夢をかたちに――初プラン提出の日に想うこと
今日は、お客様との打合せで、プランの1回目のご提案を行いました。
最初のプラン提出は、いつも少しドキドキするものですが、良いところをしっかりと認めていただけて、ホッといたしました。
さらに新たなご要望を伺い、次のプランに反映していくことになりました。
こうして意見を交わしながら一緒に形にしていく過程こそが、お客様にとっても納得のいく家づくりに欠かせない時間だと思います。
私にとっても、そのやり取りが次のアイデアを生む大切な時間であり、大きなやりがいにつながっています。
家づくりは本当に夢のある仕事です。
お客様と同じ目線で夢を追いかけ、その想いをかたちにしていくことができる――これほど素晴らしい仕事はないと感じます。
もちろん、実際の現場では大変なことも多いですが、その苦労をはるかに上回る喜びがあります。
家は完成して形に残るものですから、決して手を抜くことなく、最後まで徹底して良いものに仕上げたいと思います。
本当に、心からの想いが、かたちとなって実現していくのだと感じる一日でした。
見えないところの品質が家を守る ― 気密施工の大切さ
今日は、住宅の気密工事について少しお話ししたいと思います。
気密工事は、家の性能に直結する大切な工程です。
外気が隙間から侵入すると、寒さや結露の原因になるだけでなく、虫や花粉・粉塵の侵入、そして断熱性能の低下にもつながります。
結果として、ヒートショックのリスクも高まってしまいます。
どんなに性能の良い断熱材を使っても、気密が確保されていなければ、暖かい家にはなりません。
断熱と気密はセットで考えることがとても重要です。
また、快適な空気環境を保つためには、計画換気システムの働きも欠かせません。
この換気が正しく機能するためにも、気密施工がしっかり行われていることが前提になります。
換気システムについては、また改めてご紹介したいと思います。
当社の採用している「FPの家」では、工場生産による安定した品質を持つ独立気泡ウレタン断熱パネルを使用しています。
使用されているウレタンは、業界トップクラスの断熱性能を誇るHFO(ハイドロオレフィン)発泡剤を採用。
詳しくは「FPの家」公式サイトでも紹介されています。
現場発泡の断熱材は、施工環境によって品質のばらつきが出たり、経年劣化で隙間が生じることがあります。
一方、FPパネルは経年劣化が少なく、リフォームで解体した現場でも再使用できたという事例もあるほどです。
その性能の確かさから、「無結露50年保証」が付いています。まさに自信の証です。
さらに当社では、このFPパネルと組み合わせる構造材として、構造用集成材+金物工法を標準仕様としています。
無垢材は経年で7mmほど縮むケースもあり、気密性の低下につながることがありますが、
集成材は乾燥材を貼り合わせたもので、収縮がほとんどなく、強度も高いのが特長です。
気密施工では、FPパネルと集成材の取り合い部分をブチルテープで隙間なく埋めていきます。

