照明の話⑤ ブラケット照明で壁を飾る
これまで、壁を照らすことやダウンライト、ダイニングのペンダント照明について書いてきました。今回は、壁に取り付ける「ブラケット照明」のお話です。光を届ける役割だけでなく、器具そのものがインテリアの一部となるところに、ブラケット照明の面白さがあります。
壁を明るくしながら、器具そのものも見せる
ブラケット照明は、壁に取り付ける照明器具です。
壁面に光を広げることで、以前お話しした「目に入る壁を明るくする」という効果もありますが、それだけではありません。
天井に埋め込むダウンライトと違って、器具そのものが目に入ります。
そのため、照明器具でありながら、壁に飾るインテリアのような役割も持っています。
何もない壁に一つブラケット照明があるだけで、夜の空間にちょっとした表情が生まれるものです。
どんな部屋にしたいかで器具を選ぶ
ブラケット照明には、ガラスを使ったもの、上下に柔らかく光を広げるもの、電球そのものを見せる装飾的なものなど、さまざまなデザインがあります。
ですから、単に「この器具がおしゃれだから」という理由だけで決めるのではなく、まず、その部屋をどんな雰囲気にしたいかを考えることが大切だと思っています。
家具や壁の素材、床や建具の色などとのバランスもあります。
ブラケット照明は小さな器具ですが、目に入りやすいだけに、空間全体の印象にも意外と大きく関わってきます。
光の色まで合わせて考えたい
もう一つ気をつけたいのが、光の色です。
例えば、いわゆるエジソンランプのような装飾電球には、一般的な電球色よりも赤みが強く、明るさも控えめに感じるものがあります。
それ自体はとても雰囲気があるのですが、すぐ近くに色味の違う照明があると、両方の光の違いが気になることもあります。
そういう照明を使う場合は、ホールや一つの空間の中で光の雰囲気を揃えてあげると、落ち着いて見えます。
照明器具は形だけでなく、「点けたときにどんな光になるか」まで見て選びたいですね。
(器具の形や光の出方によって、壁の印象も大きく変わります。)
■まとめ
ブラケット照明は、部屋を明るくするためだけのものではなく、壁そのものをきれいに見せ、夜の空間に表情をつくってくれる照明です。小さな器具だからこそ、部屋全体との相性を考えながら丁寧に選びたいと思います。
モデルルームでは、照明器具だけでなく、壁への光の広がり方や夜の雰囲気もご覧いただけます。見学のご予約は公式LINEからお気軽にどうぞ。
照明の話④ ダイニングは食卓を照らす
これまで、部屋全体を均一に明るくするのではなく、必要な場所に光を届けるという話をしてきました。今日は、その考え方がとても分かりやすい「ダイニング照明」についてです。食事をする場所だからこそ、私はまずテーブル面をきちんと照らすことを大切にしています。
ダイニングでは、まず食卓を明るく
ダイニングの照明には、できれば光が下向きに集まるペンダント照明をおすすめしています。
食事をするときに大切なのは、部屋全体を明るくすることよりも、料理や食器が並ぶテーブル面がきちんと見えることだと思うからです。
テーブルの上に光が集まると、料理もきれいに見えますし、そこに自然と人の目も集まります。
周囲を必要以上に明るくしなくても、食卓を中心にした落ち着いた空間をつくることができます。
デザインだけで選ぶと、思ったより暗いことも
(ガラスはスモークで眩しさを抑えたもので、下が開放されて光が出やすいデザイン)
ペンダント照明には、ガラスを使ったきれいな器具もたくさんあります。
もちろんデザインも大切なのですが、全方向に光が広がるタイプの場合、器具自体は明るく見えても、肝心のテーブル面には思ったほど光が届かないことがあります。
ですから私は、器具の形だけでなく「光がどちらに出る照明なのか」も確認するようにしています。
住宅照明は、器具そのものを見るだけでなく、その光で何を照らしたいのかまで考えて選ぶことが大切ですね。
テーブルの位置まで考えて照明を決める
ダイニングテーブルの位置が決まっている場合は、ペンダント照明を1灯にする場合でも、多灯にする場合でも、テーブルの中央にきれいに揃えて配置したいものです。
ただ、暮らし始めてからテーブルの向きを変えたり、大きさを変えたりする可能性もあります。
そういう場合には、照明の位置を動かせるスライドコンセントを使う方法もあります。
照明だけを先に決めるのではなく、家具の配置や将来の使い方まで一緒に考えておくと、後から困ることも少なくなります。
■まとめ
ダイニング照明は、単におしゃれな器具を選ぶだけではなく、「食卓をどう照らすか」から考えることが大切です。毎日家族が集まる場所だからこそ、料理も人の表情も心地よく見える光を考えたいと思います。
モデルルームでは、実際の照明の見え方も体感していただけます。家づくりや照明計画についてのご相談は、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
照明の話③ ダウンライトは配置が大切
昨日は、部屋全体を均一に明るくするのではなく、必要な場所を照らし、あえて暗いところを残す照明について書きました。今日は、住宅でよく使われる「ダウンライト」についてです。数を増やせばよいというものではなく、私はその配置がとても大切だと考えています。
ダウンライトを部屋中に並べない
ダウンライトは、天井に埋め込むため器具が目立たず、住宅でも使いやすい照明です。
ただ、部屋全体を明るくしようとして、天井いっぱいに等間隔で点々と配置すると、どうしても事務所の照明のような印象になりやすいものです。
私はまず、「どこを明るくしたいのか」を考えてから、必要な場所にダウンライトを配置するようにしています。
前回お話しした壁を照らすことも、そのひとつですね。
あえて近づけて配置することもあります
ダウンライトは、均等に離して配置すればきれいに見えるとは限りません。
間隔が広すぎると、一つひとつの光がばらばらに見えて、かえって間が抜けたように感じることがあります。
そこで、あえて2灯や4灯などを近づけて配置し、ひとつの光のまとまりとして見せることがあります。
必要な場所の明るさも確保しやすくなりますし、天井を見上げたときにも、照明の位置が整理されて見えると思います。
もちろん、部屋の大きさや天井の形、照らしたい場所によって配置は変わりますので、単純に「何センチ間隔」と決めるものでもありません。
照明器具より先に、照らす場所を考える
照明計画をするとき、最初から「ここにダウンライトを何個」と考えてしまうと、器具を配置することが目的になってしまいます。
ダイニングなのか、ソファまわりなのか、それとも壁や飾り物なのか。
まず、そこでどのように過ごし、何を見せたいのかを考えることが大切です。
そのうえで、ダウンライトがよいのか、ペンダントや間接照明がよいのかを選んでいきます。
ダウンライトはとても便利な照明だからこそ、数ではなく「どこに、何のために付けるか」を大切にしたいと思っています。
■まとめ
照明は、天井を明るくするために付けるものではなく、暮らしの中で必要な場所に光を届けるものだと思います。ダウンライトも配置を少し工夫するだけで、天井の見え方や夜の空間の印象が変わります。次回は、ダイニング照明について書いてみたいと思います。
照明計画も含め、実際の空間を見ながら家づくりを考えてみたい方は、公式LINEからモデルルーム見学についてお気軽にお問い合わせください。










