FPの家の省エネを支える「蓄熱」の話
越前市での完成見学会(3/7・3/8)に向けて、今日は左官工事の残りが終わり、エアコンの取付も行いました。玄関まわりもきれいに納まり、いよいよ「暮らしの空気感」を体感いただける段階です。今回は、FPの家の省エネを支える要素「蓄熱」について書いてみます。
1)玄関が整うと、家の“表情”が出てきます
玄関ドアが納まると、建物の顔つきが一気に引き締まります。
外壁の質感や庇(ひさし)の影の出方も、仕上げが進むほど素直に見えてきますね。
今日は左官工事の残工事も完了し、外まわりの印象がより完成形に近づきました。
こういう節目の日は、家づくりの積み重ねが形になっていくのを感じます。
2)24時間全館冷暖房を“省エネ”にする鍵は「蓄熱」
FPの家は、24時間の全館冷暖房を基本にしていますが、無理なく続けるには「蓄熱」がとても大事です。
エアコンで室内を暖めはじめると、空気だけでなく床・壁・天井も少しずつ同じ温度に近づいていきます。
家がゆっくり温まり、ゆっくり冷める状態ができると、温度の波が小さくなり、体感がやわらかくなります。
結果として、エアコンの風だけに頼らずに済み、省エネにもつながっていきます。
3)FPパネルのつくりが、熱を逃がしにくい理由
少しだけ仕組みのお話をすると、FPパネル(ウレタン断熱材)は柱いっぱいに納まり、余計な空気のすき間をつくりにくい構造です。
そこに空気層を設けず、石膏ボード(室内側の下地材)を直に納めることで、熱が壁の中へ抜けにくく、室内側にとどまりやすくなります。
その結果、石膏ボード自体に熱が溜まり、輻射熱(ふくしゃねつ/体を包むように伝わる熱)がじんわり出てきます。
「風は強くないのに、なんだか暖かい」——そんな感覚の背景には、この蓄熱の働きがあります。
完成見学会は、写真では伝わりにくい“空気のやわらかさ”まで確かめていただける機会です。玄関まわりの納まりや質感とあわせて、蓄熱による心地よさも、ぜひ現地で体感してみてください。
完成見学会(3/7・3/8)は【予約制】です。公式LINEのチャットに「見学希望」と送ってください。空いている時間をご案内いたします。
出窓を“スクエアに見せる”ロールスクリーンの納まり
越前市の完成見学会のお宅、ダイニングの出窓をご紹介します。出窓は飾り棚としても使える反面、ロールスクリーンの「機械部分」が見えると窓が重たく見えがちです。今回は、上げた時にすっと消える納まりを狙いました。
1)出窓は“見せ場”だから、サッシ際が大事
出窓は、季節の小物を置いたり、光を楽しんだりできる場所です。
だからこそロールスクリーンは、できるだけサッシ面に近い位置がきれいだと感じます。
生地が手前に下がってくると、出窓に飾ったものや置いてある小物がスクリーンに隠れてしまい、せっかくの“使える棚”が生きにくくなります。
今回の窓は特にスクエアが綺麗なので、その輪郭を崩さないことを最初に決めました。
2)上げた時に“メカが見えない”と、窓が軽くなる
ロールスクリーンは、上げた時に巻物やメカが視界に入ると、窓の印象が一気に変わります。
そこで、庇(ひさし)の中にスクリーンが納まるための「凹み」をつくり、見え方を整えました。
納まりとは、部材どうしの収まり方のことですが、こういう小さな差が居心地に効きます。
結果として、スクリーンを上げている時でも窓がスッキリ見えるようになりました。
3)薄い庇のまま成立させるために“横付け”で考える
ただ、出窓の屋根を大きくすると外観のバランスが崩れやすいので、庇はなるべく薄くしたい。
その条件の中で、縦寸法が大きくなりがちなスクリーンをどう隠すかが悩みどころでした。
そこで取付方法を工夫して、横方向に取り付ける納まりを検討しました。
取付業者さんも初めてのケースだったようですが、設計の意図を理解してくれて取付。狙い通りに隠れてくれました。
設計と現場がきちんと噛み合うと、窓まわりの“静けさ”が出てくるなと改めて感じます。
窓は大きさや形だけでなく、「使い方」と「見え方」の両方で完成します。小さな納まりの工夫が、毎日の気持ちよさにつながる。見学会でもぜひ実物で確認してみてください。
完成見学会のご予約・ご質問は、公式LINEからお気軽にどうぞ。空き枠のご案内もLINEでスムーズです。
青空が映える、玄関吹き抜けの気持ちよさ
今日も午前中、越前市の現場で仕上げ作業に行ってきました。造作の微調整からコーキング、クロスの仕上がりチェックまで、完成直前は細かな確認が続きます。ふとエントランスの吹き抜けを見上げると、青空がきれいに切り取られていて、気持ちがすっと整いました。
1)完成直前ほど「見えない仕事」が増えます
家づくりは、形ができてからが意外と長いものです。コーキング(すき間を埋めて雨や風を防ぐ作業)ひとつでも、ラインが整うだけで見た目が締まります。クロスも、光の当たり方で表情が変わるので、角や継ぎ目を丁寧に見ます。こうした最終調整が、暮らし始めてからの“気持ちよさ”につながると感じています。
2)エントランスの吹き抜けは「第一印象」を決める場所
玄関を入って見上げたとき、窓から入る光と青空がそのまま迎えてくれる。吹き抜けは、ただ広いだけでなく、気分が切り替わる装置だと思います。高い位置の窓は、外からの視線を気にしにくいのに、空の明るさはしっかり届くのが良いところです。シーリングファンも、見た目のアクセントだけでなく、空気をゆっくり動かして温度差をやわらげてくれます。
3)素材と“納まり”で、空間の静けさが整います(差し替え版)
壁は塗り壁ではなく、塗り壁調のクロスを採用しています。仕上げの表情がやわらかく出るので、光の回り方まで含めて落ち着いた印象になります。壁の立ち上がりには、開口を設けて、奥にある階段用のブラケット照明が、見上げるとちょうど目に入る位置に。こうした“見せ方の設計”は、要素を増やさずに印象を整えられるのが良いところです。完成前に何度も確認するのは、この開口の見え方や、ラインの揃い方といった細部の気持ちよさです。
完成が近づくほど、細かな調整が増えていきます。でも、そのひと手間が積み重なって、住まいの佇まいと心地よさが整うのだと思います。青空を切り取る吹き抜けに、今日も背中を押されました。
見学のご相談や「この吹き抜けの考え方を自宅にも取り入れたい」といった質問は、公式LINEから気軽にメッセージください。写真では伝わらない空間の良さも、わかりやすくお話しします。







