現場を24時間見守るために、監視カメラを設置しています

木曜日は、「現場で大切にしていること」について書かせていただいています。

今日は、当社が工事現場に設置している監視カメラについてお話ししたいと思います。

当社が現場に監視カメラを設置し始めたのは、2015年のことでした。

きっかけは、鷹巣のほうで始まった工事です。
会社から車で45分ほどかかる場所で、さらに海に近く、風の強い現場でした。

建て方前後の資材の養生や、足場のシートが風でめくれていないか。
夜間や休日に、何か異常が起きていないか。

どうしても現場のことが気がかりで、キャノンさんを通じて監視カメラの設置をお願いしたのが始まりです。

当時のカメラは、今ほど画質が良いものではありませんでしたが、夜でも赤外線で映るものでした。
そのため、現場を24時間確認できるようになり、大きな安心につながりました。

最初は、強風や事故への備えとして設置したものですが、実際に使ってみると、それ以上に多くのメリットがありました。

今日は誰が現場に入っているのか。
作業がどこまで進んでいるのか。
現場の職人さんに電話をしながら、画面を見て具体的に指示を出すこともできます。

そういう意味では、監視カメラは私にとって、現場を確認するための大切な“右腕”のような存在になりました。

もちろん、防犯という面でも安心があります。

今でこそ、監視カメラは身近なものになってきましたが、工事現場ごとに設置して管理するのは、なかなか手間もかかります。

当社の場合は、年間に何棟も同時進行で建てるのではなく、基本的に1棟1棟を重ならないように進めています。
そのため、1台の監視カメラを現場ごとに順番に移動させながら活用することができています。

現在使用している監視カメラは、お施主様にも共有させていただき、現場の様子をご覧いただけるようにしています。

現場を見せない、あるいは見えにくい家づくりではなく、できるだけオープンに見ていただくこと。
それも、当社が大切にしていることのひとつです。

家づくりは、完成した姿だけでなく、そこに至るまでの過程もとても大切です。

どのように現場が管理されているのか。
どのように職人さんが作業しているのか。
そして、見えなくなる部分がどのように施工されているのか。

そうした過程を確認できることは、お施主様にとっても安心につながると思っています。

監視カメラは、単なる防犯設備ではありません。
現場を守るため。
職人さんの作業を確認するため。
そして、お客様の大切な家づくりを、より丁寧に進めるための道具です。

写真は、2015年に初めて監視カメラを設置した鷹巣の現場のものです。
当時はまだ画質も粗いものでしたが、このカメラのおかげで、離れた場所からでも現場を見守ることができるようになりました。

現在も形を変えながら、監視カメラは当社の現場管理に欠かせない存在となっています。

すべては、お客様の大切な家を、できる限り安心して、丁寧に作っていくため。

これからも、現場で大切にしていることのひとつとして、続けていきたいと思います。

子供の成長を考えた間取りは、「子供部屋」より「毎日の通り道」が大切

水曜日は「間取り・動線」をテーマに書かせていただきます。

子育て世代の家づくりで、よく話題になるのが「子供部屋をどうするか」ということです。

何帖にするか。
最初から個室にするか。
将来、間仕切りできるようにするか。

もちろん、これらも大切な検討項目です。

ただ、実際に暮らし始めてから差が出るのは、子供部屋そのものよりも、子供が毎日通る動線のほうではないかと思います。

玄関横にクローク

子供は、家に帰ってきたら、まず玄関に入ります。

そこから、靴を脱ぎ、上着を脱ぎ、ランドセルやカバンを置き、手を洗い、リビングへ行く。
あるいは、習い事や部活の道具を片付ける。
雨の日であれば、濡れたものをどこに置くかも考えなければいけません。

この流れがきちんと考えられていないと、どうなるか。

玄関に靴が並ぶ。
リビングにランドセルが置かれる。
ダイニングテーブルの上に教科書やプリントが広がる。
上着が椅子に掛けっぱなしになる。

これは、子供が片付けないからというより、片付ける場所が動線上に用意されていないことが原因の場合も多いと思います。

家づくりで大切なのは、子供に「片付けなさい」と言う前に、片付けやすい場所をつくっておくことです。

玄関横のクローク

たとえば、玄関からリビングに入るまでの途中に、ランドセルや通学カバンを置ける収納がある。
上着を掛けられる場所がある。
習い事の道具や部活の用品を一時的に置ける場所がある。
そして、その近くに手洗いの動線がある。

