第3種換気の給気と排気、現場で見る肝
昨日は、越前市の見学会のお宅で、完成時の換気風量の調整を行いました。差圧計で確認しながら、各室の排気量を「その家に合う形」に整える作業です。今日は第3種換気の給気と排気の考え方を、写真も交えてまとめます。
1)排気は「部屋の役割」で配分します
第3種換気は、機械で排気して、その分だけ給気が入る仕組みです。
まず大切なのは、家全体で「約2時間に1回」空気が入れ替わる量を確保すること。
そのうえで、部屋ごとの役割に合わせて排気量を配分していきます。
湿気やニオイが出やすい浴室・トイレ・キッチンは排気を多めに。
一方で、ウォークインクローゼットや押し入れ、シューズクロークは少しずつで十分なことが多いです。
“多い・少ない”を決めるというより、家全体のバランスを見て整える感覚ですね。
2)レジスターを回して、開度を「現場で合わせる」
写真の排気レジスターは、回すことで開度(開き具合)を変えられます。
今回も、WICは少し絞り、浴室はしっかり開いて、役割に合わせた配分にしました。
ここで効いてくるのが「気密(すき間の少なさ)」で、すき間が少ないほど計画通りの流れを作りやすくなります。
完成時に測って、数字で確認しながら調整できるのは、現場としても安心材料です。
(差圧計の計測中写真を撮り忘れたのが、昨日の反省です…)
3)給気口はフィルター交換がしやすく、寝室は“2個”も選択肢
給気口は、排気した分だけ自然に入ってくるため、ポイントは入口の「質」を整えることです。
花粉症用フィルターを付けると、掃除や交換が比較的ラクにでき、季節の悩みを減らしやすい。
また、寝室など二人で休まれる部屋は、夜間にCO2濃度が上がりやすい場合があります。
その対策として、給気口を1つではなく2つ設け、必要量を確保する考え方を採ることもあります。
こうした“住まい方”まで含めて、完成時に合わせ込めるのが第3種換気の良さだと感じています。
換気は「付けたら終わり」ではなく、完成時に測って整えて、暮らしに合わせて育てるものだと思います。見学会でも、空気の感じ方まで含めて体感していただけたら嬉しいです。
見学会のご予約・換気システムのご相談は、公式LINEからお気軽にメッセージください(空き枠をご案内します)。
完成気密測定でC値0.09。数字が語る安心
今日は、今度見学会を行うお宅で「完成気密測定」を行いました。結果はC値0.09。数字だけが目的ではなく、住まいの基本品質を“確認しておく”ための大切な工程です。測定結果のご報告と、見学会のご案内をまとめます。
1)C値0.09という結果が意味すること
C値は、家全体にどれくらい“すき間”があるかを表す指標で、小さいほどすき間が少ない状態です。今回の測定では、床面積153.08㎡のお宅でC値0.09という結果になりました。数値としても「超高気密」の領域で、丁寧に積み重ねてきた施工の結果が、きちんと形になったと感じています。
2)完成気密測定は“安心のための検査”です
気密は、壁の中や天井裏など、完成すると見えなくなる部分の積み上げで決まります。だからこそ私たちは、完成時に測定して「実際の状態」を確認します。今回は減圧法で測定し、換気設備は停止・換気口はテープで養生した条件で行っています。測定器を設置し、差圧と風量の関係を取りながら、データとして残す——いわば住まいの健康診断のようなものですね。
3)この“空気感”を、見学会で体感してください
数字の良さはもちろん嬉しいのですが、本当にお伝えしたいのは「体感」です。すき間が少ない家は、計画した換気や空調が素直に効きやすく、部屋ごとのムラも起きにくくなります。さらに、外気の花粉やホコリの入り込みを抑えやすいという面でも、暮らしの安心につながります。見学会では、間取りやデザインだけでなく、この“空気の静けさ”や居心地もぜひ確かめてみてください。
完成気密測定は、私たちにとって「良いはず」を「確かに良い」に変える工程です。C値0.09という結果を励みに、見学会では住まいの心地よさを丁寧にお伝えします。
見学会は予約制です。ご希望の日時を【公式LINE】から「見学会希望」と送ってください。空き枠をご案内いたします。
山の空気に癒されて、家の空気のことを考えた
夜中に雨は降りましたが、今日は一日、穏やかな気候でした。
夕方、ペットのデルモを散歩させるために、朝倉水の駅へ。
ちょうど陽が落ちかかる時間で、空の色が少しずつ深くなっていく感じが、とてもきれいでした。
外を歩いて山の空気を吸うだけで、なんだか体の中まで整っていくような気がします。
こういう時に、ふと思うんです。
「こんな新鮮な空気のあるところで、毎日過ごせたらいいな」って。
ただ、住む場所が街中だと、緑も少ないですし、そんな都合のいい環境ばかりは望めません。
暮らしや仕事、子どもの学校、買い物の便利さ…いろんな条件があるから、無理は言えないですよね。
でも、だからこそ思うのです。
外の環境は選びきれなくても、家の中の空気だけは、できるだけ心地よくしたい。
家は、いちばん長く過ごす場所。
寝ている時間も含めると、人生の大半は「家の中」です。
だから、空気がきれいで、呼吸がラクで、においがこもりにくい――そんな当たり前のことが、実はとても大事だと思います。
では、家の中の空気を気持ちよくするには何が大切か。
私がいつも意識しているのは、ポイントは大きく3つです。
1)換気は「ちゃんと計画して、ちゃんと回す」
換気は、付ければ安心…ではなくて、家全体に空気が行き渡るように計画されていることが大事です。
そして、もうひとつ大切なのが止めないこと。
季節が良くて窓を開けたくなる日でも、換気は基本的に回しておく。これが家の空気を安定させます。
2)気密が高いと、換気が“効く”
換気って、実は「空気の入口と出口」をきちんと作って、そこを通って流していく仕組みです。
家のすき間が多いと、空気の通り道が散ってしまって、換気したい場所に届きにくくなることがあります。
だから、**気密は“空気をきれいにするための土台”**でもあるんですね。
3)窓を開ける換気は、入ってきてほしくないものまで連れてくることがある
気候の良い日は、窓を開けるのも気持ちがいい。これは本当にその通りです。
ただ、窓を開けると、花粉や粉塵、PM2.5など、入ってきてほしくないものまで一緒に入ってしまう恐れがあります。
特に季節によっては、「空気を入れ替えたつもりが、実は室内環境を乱してしまう」ことも起こり得ます。
だからこそ、住まいの空気づくりは、**窓に頼りきるのではなく、換気システムで“意図した通りに入れ替える”**ことが重要だと思います。
必要な量を、必要な経路で、きちんと家全体に回す。これが、暮らしの安心感につながっていきます。
山の空気を吸うと、気持ちがすっと軽くなります。
でも、毎日それができるわけではないからこそ、家の中では、できるだけ“深呼吸できる空気”にしておきたい。
夕暮れの散歩をしながら、そんなことをあらためて感じた一日でした。
家の「空気の違い」は、数字や文章だけでは伝わりにくいところもあります。よろしければ、見学会やモデルルームで、室内の空気感もぜひ体感してみてください。







