オークの床から始まる、家具選びのコーディネート
今日は、現場で張り上がったオークのフローリングを確認してきました。
自然な木目とほどよい節の表情が、やっぱりこの材の魅力ですね。光が差し込むと、木肌が柔らかく浮かび上がって、とてもきれいでした。
床材が決まると、次は家具選びがぐっと楽しくなります。
オークは色幅が広く、ナチュラルにもシックにも振れる万能選手。ダイニングテーブルなら同じオーク系でまとめると統一感が出ますし、あえてウォルナットなど濃い色を組み合わせるのも空間が引き締まっておすすめです。
ソファは、グレー・ベージュ・キャメル系のファブリックやレザーと相性がよく、どの方向に振っても落ち着いた雰囲気にまとまります。照明やラグの色味でアクセントを加えれば、さらに空間に奥行きが出ます。
床が決まると“その家らしさ”が一気に見えてくるものです。
お施主様にとっても、これからの家具選びが楽しみになるタイミングですね。
キッチンが“家の顔”に。リシェルで仕上げたLDK事例
今日は、メーカー仕様のキッチンを納めた事例写真のご紹介です。
こちらは、リクシルの「リシェル」シリーズのアイランド型キッチンです。
選ばれたカラーは、ワークトップが“グレースグレー”、扉カラーが“バサルトブラック”。
写真では同じ色味に見えますが、実際には微妙にトーンを変えてあり、そのバランスがとても洗練されています。
お施主様が何度もショールームへ足を運んで選ばれた色で、空間とよく馴染みつつ、存在感のある仕上がりになりました。
当初ご希望されていた色柄とは異なる選択となりましたが、当社では発注ギリギリまで変更に対応できる体制をとっておりますので、納得いくまで検討いただけます。
こちらの写真からもわかるように、キッチンがLDKの中心としてしっかりとした存在感を放っています。
間取りによっては、キッチンが“家の顔”になることも多く、空間に合った色や形を選ぶことはとても大切だと感じます。
機能×デザインを両立した、ラミナム天板のオリジナルキッチン
今日は、当社オリジナルキッチンのご紹介です。
キッチンは、メーカー品の中からご要望に合うものを選ぶこともできますが、
「もう少し使いやすくしたい」「素材にこだわりたい」
といったご希望がある場合は、当社でオリジナル設計・製作を行っています。
こちらは、ペニンシュラ型のキッチンで、ダイニング側には収納も設けた使い勝手の良い形状です。
大きな特徴は、天板にセラミック素材の『ラミナム』を採用していること。
非常に硬くて傷に強く、耐熱性や耐汚染性にも優れているため、毎日の調理が快適になります。
写真では天板と本体の色が揃って見えますが、扉のパネル材は、コーディネーターさんのご提案の中から
お施主様にお選びいただいた色柄を採用しました。
素材や色味の統一感で、落ち着いた上質な空間に仕上がっています。
レンジフードまわりのキッチンパネルにも、天板と同じラミナムを使用。
油汚れに強く、お手入れしやすい点も大きなメリットです。
キッチン側の設備は、ボッシュの食洗器をはじめ、IH下はプッシュ式の引き出しを採用。
シンク下には分別ゴミBOXが収まるように設計し、日々の使い勝手を高めています。
ソープディスペンサーもビルトインで備えており、下部をオープンにすることで、
洗剤の補充がスムーズに行えるよう工夫しています。
お施主様のご要望を丁寧に伺いながら、デザインと機能の両面からブラッシュアップした、
当社ならではのオリジナルキッチンが完成しました。
福井で注文住宅や工務店のことなら(株)ライフ・コア デザインオフィスにお任せください。
図面だけでは決まらない、現場での打合せの大切さ
今日は、越前市の現場で、朝から電気屋さんと大工さんと一緒に打合せを行いました。
図面に寸法を書き込むだけでは分からない部分も多く、実際の現場で確認しながら、最適な寸法や位置を検討して決定していきます。
やはり現場での“見て・測って・考える”作業が大切ですね。
こちらは、大工さんがキッチンのビニルタイルとフローリングの境となる部分を、慎重に測っているところです。
キッチンが組み上がったときに、ぴったり合うよう、ミリ単位での指示を行っています。
このあたりを適当にしてしまうと、仕上がりのズレが気になる部分ですから、丁寧さが肝心です。
そしてこちらが、興亜通商のハンディフローリング「ナラ材」。
厚貼りの基材で、寸法は乱尺になっており、継ぎ目がランダムになることで自然な表情を生み出します。
また、端材のムダが出にくいのもメリットのひとつです。
落ち着いた風合いとナチュラルな木目が心地よく、仕上がりが楽しみな床材です。
外壁は“長く持つもの”を選ぶ。SGLガルバの魅力
