大工王を見て
今日はお昼のTV番組で、大工王決定戦というのを見ました。
イギリスとアメリカと日本の大工さんが那須高原で別荘を3週間で建てるというものですが、おもしろかったです。最初の構造を組み立てる部分は特に興味ありましたね。
イギリスの建て方は、見てると日本と同じような感じでしたね。柱と梁にほぞ穴を付けて組んでいきます。ちょっと変わっているのはカーブの付いた方杖(ほおづえ)を付けていくことでしょうか。これが室内に見えてきて意匠的にもきれいです。
勾配のきつい屋根に登り梁を組んで、屋根の下を部屋にするのもおもしろい部屋が出来ます。
こういうのは、要望があれば作ってみたい方法です。
アメリカの建物はやはり2×4(ツーバイフォー)工法。壁で構成された造り方ですね。これで平屋の建物だったので、天井も高く広い空間を作っていました。
デザインはサンタフェ風ということで、アメリカの古い様式でしょうか、塗り壁の建物で壁も丸みを帯びて作り、意匠的には内部から突き出ているイメージの木の梁がアクセントになっています。
屋根が建物内側に向かって勾配をとって中庭的なテラスに雨を集めて処理するという形でした。
日本の建物は、オーソドックスな和風の建物でした。白のしっくいと木の濃い色との対比がやはりきれいですね。屋根裏部屋に上がったところになぜかガラスとアルミの既製の手摺が使われていたり、あれこれ自分だったらこうするのにと思いながら見ていましたが・・・。
この日本の大工さんたち、段取りが悪くて失敗したり、けんかしたりでハラハラしましたが、結局この日本の大工さんが優勝しました。
結果はともあれよその国の仕事を見たりするのはおもしろいですね。それと、各国の大工さんそれぞれがプライドを持って仕事をしていて、その点が見ていて気持ちが良かったですね。
一生懸命やるってことは、万人に共通して心を打つものがあると思います。