納得しにくい話
今日は午後から「福井の家」研修会というのに参加してきました。
「福井の家Ⅰ型」というのと「福井の家Ⅱ型」というのがあるそうなのですが、いまひとつ何が良いのかわからないプランで、ポイントがつかめませんでした。
講師の方も、断熱材は100ミリも50ミリも変わらないといって、開口部が問題との事。
それでサッシの部分に障子もしくは断熱材を入れた建具を入れるようにするというのですが、
確かに断熱効果は上がるでしょうが、写真でもサッシは結露だらけ。「それを拭くぐらい問題ない。」とのこと。
日中は障子など開け放って太陽光を取り込むというのですが、日中共稼ぎのお宅はどうするのか?そんな条件の良い環境が全てにおいて望めるでしょうか・・・?
そのほか、県産材の杉を使うことのお話ですが、通常構造材の中の梁材は松系のものを使うのが一般的ですが、ここにも杉を使うようにスパン表なるものを作って、条件に応じて梁のサイズが割り出せるものを県のほうで作られたようです。
これも、実際にはその評価に値する材料が供給できる状態にはなっていないようです。
県産の杉を使うことが外材を使うより、輸送費の節減で二酸化炭素の削減に貢献するそうで、たしかにそうなのかもしれないし、協力したい気持ちが無いわけではないのですが・・・。
杉を使う理由が、それだけでなくて、ほんとうに機能的に梁材にも使うといいんだという話でもありませんし。納得しにくい話です。
いったいこういう仕事の仕方を民間でやっていたら間違いなくつぶれるだろうと思うようなことばかりですね。
残念ながら、がっかりして帰ってきた話で申し訳ございませんが、ほんとうに意味のある価値のある家造りを、曲げずに進めていきたいと改めて思ったしだいです。