玄関からの流れで手洗い

こうしておくと、帰宅後の行動が自然な流れになります。

「ただいま」
「靴を脱ぐ」
「カバンを置く」
「上着を掛ける」
「手を洗う」
「リビングに入る」

この一連の動きが、無理なくつながっていることが大切です。

 

反対に、収納が2階の子供部屋にしかない場合、小さいうちはなかなかそこまで持って行きません。

親としては「自分の部屋に持って行きなさい」と言いたくなりますが、毎日のことになると、結局リビングやダイニングに物が集まってしまいます。

子供が小さいうちは、子供部屋よりもリビングまわりで過ごす時間のほうが長いものです。

キッチン前の学習スペース

だからこそ、小学生くらいまでの子供の持ち物は、1階の生活動線の中に置き場所を考えておくと、暮らしがずいぶん楽になります。

もうひとつ大切なのは、成長に合わせて、その収納の役割が変わっていくことです。

小さい頃は、ランドセルやおもちゃ、絵本の置き場。
小学生になると、教科書や習い事の道具。
中学生、高校生になると、部活用品や制服、カバン類。
子供が独立した後は、夫婦の外出用品や日用品の収納。

このように、子供のためにつくった収納や動線も、将来的には家族全体の収納として使うことができます。

つまり、子供の成長を考えた間取りというのは、子供専用の空間をたくさんつくることではありません。

むしろ、家族が毎日使う動線の中に、成長に合わせて使い方を変えられる余白をつくっておくことだと思います。

子供部屋は、いずれ必要になります。
しかし、子供が本当に毎日使うのは、玄関からリビングまでの通り道であり、洗面や収納への動線です。

ここを丁寧に考えておくと、家は散らかりにくくなります。
親も小言を言う回数が減ります。
子供も自然に片付ける習慣が身につきやすくなります。

間取りを考える時には、部屋の広さや数だけでなく、子供が帰ってきてからの動きを一度なぞってみることが大切です。

玄関に入って、どこで靴を脱ぐのか。
カバンはどこに置くのか。
上着はどこに掛けるのか。
手はどこで洗うのか。
宿題はどこでするのか。
次の日の準備はどこでするのか。

