見えないところの品質が家を守る ― 気密施工の大切さ

今日は、住宅の気密工事について少しお話ししたいと思います。
気密工事は、家の性能に直結する大切な工程です。

外気が隙間から侵入すると、寒さや結露の原因になるだけでなく、虫や花粉・粉塵の侵入、そして断熱性能の低下にもつながります。
結果として、ヒートショックのリスクも高まってしまいます。
どんなに性能の良い断熱材を使っても、気密が確保されていなければ、暖かい家にはなりません。
断熱と気密はセットで考えることがとても重要です。

また、快適な空気環境を保つためには、計画換気システムの働きも欠かせません。
この換気が正しく機能するためにも、気密施工がしっかり行われていることが前提になります。
換気システムについては、また改めてご紹介したいと思います。

当社の採用している「FPの家」では、工場生産による安定した品質を持つ独立気泡ウレタン断熱パネルを使用しています。
使用されているウレタンは、業界トップクラスの断熱性能を誇るHFO(ハイドロオレフィン)発泡剤を採用。
詳しくは「FPの家」公式サイトでも紹介されています。

現場発泡の断熱材は、施工環境によって品質のばらつきが出たり、経年劣化で隙間が生じることがあります。
一方、FPパネルは経年劣化が少なく、リフォームで解体した現場でも再使用できたという事例もあるほどです。
その性能の確かさから、「無結露50年保証」が付いています。まさに自信の証です。

さらに当社では、このFPパネルと組み合わせる構造材として、構造用集成材+金物工法を標準仕様としています。
無垢材は経年で7mmほど縮むケースもあり、気密性の低下につながることがありますが、
集成材は乾燥材を貼り合わせたもので、収縮がほとんどなく、強度も高いのが特長です。

気密施工では、FPパネルと集成材の取り合い部分をブチルテープで隙間なく埋めていきます。
気密工事
こうして、ひとつひとつの接合部を丁寧に仕上げながら、確実な気密を実現していきます。

当社では、中間と完成の2回の気密測定を実施し、
工事途中での確認と、お引渡し時の気密状態を数値でご報告いたします。
お客様に安心していただけるよう、見えない部分の性能にもこだわっています。

一生に一度の家づくりを、納得いくまで

今日は、午後から現場にてお客様と打ち合わせを行いました。

現在の進捗状況をご覧いただきながら、床材と階段材の発注前の最終確認をしました。
材料についてはこれまでも打ち合わせを重ねてきましたが、やはり実際の現場で見ていただくと、よりイメージが湧きやすく、納得感があります。

当社の打ち合わせは、設計中・工事前・工事中と、何度も繰り返し行います。
その中で変更が出ることもありますが、それは当然のこととして柔軟に対応しています。

初めて家づくりをされるお客様にとって、事務所の打ち合わせだけで図面やカタログを見て、すべてを頭の中で想像して決めるのは難しいものです。

だからこそ、当社ではできる限り現場での打ち合わせを大切にしています。
実際にその空間に立って感じていただくことが、もっとも確かな判断につながると考えています。

時間も手間もかかることではありますが、一生に一度の家づくりです。
お客様にも私たちにも悔いのないよう、丁寧に進めていきたいと思います。

ピクチャーウィンドウ工事中

現場の新しい形、住宅検査もオンラインで

今日は、越前市の現場で、住宅瑕疵保険の「躯体部分」のリモート検査を行いました。

これまでは検査官が現地に来られて、私たちの立ち合いのもと、筋交い金物の施工写真表などを確認しながら検査を受けていました。

しかし今回は、東京の検査官とスマートフォンを使い、リモートで映像を共有しながらの検査です。ビデオ通話を通じて、指示された部分を映したり、必要な箇所はメジャーを当てて寸法を確認してもらったりしました。

外部の透湿防水シートの施工状況についても、外壁4面を撮影しながらチェックを受けました。

検査はおよそ15分ほどで終了。特に難しいこともなくスムーズに完了しました。
現地に来てもらう場合よりも、検査費用を抑えられるのがリモート検査の利点です。
ITの活用が進み、こうした検査までオンラインで行える時代になったのだと実感しました。

なお今回は、筋交い金物の施工写真の提出確認は不要でしたが、私たちは検査の有無にかかわらず、自社の基準で一つひとつ丁寧に施工チェックを行いながら工事を進めています。

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シンプルな外観に奥行きを与えるコーナー窓のデザイン

今日は、越前市の現場で施工が進んでいる吹き抜けコーナー窓のご紹介です。

こちらはエントランスホールにある吹き抜け部分に取り付ける明かり窓で、北側と東側が交わるコーナー部分に配置しています。

一見すると、ただ窓を2つ並べただけに見えるかもしれませんが、今回のポイントは窓の四方を庇(ひさし)で囲んでいることです。
このディテールを加えることで、二つの窓がひとつのまとまりを持った一体感のあるデザインとして立ち上がってきます。

最近は、四角いシンプルな外観の家をよく見かけますが、窓まわりの納まりや形のつくり方で、建物の印象は大きく変わります。

「もう一工夫あれば、もっと雰囲気が良くなるのに…」と感じることも少なくありません。

こうしたディテールは、考える時間も、施工の手間も、コストも掛かります。
そのため、多くの場合は敬遠されがちなところです。

ですが、そこを妥協しないのが当社の家づくり。
小さな工夫の積み重ねが、住まいの佇まいを美しくしていきます。

そして今回も、板金屋さんには細かな調整でお手間を掛けることに…
いつも丁寧なお仕事をありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。