こうして、ひとつひとつの接合部を丁寧に仕上げながら、確実な気密を実現していきます。
当社では、中間と完成の2回の気密測定を実施し、
工事途中での確認と、お引渡し時の気密状態を数値でご報告いたします。
お客様に安心していただけるよう、見えない部分の性能にもこだわっています。
一生に一度の家づくりを、納得いくまで
今日は、午後から現場にてお客様と打ち合わせを行いました。
現在の進捗状況をご覧いただきながら、床材と階段材の発注前の最終確認をしました。
材料についてはこれまでも打ち合わせを重ねてきましたが、やはり実際の現場で見ていただくと、よりイメージが湧きやすく、納得感があります。
当社の打ち合わせは、設計中・工事前・工事中と、何度も繰り返し行います。
その中で変更が出ることもありますが、それは当然のこととして柔軟に対応しています。
初めて家づくりをされるお客様にとって、事務所の打ち合わせだけで図面やカタログを見て、すべてを頭の中で想像して決めるのは難しいものです。
だからこそ、当社ではできる限り現場での打ち合わせを大切にしています。
実際にその空間に立って感じていただくことが、もっとも確かな判断につながると考えています。
時間も手間もかかることではありますが、一生に一度の家づくりです。
お客様にも私たちにも悔いのないよう、丁寧に進めていきたいと思います。
晴れの日も、雨の日も、居心地のいい家を
今日は、秋晴れの気持ちのいい一日になりました。
事務所で見積りや設計の作業をしていると、外に出たくなるような、少しもったいない気分にもなります。
ここ最近はぐずついた天気が続いていたので、なおさら晴れの日のありがたさを感じます。
家づくりの仕事をしていると、工事の進行にも関わるため、やはり晴れの日が嬉しいものです。
ただ、実は雨の日も嫌いではなく、雨だれが落ちる外の景色を眺めているのも好きだったりします。
家の設計で大切にしているのは、機能的なことだけでなく「居心地の良さ」です。
夜はカーテンを閉めてしまいますが、照明や空間のまとめ方で落ち着きをつくることができます。
しかし、昼間の“窓”の扱いは少し難しく、採光・換気・耐震性、そして家具の配置までを考え合わせる必要があります。
それでも、やはり外の天気や自然の気配を感じられる窓をつくりたいと思います。
日中ずっとレースカーテンを閉めっぱなしにするような窓よりも、できるだけ開け放っておけるような、心地よい窓が理想です。
そんな思いを大切にしながら、今日も「住む人が気持ちよく過ごせる家」を考えています。
現場の新しい形、住宅検査もオンラインで
今日は、越前市の現場で、住宅瑕疵保険の「躯体部分」のリモート検査を行いました。
これまでは検査官が現地に来られて、私たちの立ち合いのもと、筋交い金物の施工写真表などを確認しながら検査を受けていました。
しかし今回は、東京の検査官とスマートフォンを使い、リモートで映像を共有しながらの検査です。ビデオ通話を通じて、指示された部分を映したり、必要な箇所はメジャーを当てて寸法を確認してもらったりしました。
外部の透湿防水シートの施工状況についても、外壁4面を撮影しながらチェックを受けました。

検査はおよそ15分ほどで終了。特に難しいこともなくスムーズに完了しました。
現地に来てもらう場合よりも、検査費用を抑えられるのがリモート検査の利点です。
ITの活用が進み、こうした検査までオンラインで行える時代になったのだと実感しました。
なお今回は、筋交い金物の施工写真の提出確認は不要でしたが、私たちは検査の有無にかかわらず、自社の基準で一つひとつ丁寧に施工チェックを行いながら工事を進めています。
シンプルな外観に奥行きを与えるコーナー窓のデザイン
今日は、越前市の現場で施工が進んでいる吹き抜けコーナー窓のご紹介です。
こちらはエントランスホールにある吹き抜け部分に取り付ける明かり窓で、北側と東側が交わるコーナー部分に配置しています。

一見すると、ただ窓を2つ並べただけに見えるかもしれませんが、今回のポイントは窓の四方を庇(ひさし)で囲んでいることです。
このディテールを加えることで、二つの窓がひとつのまとまりを持った一体感のあるデザインとして立ち上がってきます。
最近は、四角いシンプルな外観の家をよく見かけますが、窓まわりの納まりや形のつくり方で、建物の印象は大きく変わります。
「もう一工夫あれば、もっと雰囲気が良くなるのに…」と感じることも少なくありません。
こうしたディテールは、考える時間も、施工の手間も、コストも掛かります。
そのため、多くの場合は敬遠されがちなところです。
ですが、そこを妥協しないのが当社の家づくり。
小さな工夫の積み重ねが、住まいの佇まいを美しくしていきます。

