバリウム鋼板ですが、外壁の目地と天井の目地がきちんと揃うように納めてあり、ラインがきれいにつながって見えるのもポイントです。

夜になると外灯がポーチ全体を照らし出し、グレーの外壁と木の壁に柔らかな陰影が生まれて、とても印象的なアプローチになります。
ガルバリウム鋼板の外壁は、比較的コストを抑えやすい素材ですが、張り方や見せ方を工夫することで、このように上質で高級感のある表情をつくることができます。
ここで採用しているのは、高耐久タイプの「SGLガルバリウム鋼板」ですので、サビに強く、永く変わらないグレーの外観を保ってくれる心強い素材です。
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壁を美しく見せる『コーニス照明』のあるリビング
今日は、壁を照らす「コーニス照明」を使ったリビングの事例をご紹介したいと思います。
夜は全体に照度を明るくせず、壁面を中心にやわらかく照らす計画にしています。
部屋全体を明るくするのではなく、テレビ背面の壁を浮かび上がらせることで、落ち着いた大人の雰囲気が生まれます。
コーニス照明のラインをそのまま階段室まで伸ばし、勾配天井の形を強調しています。
光のラインが視線を奥へと誘導してくれるので、空間に広がりと奥行きが感じられます。

こちらは、エコカラットを貼ったアクセント壁にコーニス照明を組み合わせた事例です。
タイルの表情に光が当たることで陰影が生まれ、素材の質感が一段と引き立ちます。
せっかくこだわってつくった壁も、照明が当たらなければ魅力が半減してしまいますね。
コーニス照明は、部屋全体をまんべんなく照らす照明ではありませんが、
目線の先となる壁面を明るくすることで、必要な明るさ感をしっかり確保できます。
落ち着いた雰囲気づくりと、素材を美しく見せることの両方を叶えてくれる、
とても表情豊かな間接照明だと思います。
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