光とつながる窓 ― 越前市の現場より

今日は、越前市の現場でサッシの搬入と取付作業が行われました。
朝から運搬の職人さんが大きなサッシを慎重に運び込み、大工さんが丁寧に取り付けていきます。

大きな掃き出し窓は、室内と庭をやさしくつなぐ開口部になります。

玄関からは入らないサイズだったため、足場を一部外して搬入するなど、工夫を凝らしての作業でした。

1階には、リビングの掃き出し窓に加えて、ダイニングのコーナーに台形の出窓も取り付けられました。
この出窓は、外観のアクセントになるだけでなく、朝の光をやわらかく取り込む「食卓の特等席」となる場所です。

家族がここで朝のコーヒーを飲みながら外の景色を眺めたり、子どもが宿題をしたり──
そんな日常の一コマを想像すると、設計段階で描いていた暮らしのシーンが少しずつ形になってきたことを感じます。

手の込んだ造作でしたが、大工さんたちが丁寧に納めてくれました。
完成した姿を見るのが、今からとても楽しみです。

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強風の日でも安心。監視カメラが支える現場管理

今日は午前中、越前市の現場で下地材の荷受けに立ち会いました。


大工さんは友人の建て方の応援に行っていたため、私が代わりに対応しました。
ちょうど設備屋さんも現場に来ていたので、寸法や納まりの打ち合わせも同時にでき、
良いタイミングとなりました。

午後は事務所で発注作業を進めていたのですが、ふと現場の監視カメラを確認すると、

外壁のブルーシートが強風で少し捲れているのが見えました。

「これは早めに対処しないと」と思い、すぐに現場へ向かいました。


到着後、タッカーと胴縁押さえでシートをしっかり留め直し、ひと安心。
やはり、こうした時に監視カメラのありがたさを実感しますね。

離れていても現場の様子が分かることで、早めの対応ができ、
建物を守ることにもつながります。

現場の安全と品質を支える、小さな工夫の積み重ね。
これからも安心して見ていただける家づくりを心がけていきたいと思います。

 

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電気工事打合せなど

福井 高性能住宅 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。

今日は、午前中に越前市の現場にて、電気工事打合せと、お施主様とお打ち合わせでした。

お施主様とは、電気工事のことや外構工事のことなど打合せさせていただきました。

工事が始まっても、ひとつひとつ確認を取りながら進めていきたいと思います。

本日もお天気が良くて、東側と北側正面下屋の部分のブルーシートを外し、ガルバリウム鋼板を張る部分には、耐火ボードの下地を行い、下屋正面のサイディング下地部分は、防火構造の仕様が違うため、直接透湿防水シートを貼る仕様になります。

東面は、開口部を残して、耐火ボードが貼り終わりました。

透湿防水シートも貼り終わり、夕方から雨が降っても大丈夫な状態にしました。

玄関の仮設ドアがまだなので、今日は合板を仮に当てて、戸締りしておきます。

 

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外壁の耐火ボード施工

福井 工務店 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。

今日は、午前中に現場確認と大工さん打合せ。午後は、来客のほか施工図の再手直し作業。その他、経理の仕事でした。

今日は良いお天気で、ブルーシートを一部めくりながら、下地の耐火ボードを張る作業を行っていました。

やるのは、今日できる範囲を決めてやっていくので、決して雨には濡らしません。

西面は、まったく窓がないので、作業も早く進んでいます。

夕方までには、透湿防水シートを貼って、雨が降っても大丈夫な状態にしておきます。

2階の子供部屋の窓になります。ここは見晴らしがいいです。早くサッシを付けてシートを無くしたいところです。

 

大工さんとの打ち合わせに関しては、外壁の細かい納まりについて、施工図を起こしながら、より良い納まりを検討しています。

図面の段階なら、何度も書き直しができますから、自分で納得のいくまでまとめなおしています。

たぶん出来上がってしまうと、なにをこだわったかわからない部分になるとは思いますが、こういう積み重ねをしていくことで、何となく見た目がスッキリして見えるとなれば成功です。

そんな細かい要望や相談をしても、受け入れてくれる大工さんや板金屋さんにも感謝したいと思います。

 

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雨養生のままで

福井 注文住宅 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。

今日は、午前中に現場で大工さんと打合せ。午後は施工図の書き直しでした。

本日は、雨が降ったり止んだりのお天気で、ブルーシートは捲らずに中で筋交いを入れたりの作業を行いました。

ご近所では、今日が建て方のようでした。雨で気の毒ですが、割と日中は小雨程度だったかなとは思います。

ただ当社だったら、今日の天気予報では中止していたと思うところでした。

 

大工さんも、早くブルーシートをめくりたいと思っていて、今日朝一に、外部に張る石膏ボードも届きましたので、明日は西側外壁から張っていく予定です。

 

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ルーフィングの状態

福井 FPの家 ライフ・コアデザインオフィスの本日のブログです。

今日は、午前中に現場確認。その他は、発注作業と設計作業でした。

昨日、屋根のゴムアスファルトルーフィングの写真を載せなかったなと思い、今日の写真ですが、こんな感じです。

タッカーだけでなく、しっかりとガルバのプレートとステン釘で固定しています。

室内ももちろんですが、雨はまったく入っていません。昨日は天気予報に反して奇跡的だったなと改めて思います。

今日は、大工さん二人で、シートをめくりながら、FPパネルの固定と筋交い金物の取付作業を行ってくれました。

夕方には、またブルーシートで覆い、雨対策をします。

サッシが届いて透湿防水シートを張るまで、ブルーシート養生は続きます。

 

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TEL. 0776-54-5152

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