この流れが見えてくると、必要な収納の場所も、洗面の位置も、リビングとのつながり方も自然に決まってきます。

子供の成長を考えた間取りで大切なのは、特別な子供部屋をつくることではなく、毎日の行動が自然に整う動線をつくること。

そこまで考えておくことが、暮らし始めてから本当に使いやすい家につながるのではないかと思います。

「FPの家」のFP工法は、他の高気密高断熱工法と何が違うのか

火曜日は「性能・断熱・気密」について書かせていただきます。

今日は、当社が長年採用している「FPの家」のFP工法について、他の高気密高断熱工法と何が違うのかを、少し整理してお話ししたいと思います。

壁・天井にFPウレタン断熱パネルを施工した室内の様子。見えなくなる部分に、家の性能がつくられています。

高気密高断熱住宅という言葉は、今では多くの住宅会社が使うようになりました。

グラスウールを丁寧に施工する工法もありますし、ロックウール、セルローズファイバー、現場発泡ウレタン、付加断熱など、いろいろな断熱方法があります。

それぞれに特徴がありますが、「FPの家」のFP工法が他と明らかに違うのは、断熱材そのものの構成と施工方法が根本的に違うという点です。

工場でつくられる「FPウレタン断熱パネル」

工場で木枠と硬質ウレタンフォームを一体成型したFPウレタン断熱パネル。

FP工法の大きな特徴は、木枠と硬質ウレタンフォームを工場で一体成型した「FPウレタン断熱パネル」を使用することです。

現場で柱の間に断熱材を詰めるのではなく、専用工場でつくられた高精度な断熱パネルを、現場で柱と柱の間にはめ込んで施工します。

柱間にFPウレタン断熱パネルを建て込んでいく施工中の様子。

この違いは、とても大きいものです。

一般的な断熱工法では、断熱材の施工精度が現場の状況や職人さんの技量に左右されやすい面があります。

断熱材の入れ方、隙間の処理、防湿フィルムの貼り方、テープの圧着、配線まわりの処理など、現場で気を付けなければいけない部分が非常に多くなります。

一方でFPウレタン断熱パネルは、工場で安定した品質のもとにつくられます。

木枠と硬質ウレタンが一体になったパネルとして現場に届きますので、断熱材の厚みや密度、納まりの精度が安定しやすいのが特徴です。

当社がFPの家に長年取り組んでいる理由も、ここにあります。

現場で頑張って性能を出すというより、最初から性能を安定して出しやすい仕組みになっているということです。

気密性能が安定しやすい理由

壁の中が見える段階で行う中間気密測定。完成前に性能を確認することが大切です。

高気密高断熱住宅で大切なのは、断熱性能だけではありません。

どれだけ良い断熱材を使っても、隙間が多ければ本来の性能は発揮できません。

暖かい空気や冷たい空気が逃げるだけでなく、壁の中に湿気を含んだ空気が入り込むことで、内部結露の原因にもなります。

FP工法では、FPウレタン断熱パネルを柱間にはめ込み、パネルまわりを気密処理することで、建物全体の気密を確保していきます。

そして「FPの家」では、全棟で完成気密測定を行います。さらに、ライフ・コア デザインオフィスでは、中間にも気密測定を行って、気密工事に問題が無いかを調べてから仕上げ工事に入ります。

口で「高気密です」と言うのではなく、実際に測定して、数値で確認することが大切です。

当社でも、気密測定は非常に重要な工程として考えています。

高気密高断熱住宅は、設計上の性能だけでは判断できません。

実際に現場でその性能が出ているかどうかを、きちんと確認する必要があります。

経年変化に強いことも大きな特徴

FPウレタン断熱パネルに使われる硬質ウレタンフォームは、現場発泡ウレタンと違って、「独立気泡構造」になっています。

細かい気泡が一つ一つ独立しているため、水分や湿気を通しにくく、断熱性能の低下が起きにくいという特徴があります。

断熱材は、建てた時だけ性能が良ければいいというものではありません。

家は何十年も住み続けるものです。

その間に断熱材が湿気を含んでしまったり、ずり落ちたり、隙間ができたりすると、最初の性能を維持できなくなります。

FPウレタン断熱パネルは、木枠と一体成型された硬質なパネルですので、壁の中で沈み込んだり、形が崩れたりしにくい構造です。

長く性能を保ちやすいという点も、FP工法の大きな安心材料だと思います。

防湿フィルムに頼らないことの意味

換気配管の貫通部も、現場で丁寧に気密処理を行います。  今回は外してもよい写真  「FPパネルアップブログ0018」 これは寸法確認の意味は伝わりますが、少しマニアックで、初見の読者には何を見ればよいか分かりにくいかもしれません。施工精度の話を強調したい場合だけ使うと良いです。  「配管ウレタン処理0001」 これも良い写真ですが、少しアップすぎて説明が必要です。換気配管ウレタン処理0003のほうが、壁面・FPパネル・配管貫通部の関係が見えやすいです。  完成写真2枚 最後に1枚だけ入れるなら良いです。 ただし今回の記事の主役は完成空間ではなく「壁の中の性能」なので、入れるとしても最後に軽く添える程度で良いと思います。  完成写真を使うなら、私は完成0001のほうが良いです。 空間が広く見え、窓や壁面も自然に写っていて、「この壁の中に性能がある」という締め方に合います。  最終的な掲載順のおすすめ アイキャッチ:FPパネルと配線 FPパネル材料ブログ0014 FPパネル施工中ブログ0015 中間気密測定ブログ0027 換気配管ウレタン処理0003 余裕があれば最後に 完成0001  この順番が一番、記事の流れに合います。  特に重要なのは、 「FPパネルと配線」+「FPパネル材料」+「中間気密測定」 この3枚です。  この3枚だけでも、今回の記事の説得力は十分に出せると思います。