そして今回も、板金屋さんには細かな調整でお手間を掛けることに…
いつも丁寧なお仕事をありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。
ご縁でつながる法事の日
今日は、石川県の実家で法事があり、妻と一緒に行ってきました。
実家の檀家は福井の長慶寺さんで、父の実家は山中温泉の奥にある「真砂(まなご)」という町です。昔は、その町の方々が長慶寺さんにお世話になっていました。
しかし、今では真砂にはもう誰も住んでおらず、出身の方もほとんどおられません。
ただ、父が所有していた山の土地の一部があり、その管理を今は私が受け継いでいます。
また不思議なことに、妻の義母の実家も長慶寺さんの檀家だったとのこと。思わぬところでご縁が繋がっていたのだと、しみじみ感じました。
今日の法事の際、ご住職がそのご縁のことをしっかりと覚えてくださっていて、それぞれの家族の名前もすらすらと出てくるのには驚きました。さらに、私たちが知らなかった故人の話もしてくださり、その記憶力と、故人に寄り添う姿勢に頭が下がる思いでした。
法事を通して、
「人と人のつながりは、大切なご縁で結ばれているのかな」
と、改めて感じさせていただきました。
窓を磨くと、心も澄みわたる
今日は午後から新規のお客様がいらっしゃる予定でしたので、午前中はモデルルームと事務所の窓ふきをしていました。
お天気も良く、掃除日和です。
モデルルーム2階の嵌め殺し窓は、柄の伸びるワイパーでも拭けるのですが、やはり手でしっかり磨きたくて、今日は脚立を伸ばして手作業で拭きました。
ここは、モデルルームの「顔」ともいえる大きなピクチャーウィンドウ。
ガラスが透き通ると、外の景色もクリアに見えて、とても気持ちがいいものです。

事務所のテラス窓は、普段は可動式の格子が前面にあるため汚れが目立ちにくいのですが、レールでスライドさせると窓ふきがしやすくなります。
窓がきれいになると、不思議と気持ちまでスッと軽くなりますね。
午後にお越しくださったお客様にも、モデルルームを気に入っていただけたようで、ほっと一安心。
空は少し雨模様になってきましたが、心は晴れやかです。
「窓は全開しないほうがいい?」効果的な換気のコツ
今日は、「換気の際の窓の開け方」についてお話ししたいと思います。
最近は急に寒くなり、暖房の準備が必要な季節になってきました。
ところが、今日のように晴れて日差しがしっかり入る日は、室内が思ったより暖かく、むしろ少し暑いかなと感じるほどです。
私の事務所は「FPの家」で、高断熱の建物です。さらにパソコンやサーバーが常に稼働しているため、その熱も加わって室内が暖まりやすくなります。
今日は午後から少し暑さを感じたので、エアコンは使わずに窓を開けて換気をしてみました。
ここでポイントになるのが「窓の開け方」です。
以前、サッシメーカーさんから教えていただいたのですが、
- 窓は全開にするより、少しだけ開けるほうが空気がよく流れる
- 隣り合う窓ではなく、できるだけ離れた位置の窓同士を開けるほうが効果的
とのことです。
実際に事務所でもその方法で窓を開けてみると、しばらくして室内の温度が落ち着き、とても快適な環境になりました。
これはFPの家に限ったことではなく、一般の住宅でも同じように効果があります。
これから換気をする機会も増える季節ですので、ぜひ窓を開けるときは 「少し開ける」「離れた窓を組み合わせる」 を試してみてください。
心地よい室内環境づくりに役立つと思います。
信頼できるメーカーと長く付き合う家づくり
今日も、お客様宅の換気メンテナンスに伺ってきました。
その際、トーヨーキッチンの壁付け収納にある跳ね上げ式扉のダンパーが弱くなったとのことで、部品交換も行いました。
築18年になるお宅でしたので、「まだ部品があるかな…」と思いながら問い合わせをしたのですが、今でもしっかり供給されていました。
さすがトーヨーキッチンです。メンテナンスしながら長く使い続けられる製品づくりには、本当に頭が下がります。
今回は簡単な作業だったので、メーカーサービスを呼ばず、部品だけを取り寄せて私のほうで交換しました。
そのほうがコストも抑えられ、お客様にも喜んでいただけます。
一方で、以前別のお客様のお宅では、あるメーカーのお風呂のジャグジーが10年ほどで故障したのですが、
「製品が廃番なので修理不可」と言われてしまったことがありました。
その時はとても残念で、製品を提供する責任の重さを改めて感じた出来事でした。
それ以来、私は「長く使えて、修理・交換ができるスタンダードな商品」をおすすめするようにしています。
メンテナンスしながら大切に使い続けられる――
そんな製品こそ、安心して暮らせる家づくりに欠かせないものだと思います。