今日は、当社の標準仕様として採用している外壁材についてご紹介します。
当社では、外壁に SGLガルバリウム鋼板 を採用しています。
従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えることで、性能がさらに高められた素材です。
主な特徴としては、
- 優れた耐食性
マグネシウムの効果により、一般的なガルバリウム鋼板の約3倍以上の耐食性があり、サビに強いことが大きなポイントです。 - 切断面・傷への自己修復機能
傷や切断部に保護膜が形成され、赤サビの発生を防ぎます。 - 長寿命
耐久性が高く、約30〜40年 という長い寿命が期待できます。 - 軽量で耐震性が高い
瓦などと比べて建物の重量を抑えられるため、地震時の揺れを軽減させる効果があります。
また、板金による外壁は 外壁通気工法 との相性が良く、壁体内の湿気を適切に逃がすことができます。
さらに、傷や部分的な劣化があっても 部分張替えが可能 ですので、将来のメンテナンスコストも抑えられます。
一方、一般的に多く使われているサイディング材は、水分や湿気による劣化のリスクがあり、定期的な塗装メンテナンスが必須になります。
そのため、初期コストだけでなく、将来的な維持費 も見据えて検討することが大切です。
こちらのお宅では、外壁材に SGLガルバリウム鋼板「大摩ネオブラック(エキストラ色)」 を採用しています。
張り方向を変えたり、袖壁を設けることで、単調にならず、立体感と陰影のある外観デザインに仕上げています。
永く、変わらず美しく保ちたい。
そんな外壁をご希望の方には、とてもおすすめできる素材です。
中心にタタミがある家。集まる時間をデザインする
今日は、タタミコーナーのお話です。
現在工事中のお宅にもタタミコーナーがありまして、本日も大工さんと納まりについて打合せをしてきました。
当社では、タタミコーナーをつくるたびに、毎回お施主様のお好みを大切にしながら、どこかに「これまでとは違う新しさ」を盛り込むよう心がけています。
同じ“タタミコーナー”でも、暮らし方や家族の集まり方によって、望まれる形は本当に様々です。
過去の事例を振り返ってみると、「この時もよく考えたな」と思うものがありました。
こちらは、ダイニングテーブルの横並びに設けたタタミコーナーです。
お施主様のご希望は、「親戚が集まる時に、タタミの上にも食卓を置いて、みんなで横並びに食事をしたい」というものでした。
そのため、タタミコーナーを障子などで囲うのではなく、オープンにする方針に。
家の中心として、気配がつながる空間にしたかったので、大きなアールの壁でやわらかく仕切りながら、存在感を持たせる形としました。
また、天井は大工さんに下地合板を目透かしに組んでもらい、その上に壁紙を市松模様になるように貼り分けています。
和の落ち着きがありながら、モダンな印象も感じられる、やさしい雰囲気のタタミコーナーになりました。
もちろん、家全体のコーディネートに合わせているので、単に目立つのではなく、しっかり一体感のある仕上がりになっています。
空間は部分ではなく、全体で整えることが大切です。
そのバランスを考えながらまとめるのが、私たちの仕事だと思っています。
足場が外れて見えた、大空間の気持ちよさ
今日は、エントランスの吹き抜けについてお話ししたいと思います。
本日は、午後から現場にてお客様とコーディネートの打合せを行いました。
その際、ちょうどエントランス吹き抜け部分の仮設足場が外れたこともあり、大空間をご覧いただくことができました。
建て方の際、安全のために私が吹き抜けに仮設足場を組んでいたので、これまでは見通しがききませんでしたが、気密テープ施工のために大工さんが一旦足場を外したことで、ようやく本来の空間が現れました。
写真のように、2階のコーナー窓から光がやわらかく降り注ぎ、とても心地よい空間になっています。
エントランスは、間取りの都合で外部に窓が取りづらいことが多い場所でもありますが、2階とつながる吹き抜けを設けることで、上から光を落とす方法が可能になります。
また、FPの家では、1階と2階の空気が自然にめぐる計画を大切にします。こちらの吹き抜けにもシーリングファンを設置し、全館空調の空気循環をよりスムーズにする計画です。
下から見上げると、空間がさらに縦に広がり、開放感が一層感じられます。
エントランス吹き抜けは、家に入った瞬間の印象を決める、いわばその家の「顔」。
明るさと広がりを演出しながら、住まいに心地よさをもたらしてくれる空間だと思います。
昼と夜で変わる、壁紙の表情
今日は、同じ壁紙でも「昼」と「夜」で印象が変わるお話です。
今回ご紹介するのは、吹き抜けに面した2階ホールの一角です。