ここからが、私が特に大切だと考えている部分です。

一般的なグラスウールやロックウール、セルローズファイバーなどの断熱工法では、室内側に防湿フィルムを施工することが基本になります。(現場発泡ウレタンの施工においても採用されることがあります。)

これは、室内の湿気を壁の中に入れないための大切な工程です。

理屈としては正しいですし、きちんと施工されれば有効な方法です。

ただし、問題は現場で本当に完璧に施工し続けられるかどうかです。

防湿フィルムは、壁の中で連続していなければ意味がありません。

ところが実際の現場では、コンセント、スイッチ、配線、配管、下地材、ビス、釘など、防湿フィルムを貫通したり、切り欠いたりする部分が数多く出てきます。

特にコンセントまわりは、防湿フィルム工法の弱点になりやすい部分です。

電気配線を通すためにフィルムに穴が開きます。

その穴を気密コンセントボックスや気密テープで丁寧に処理する必要がありますが、四隅まで確実に圧着されているか、テープが浮いていないか、後から配線工事で傷つけられていないかなど、確認すべきことが非常に多くなります。

しかも、壁を閉じてしまえば、その状態は見えなくなります。

防湿フィルムの施工不良は、後から直しにくい

防湿フィルム工法の難しさは、施工中だけではありません。

問題が起きた時に、後から確認しにくく、直しにくいという点があります。

たとえば、床際が冷える、壁の中で結露が起きる、室内に温度ムラが出る、気密測定の数値が思ったほど良くない。

こうしたことが起きたとしても、壁の中の防湿フィルムがどこで切れているのか、どこでテープが浮いているのかを完成後に確認するのは簡単ではありません。

原因を特定しようとすると、壁をめくる必要が出る場合もあります。

これはお客様にとっても、施工者にとっても大きな負担になります。

もちろん、防湿フィルムを使う工法が悪いということではありません。

丁寧に施工すれば、良い性能を出すことはできます。

ただし、その性能を出すためには、非常に高い施工管理と職人さんの理解、そして現場全体の徹底が必要になります。

私はここに、大きな難しさがあると考えています。

FP工法には、その問題そのものが少ない

FP工法の場合、断熱材である硬質ウレタンフォーム自体が湿気を通しにくい独立気泡構造になっています。

そのため、一般的な繊維系断熱材のように、室内側全面に防湿フィルムを貼って湿気を止めるという考え方とは根本的に違います。

もちろん、建物全体としての気密処理は必要です。

しかし、防湿フィルムを壁一面に張り巡らせ、それをコンセントや配線まわりで一つ一つ破らないように処理していくという施工上の不安が少ないのです。

これは、現場に携わる者として非常に大きなメリットだと感じています。

高性能住宅は、カタログ上の数値だけではなく、現場でその性能を確実に出せるかどうかが大事です。

そして、完成後もその性能が長く維持されることが大切です。

FP工法は、工場で一体成型されたパネルを使うことで、現場施工のばらつきを抑え、防湿フィルムに頼らない安定した断熱・気密の仕組みをつくっている工法だと思います。

まとめ

FP工法 完成後

「FPの家」は、単に高性能な断熱材を使っている家ではありません。

木枠と硬質ウレタンフォームを工場で一体成型したFPウレタン断熱パネルを使い、現場で高精度に組み込んでいく工法です。

そのため、断熱性能、気密性能、経年変化への強さ、施工精度の安定性という点で、他の高気密高断熱工法とは大きな違いがあります。

そして私が特に重要だと思うのは、防湿フィルムに頼らなくてもよいという点です。

防湿フィルム工法は、理論上は優れた方法ですが、現場ではコンセントや配線まわり、テープ処理、後工事による穴あきなど、多くの注意点があります。

一方でFP工法は、そうした防湿フィルム特有の施工リスクが少なく、安定した性能を出しやすい仕組みになっています。

家は、完成した時だけ良ければいいものではありません。

10年後、20年後、30年後も、壁の中で安心できること。

そこまで考えた時に、FP工法には大きな価値があると考えています。

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株式会社ライフ・コア デザインオフィス
〒918-8201
福井県福井市南四ツ居町1-121
TEL. 0776-54-5152

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