階段吹抜が“家の表情”をつくる

今日は、階段吹抜の事例をご紹介します。階段は「上がるための通路」になりがちですが、光の入り方や壁の色、抜け感の作り方で、住まいの印象を決める“シンボル空間”にもなります。写真を見ながらポイントをまとめます。

階段 夜のシーン

階段は“通路”から“見せ場”へ

階段は毎日必ず使う場所なので、自然と目に入る回数が多い空間です。
だからこそ、少し丁寧に設計すると家全体の雰囲気が引き締まります。
今回の事例は、2回曲がって上がる階段に吹抜を重ねた構成です。
上へ導かれる動きが生まれて、写真でも奥行きが気持ちよく出ています。
夜は照明が壁をなめるように当たり、壁紙の色がきれいに見えてきます。
「明るいか暗いか」だけでなく、光の当て方で空間の品が変わります。
階段を“家の顔”として考えると、住まいづくりが一段楽しくなります。

デザイン格子壁

抜け感のつくり方は「壁の工夫」

階段まわりは、壁で囲うほど安心感は増えますが、閉鎖感も出やすいところです。
そこで今回は、あえて一部に抜け感のある“見通せる壁”を設けています。
視線が抜けるだけで、同じ面積でも広く感じられるのが面白いところです。
また、光が回りやすくなるので、昼も夜も空間が重たくなりにくいです。
この壁が、ちょうど飾り棚のような役割も持ってくれます。
小物や花を少し置くだけで、階段を上る時間に季節感が生まれます。
「飾る場所が決まっている家」は、暮らしが整いやすいと感じます。

階段吹抜ハイサイドライト

ハイサイドライトで、吹抜が生きる

日中は、ハイサイドライト(高い位置の窓)から光が降り注ぎます。
直射ではなく、やわらかい明るさが壁に広がるので陰影がきれいです。
吹抜は“光をつなぐ装置”として考えると、価値が分かりやすくなります。
一方で、吹抜は寒さが心配という声もありますので、性能面の配慮も大切です。
断熱や気密(すき間の少なさ)をきちんと確保し、換気計画も合わせて整えると安心です。
見た目だけでなく、住み心地とセットで成立するのが良い吹抜だと思います。
階段が開かれた場所にあることで、家全体の空気感まで整っていきます。

階段吹抜は、光・壁・抜け感のバランスで、暮らしの気分まで変わる場所になります。ご計画の際は「見せ方」と「心地よさ」を一緒に考えてみてください。福井で注文住宅や工務店のことなら(株)ライフ・コア デザインオフィスにお任せください。

・階段や吹抜のつくり方、写真事例をもっと見たい方は、公式LINEからお気軽にご連絡ください。施工例も個別にご案内します。
・「うちの間取りだと吹抜は寒い?」「窓の位置はどう決める?」などのご相談も、公式LINEで受付中です。図面がなくても大丈夫です。

割り付けで決まる、格子の美しさ

越前市の現場で、寝室のベッドヘッド部分に格子の腰壁をつくっています。一本ずつ等間隔で並ぶ格子は、見た目以上に段取りと精度が必要です。今日は、大工さんの細かな手仕事と、その考え方をご紹介します。

寝室ベッドヘッド制作中

1)“格子”は、下地づくりで決まります

写真は、腰壁の制作途中の様子です。
先に天板を納め、下地にはシナ合板を貼って面を整えます。
そのうえで、細い格子材(雑巾摺材=造作でよく使う細い見切り材)を等間隔に取り付けます。
この「等間隔」が、言うほど簡単ではありません。
一本でもわずかにズレると、全体が波打って見えてしまいます。
だからこそ、治具(位置をそろえる道具)や基準線を丁寧に取り、手を進めていきます。
現場で見ていると、静かな作業の中に集中力が伝わってきます。

寝室ベッドヘッド制作中

2)コンセント位置も“デザインの一部”として揃える

途中にコンセントやスイッチが入るため、先に施工図を描いて割り出します。
格子の割り付け(並び方)と干渉しない位置に納めるためです。
さらに下地のシナ合板も、途中でどうしても継ぎ目が出ます。
その継ぎ目が、目透かし(すき間を見せるライン)の部分に来ないように貼り始めを決めています。
「見えなくなる下地」ほど、最初の決め方で仕上がりが変わります。
こういうところを当たり前にそろえてくれる職人さんがいるのは、本当に心強いです。
私たちも図面の精度を上げて、現場が迷わないように心がけています。

