へそ曲がり
今日は雨のため、コンクリート工事は延期しました。
雨かと思えば晴れ間が出たり、これは出来たのかなと思っていたら予定時刻には雨が降ってきたので、変な意味でホッとしました。
予定が中止になった分、楽にできるかというとそうではなくて、他の仕事を前倒ししておかなくてはいけません。でも、かえっていろいろ仕事が出来ましたね。
家一軒分の仕事は多岐にわたりまして、考えることがいっぱいあります。
だからこそ、ハウスメーカーなどはマニュアル化して、通り一遍の作業になるよう工夫していますね。
合理化が一番のような現代の考え方にあって逆行するようなことですが、実はそういう通り一遍の仕事が嫌いだからしょうがありません。
同じようなことでも、やはり一から考える。それが脳の活性化にも実は良いらしいですが。
マニュアル化された作業は、脳の信号の通り道が決まってくるので、考え方も固まってきてしまうのかもしれませんね。
昔読んだ、伊達政宗の本にあった言葉を思い出しました。
幼少の時の正宗(梵天丸)が、仕付役の和尚さんに「へそ曲がりになりなさい」と教えられます。素直でか弱いイメージがあった梵天丸に、世の中で戦っていく強さを教えたんですね。
ただまじめで優等生なだけではなく、反骨心のような強さを持たなくてはいけないと若い時分に思ったものです。
ですので仕事のスタイルも、他社とはあきらかに違う独自のスタイルを持ち続けているのも、そんな「へそ曲がり」から来ているのかもしれませんね。