BABELの外構設計とウッドデッキ
今日は施工事例「BABEL」から、コンクリート塀とウッドデッキの関係をご紹介します。塀の高さは“防犯のために高く”ではなく、建物とのバランスが基準です。内側のデッキや開口部の高さを見ながら決めることで、落ち着きと抜け感の両方が整っていきます。
1)塀の高さは「内側」から決める
この現場では、コンクリート塀の高さを先に数字で決めるのではなく、建物との見え方から逆算しました。
内部側のウッドデッキの床レベル、そして掃き出し窓など開口部の高さが、いちばん大事な基準になります。
座ったときの視線の位置や、室内から見た空の切り取り方で、落ち着き方が変わるからです。
外からの目線をほどよく抑えつつ、上部には光と空気感が残る高さに整えました。
「守るため」だけでなく「気持ちよく過ごすため」の高さを選ぶのが、外構の面白いところだと思います。
2)ウッドデッキが“部屋の延長”になる設計
写真のデッキは、ただ外に板を張っただけではなく、室内の床の続きとして使える寸法感を意識しています。
段差のつくり方や、出入りする扉まわりの納まりが整うと、日常の動きが自然になります。
外壁が金属でシャープな分、足元に木の質感が入ると、硬さが和らぎ、居場所が増える感覚が出ます。
塀に囲われたデッキは、街に対しては静かで、内側には明るい中庭のような性格になります。
ご家族が洗濯物を干したり、子どもが少し遊んだり、短い時間でも外に出やすい場所になれば嬉しいですね。
3)素材を絞るほど、納まりの品質が表情になる
BABELは、SGLガルバリウム鋼板の縦ラインと、打放しコンクリートという、表情のはっきりした素材の組み合わせです。
素材を増やさない分、見切りや取り合いの精度が、そのまま“きれいさ”として見えてきます。
塀・外壁・窓の位置関係が揃うと、外観が落ち着くだけでなく、暮らしのストレスも減ります。
塀の高さは、建物とのバランス、そして内側のデッキや開口部の高さから決める。そこを丁寧に整えるだけで、外は静かに、内は心地よく開いていきます。
外構や塀の高さで迷われたら、敷地条件に合わせた考え方の整理もできますので、公式LINEからお気軽にご相談ください。施工事例の別カットもお送りします。
空が映る窓と、外壁の陰影「BABEL」
今日は、当社施工事例「BABEL」の外観写真をご紹介します。空を映し込むスクエア窓と、SGLガルバリウム鋼板のタテハゼがつくる陰影が、この建物の表情を支えています。外観は「派手さ」よりも、積み重ねた設計と施工の精度がそのまま出る部分だと感じます。
1)空がミラーのように映る、スクエア窓
吹き抜けの2階部分に設けたスクエアな窓は、見る角度や時間帯で印象が大きく変わります。
Low-E遮熱ガラスの反射で、青空や雲がミラーのように映り込み、外観に静かな動きが生まれました。
シルバーの外壁にブラックフレームの縁取りが効くことで、輪郭が引き締まり、建物全体が端正に見えます。
窓は室内のためだけでなく、外から見た“余白”や“重心”も含めて考える必要があります。
その積み重ねが、飽きのこない外観につながっていくと思っています。
2)外観のバランスは「窓の形と配置」で整う
外観をつくる要素の中でも、窓の形状と配置は特に影響が大きいところです。
大きさだけでなく、壁の分割(外壁のライン)との関係、軒や開口の位置関係まで含めて整えていきます。
室内側の使い勝手を優先しながらも、外から見たときに“納得できる姿”になっているかを何度も確認します。
少しのズレでも、建物は不思議と落ち着かなく見えてしまうものです。
だからこそ、最初の設計段階で「どこを主役にするか」を決め、意図を揃えて進めています。
3)SGLガルバ×タテハゼの陰影は、図面と職人技で決まる
外壁はSGLガルバリウム鋼板で、当社オリジナルのタテハゼ式ランダム張りとしています。
タテの立上りに影ができることで、面がフラットでも彫りが深く見え、表情が出てくれます。
このランダムな意匠も、感覚任せではなく、施工図でピッチを決めて組み立てています。
現場での納まり(部材同士がきれいに収まること)まで想定しておかないと、狙ったラインにはなりません。
そして最後は、板金屋さんの確かな技術があってこそ完成する仕事です。
地域の職人さんと一緒に、丁寧に作り上げられた一棟だと改めて感じました。
外観は、素材の良さだけでなく、窓の配置やラインの整え方、そして現場での精度がそのまま表れます。「BABEL」の写真が、家づくりの見方を少し広げるきっかけになれば嬉しいです。
外観デザインや外壁素材の選び方で迷われたら、まずは公式LINEからお気軽にご相談ください。施工事例も交えながら、分かりやすくご案内します。
吹抜足場は「段取り」で決まる
今日は、越前市の現場で吹抜の足場を設置しました。クロス工事とシーリングファン取付、そして窓まわりの内部クリーニングまでを一連で進めるための段取りです。仕上げを傷つけず、安全に作業するための小さな工夫も含めてご紹介します。
1)吹抜足場は「次の工程」のために
今日は息子に、吹抜足場の設置に行ってもらいました。
目的は大きく二つで、クロス工事をスムーズに進めること、そして電気工事でシーリングファンを取り付けることです。
まずは天井面や窓まわりなど、先に仕上げたい部分からクロス屋さんに入ってもらいます。
その後、足場があるうちにシーリングファンを取り付け、同時に吹抜の窓の内部清掃も済ませる予定です。
吹抜は高さがあるぶん、ひとつの作業のために何度も段取りを組むと、手間もリスクも増えてしまいます。
「まとめて安全にできるタイミング」を見極めて、流れを作ることが大切だと改めて感じます。
2)見上げると分かる、小さな安全対策
足場を見上げて撮った写真を見ると、掛け渡した木材に“下駄”のような桟が打ってあります。
これがあることで、材料が斜めにずれず落ちにくくなります。設置時も作業中も安心感が増します。
ほんのひと手間ですが、こういう工夫が現場の安全を支えてくれます。
危ない場面をつくらないことはもちろん、作業する職人さんが落ち着いて丁寧に仕上げられる環境にもつながります。
住宅の工事は、派手なところより、こうした地味な部分の積み重ねが品質を左右するものです。
現場で「なぜそうするのか」を共有しながら進めることを、これからも大事にしていきます。
3)鋼管足場を避けたい理由と、現場の判断
吹抜の足場は、鋼製の単管足場(こうせいの足場材)を組む方法もあります。
ただ、以前に解体時に仕上げた部分へ傷を付けてしまったことがあり、室内での鋼管足場はなるべく避けたい思いがあります。
床材の傷付きや、壁・窓まわりへの接触も心配になりますし、組むと場所を取って動線が窮屈になりがちです。
また、不要になってから解体に来てもらう段取りにも時間がかかり、工程全体が止まりやすくなります。
だからこそ、吹抜は「安全」「仕上げ保護」「工程の流れ」を総合的に見て判断します。
現場ごとに最適解は違いますが、丁寧な段取りが結果的にお施主様の安心につながると考えています。
吹抜は見た目の開放感が魅力ですが、その裏側には段取りと安全の工夫があります。仕上げを守り、工程を止めずに進めるために、現場での小さな判断を積み重ねていきたいと思います。
現場の工夫や家づくりの流れは、公式LINEでも気になることがあればご質問ください。お気軽に公式LINEからご相談ください。