写真のとおり、昼間は窓からの自然光が入り、白い壁紙はやわらかく、少し明るめのトーンに見えます。
壁の質感も素直に感じられ、清々しい雰囲気になりますね。
一方で、夜になると照明の光に切り替わります。

照明は光源の種類や位置によって、影の出方や壁の凹凸の見え方が変わりますので、同じ壁紙でも、少し落ち着いた色味に感じられます。
この空間では、間接照明やダウンライトで柔らかい光をつくっているため、夜はより “くつろぎ感” のある印象に切り替わります。
昼と夜で、同じ壁紙でも雰囲気が変わるのは、内装仕上げの面白いところですね。
家づくりの際には、カタログやサンプルだけでなく、
「光の当たり方」「時間帯による見え方」までイメージしておくと、仕上がりにより満足いただけるかと思います。
家は光で表情を変えるもの。だからこそ、光の計画はとても大切です。
樹種が違っても、違和感のない空間づくり
昨日は、床材と造作材の樹種をそろえるというお話をしましたが、実際には費用面や材料の供給状況によって、同じ樹種で統一できない場合もあります。
その際にも、できる限り違和感のない組み合わせになるように工夫をしています。
こちらのお宅は、床材がオークなのに対し、カウンター材はタモを使用しています。
当時はオーク材が品薄な時期で、価格も品質面でもおすすめしにくいというメーカーからの相談があり、代替としてタモ材を採用したものです。
タモは、オークに比べると少しおとなしい表情ですが、木目が似ているため相性のよい樹種です。
ただ、透明の塗料をそのまま塗ると、色味の違いが際立ってしまいますので、写真のカウンターや棚は、オークに馴染むように少しだけ着色を加えています。
この色合わせは細かな作業ではありますが、自社で塗装を行うことで、納得がいくまで何度も調整しながら仕上げています。
そうしたひと手間が、空間全体として自然でまとまりのある印象にしてくれます。
その小さな工夫が、暮らしの中で“なんとなく心地よい”につながっていくのだと思います。
樹種と色をそろえると、統一感が生まれます
今日は、コーディネートの中でも 造作材(カウンターや棚、枠など)と床材の樹種や色 についてお話ししたいと思います。
昨日は建具の色柄選びについて触れましたが、その前段階として、この造作材と床材の選び方がとても大切になります。
基本的には、床材と造作材を同じ樹種で揃えることで、自然とまとまりが生まれます。
ただ、樹種によってはかなり高額なものもありますので、すべてを統一するのが難しい場合もあります。
そのような時は、違和感が出にくい樹種の組み合わせを選んでいくことになります。

こちらのリビングは、床も造作材も パイン材 で統一されていますので、やわらかく、素直にまとまった雰囲気になっています。
一方、次のリビングでは床にウォルナット柄を採用しており、全体として落ち着いた濃い色合いとなっています。

建具も床と同じウォルナット系の色で揃えることで、空間全体に統一感が生まれています。

さらに、カウンターや棚の造作材もウォルナット色にすることで、細部まで一体感のある仕上がりになっています。
家づくりでは、完成した時の全体イメージを常に頭の中に描きながら、素材や色を一つひとつ選んでいくことが大切です。
小さなパーツでも、積み重なって空間の印象をつくりますので、丁寧にコーディネートしていきたいところです。













