ビジネスと割り切らない
先日、デザイナーの石岡瑛子さんが亡くなられました。すばらしい才能をお持ちの方でしたので大変残念です。
昨日、NHKのプロフェッショナルで再放送をしていたので、また見てやっぱり凄いと感心しました。
日本では、飛びぬけているところが嫉妬をかってか、女性だからという差別もあったり・・・自分の中で納得がいかなくてスランプに入られたり・・・苦労されたのだと思います。
でも、ニューヨークに渡りチャンスが訪れる。やはりそういう面では、アメリカはすばらしい国だと思いますね。(日本は個性をつぶす方向に社会がなってますからね。)
とにかく妥協せず、想いを一心に、衣装を何度も作っては直し、作っては直し・・・。ものすごくハードで、その精神力はいかばかりかと思うものでした。
デザインって簡単にできると思ったら大間違いだと、痛感させられましたね。
デザインは事務所で書くけれども、あくまで現場に行って、自分の目で確かめる。指示を出す。体はヘトヘトだろうけれども、現場から逃げない。もう完成してからも、あと少し改良の手が残っていたら、あきらめずまた手をかける・・・。
ビジネスと割り切らない、こういう人がいらっしゃったことに拍手を送りたいと思います。
表現する道具
今日は朝からずっとプラン造りをしていて、没頭していたものですから、日記に書くことが浮かばない・・・。
そこで、前に撮った写真ネタです。
この写真は全体をモノトーンに落として、赤いところだけ強調してみたものです。撮る時にもうちょっと光を当てると良かったのですが。
でも、これってソフトがあると簡単にできるんですね。
写真も、出来るだけ自分のこうしたいと思うものに近づけたいものですから、こういうソフトを使いこなすのも必要かなと勉強しています。
写真は、表現したいものがあるので、そのための道具として必要なものですね。
ぼちぼちでも
休日は欲張ってあれこれ計画を立てるのですが、やっぱり全部はできませんでしたね。
朝は早めに起きてやり始めましたが、出来たのは3分の2くらいかな・・・。
でも、無計画に1日を過ごすのはもったいない話ですので、半分以上出来たので良かったとしましょう。
ぼちぼちでも前に進めば気持ちは整理がつきますものね。
UD邸-レゴ
今日は午後から、お客様と打ち合わせ。
3月から工事を始めるので、いよいよ追い込みの打ち合わせですね。
こんな感じの建物です。早々にかっちゃんが、レゴで造ってくれました。
これでお客様にもイメージを掴んでもらえますね。
今回はシンプルでコンパクトなお宅になっています。
1階の動線計画と、2階の間取りの可変性に特長をもたせているんですよ。
小さなものでも・・・
今日は見積もり作業で、ほとんど事務所に籠りきりでした。
体を動かさないでいるのも、ちょっと調子がおかしくなりますね。せっかくなら雪かきをすればよかったなと思ってますが・・・。
写真は、ナンテンの実ですね。冬ですから近くに花も緑も見当たらなくて・・・。ちょっと採ってきたものを、アップで撮ってみました。
小さいものでも、よく見ると存在感がありますよね。
生きてるって主張しているみたいです。
勝山の雪景色
今日は、お客様のお宅を数件、屋根の積雪の状況を見て廻ってきました。昨日からけっこう積ってきましたからね。最後に勝山のお宅を回ったのですが、福井よりずっと雪が多いですね。
こちらは車窓から見えた集落の風景をちょっと撮った写真です。雪に覆われるとなんでもない風景がきれいに見えます。
雲があがり、青空が出てきました。こちらは、帰り道に晴れた天気に山の風景がきれいで、思わず車を停めて写真を撮りました。
空の青も美しい。冬の北陸はいつもどんより曇っているものですが、たまにこういう青空がいただけると、心も晴れやかになります。
スタンド照明
昨日の流れで、照明についてちょっと書きます。
住宅の照明というと、各居室の天井のど真ん中にシーリングといって丸か四角の蛍光灯が付くのが当たり前のようになっています。
けれど、これはただ空気を照らしているだけで、四方の壁は暗いまま。明るいのにどんよりした雰囲気になります。
ちょっと気取ってダウンライトを配置しても、天井にまんべんなく配置してしまって、これもメリハリのない、面白味のないものになってしまいます。
照明は必要な部分を照らしてくれることと、人の目線の見るところに、うまく明かりを設けてあげると落ち着くものです。
こちら、薪の音のロビーの照明ですが、シャンデリアはほぼ飾りですね。チェストの上などにある、低い位置の照明がアイキャッチになっています。
そして、コーナーの椅子のところにスタンドが置かれていますね。これが本を読むときなどの必要な部分に置く照明です。
こういうスタイルが、実は落ち着いたいい雰囲気の夜を演出してくれます。
なかなか住宅では、スタンドが嫌われがちですが、使ってみられると、人の情緒を安定させるような、ほんとに良いものだと思いますよ。
プランの段階で、配置計画も決まっていれば、スタンドのコンセントにスイッチをかませて、部屋の出入り口とかで入り切りできるようにすることも出来ます。
もちろん、部屋の模様替えをしても、ソファーと一緒に移動できるのが、スタンドのいいところでしょうね。また、お試しになってみられてはと思います。
陰翳礼讃
先日、息子の付き合いでヴィレッジバンガードに行きましたら、谷崎潤一郎さんの「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」があって、喜んで買ってきました。以前本屋で探してもなかったので・・・。
まだ途中なのですが、伝わってくるのは日本家屋のなんともいえない味わい深さについてですね。
古い日本家屋は、軒が深く昼間でも薄暗い。夜は夜で、燭台のぼんやりした明かりだけという、なんとも現代とはかけ離れた生活をしていたようですが、それでも作者はそこに日本の美意識をとらえていらっしゃいます。
高度成長期に入って発達したと思われる蛍光灯の明かりの暮らしは、生活を便利にしたかもしれませんが、なにか情緒的なものを置き忘れてきたようにも感じますね。
家はもう少し暗くして過ごしても良いですね。必要なところに必要な明かりがあれば・・・。
昨日ご紹介した家も、ポーチの軒先を長くすることで、ほんとに味わい深い軒下が生まれました。ポーチの下から外を見た感じがすごくいいんですね。
屋根の低い軒先の長い縁側がある家も、とても素敵です。予算と敷地の条件によりますが、小さくてもそんな場所を作ってあげられると喜ばれるんじゃないかなと考えます。
ポーチ屋根増築
今日は、去年の暮れから工事を着手した増築工事が完了しました。
上の写真を見てもよくわからないでしょうね。実はポーチとスロープ部にさらに屋根をかけたものです。
去年のうちに基礎工事を終わらせておいて、材料待ちをして建てたのですが、工事も雨の日を延期し、晴れの日を待って工事を始めましたので、この冬の時期なのにまったく雪の心配なく工事が終了しました。
近くで見るとこんな感じです。当初アルミのテラス屋根の案もありましたが、やっぱりきちんと木造で増築したので、違和感がないですね。どこが変わったのかわからないくらいに出来たので良かったと思います。