2Fホール・本棚
こちらは、2階ホールの本棚です。1階階段吹抜けの手すり兼用ですね。
これは当初、単行本の大きさの本棚がたくさん欲しいというご要望があったのと、2階ホールにピアノを上げるために、手すりが外せると搬入できるという考えがありまして、手すりを脱着できる本棚で造れば両方解決するという意味でできたものです。
結局、ピアノは業者の方がバルコニーのほうが楽に入れられるということで、ピアノを入れてから取り付けという段取りは無くなりましたが・・・。
ともかく、壁みたいになるより、スケルトンにしようと考え、自立しても構造上強くすること。そして意匠上きれいに見えるように、マス目のデザインとしました。
本が後ろに落ちないように、すべての棚板の後ろに当たりが付いています。家具屋さんもこれは手間がかかったと言っておりましたね。
2Fホール・構造
こちらは2階ホールの写真です。天井は、屋根のFP遮断パネルの勾配なりに高くなっており、小屋裏空間につながっています。
今回の建物は、いつもより梁の露出が少ないのですが、この空間だけは思い切って表しにしています。
屋根は自然落雪なのですが、北陸の雪は重くべたっと屋根にくっつきますので、重みに十分耐えられるよう、母屋の数も通常の倍にしております。
構造的な梁のかかり方とプランとの構成は、設計時点で入念に検討しておく必要があります。特に階段廻りは階段の納まりがわかる設計士でないと、現場がきちんと納まりませんね。階段の納まりが悪い建物は、設計士の腕がないのと同じですね。
構造の掛け方も、幾通りもの案からこれでと考えていく過程もとても大切です。それが、設備の配管と絡みあったりもしますから、すべてがわかっていないといけない。
いろいろ考えてこそ、すっきりと納まって見える空間になります。ですからやはり手を抜けないですね。
型を身につける
今日は照明器具メーカーのダイコーさんのセミナーに参加してきました。
名物社員さんである高木さんの講演は、ダメな照明計画をズバズバ指摘して、とてもユニークなんですが、実はデザイナーと呼ばれる人たちの手抜きを叱っている心優しき方ですね。
講演の前に「タカギゴロク」というのがスクリーンに流れていて感心したのですが、その中でも心に残ったのは、「型を身につける」という言葉。
「まず、師匠にならってしっかりマネをして型をつくることが大事。それが出来てから初めて型破りが出来るんだ。」というような内容でした。
ここでもパソコンにかじりついてデザインだけしているような人たちを、厳しく叱っていましたね。やはり現場で見て感じて、学んでいくことが大事という話が心に響きました。
上の写真は、リビングの吹き抜けを間接照明で照らしたものです。壁についているブラケット照明は消した状態ですね。
こちらは、壁のブラケット照明も付けた状態です。これで照度はとれますので、ソファーを置いたら、そこで新聞は読めるような明るさになります。
でも、どちらかというとブラケット照明を落としたほうが、柔らかい明るさで雰囲気はいいですね。TVを見る時は間接照明で十分だと思います。
照明は必要に応じて使い分けられる多灯使いがよいですね。とにかく、明るければいいというレベルの照明計画をしているようでは、基本の「型」はいつまでたっても身につかないと思います。