寝室ベッドヘッド制作中

3)“後から触る場所”を残す、気配りの納まり

腰壁にはテープライトを仕込み、ACアダプターを納める箇所も用意しています。
その部分はメクラプレート(ふた板)で隠しますが、後から開口できるように格子の留め方も工夫しています。
設備は、将来交換が必要になる可能性がゼロではありません。
だから最初から「触れる余地」を残しておくことが、長く安心して暮らすコツだと思います。
今回は巾木(床際の見切り板)を付けず、格子を浮かせる納まりにしています。
床際が軽く見えて、寝室がすっきり整うはずです。
完成した空間で、光がどう回るのか。今からとても楽しみです。

家づくりは、図面だけでは完成しません。現場で一本一本をそろえる手仕事が、空間の心地よさを支えてくれます。福井で注文住宅や工務店のことなら(株)ライフ・コア デザインオフィスにお任せください。

・造作や照明の納まり、気になる点があれば写真を添えて公式LINEで気軽にご相談ください。
・見学のご予約や家づくりの進め方も、公式LINEからスムーズにご案内しています。

床の間が映える照明の工夫

床の間は、和室の中でも心が落ち着く“見せ場”です。今回は、下がり壁に仕込んだテープライトと、狙って当てるスポットで整えた一例をご紹介します。夜に一灯だけ残したときの雰囲気も、ぜひ少し写真でお伝えします。

床の間の照明

【床の間は「飾る前提」で考える】
この床の間は、横幅をゆったり取ったつくりです。
実際の使い方としては、右側に仏壇、左側は掛け軸や季節の飾りを想定しています。
床の間は「何を置くか」で形も照明も決まってくる場所ですね。
最初から用途が見えていると、納まり(部材の収まり方)もきれいに整います。
余白がある分、壁面の見え方や影の落ち方がとても素直に出ます。
だからこそ、照明は“明るさ”だけでなく“見せ方”が大切になります。
住まい手の暮らし方を聞きながら、舞台づくりを一緒に考える感覚です。

【間接照明+スポットで「面」と「主役」を両立】
下がり壁の裏側にテープライトを仕込み、床の間全体をふんわり照らしています。
テープライトは細い光源なので、器具が目立たず、壁の表情がきれいに出ます。
一方で、掛け軸や飾り物は、面が明るいだけでは主役になりにくいんですね。
そこで、もう一つスポットライトを用意して、狙った場所に光を落とせるようにしました。
飾ってあるのに光が当たらないと、どうしても“惜しい”印象になります。
スポットがあると、影が締まり、置物の立体感も出てきます。
「普段は間接、見せたい時はスポット」この切り替えが使いやすさにつながります。

床の間の照明

【夜は“全部つけない”が心地いい】
床の間だけ照明をつけて過ごす場面は、確かに多くはないかもしれません。
でも、写真のように一部だけ点けてみると、光の効果がよく分かります。
夜は家中を明るくするより、必要なところを必要な分だけ照らす方が落ち着きます。
光が減ると、素材の質感や陰影が際立って、空間が静かに整って見えるんです。
床の間は、その“静けさ”を楽しむのに向いている場所だと思います。
住まいの夜時間が、少し豊かになるきっかけになれば嬉しいですね。

床の間は小さな舞台です。光を一工夫すると、住まいの夜がぐっと豊かになります。ぜひ次の打合せの参考になれば幸いです。福井で注文住宅や工務店のことなら(株)ライフ・コア デザインオフィスにお任せください。

・床の間や和室の照明で迷ったら、写真を添えて公式LINEからご相談ください。実例をもとに一緒に整理します。

・「間接照明とスポット、どっちが合う?」など小さな疑問も大歓迎です。公式LINEで気軽にメッセージください。

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株式会社ライフ・コア デザインオフィス
〒918-8201
福井県福井市南四ツ居町1-121
TEL. 0776-54-5152

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