こだわらず
今日で震災から1ヶ月が経ちました。
避難所を離れた方もいらっしゃると聞きますが、大きな余震がいまだに続き、
心労もいかばかりかと思います・・・。
ネットや建築関係の情報で、東北以外の地域での地震による被害状況も見ているのですが、半壊している建物など、やはり大変危険だと思います。
日本の木造住宅は、レンガのような壊れ方はしませんが、軸組みの仕口が引き抜けて倒れるような形で壊れます。
建物が揺さぶられて、しまいに破壊するわけですが、やはり建物の重量が問題の一つです。瓦であるとか、外壁材であるとか。これが軽いに越したことはないですね。
断熱材を間に挟んで重い外壁材を張る外張り断熱も、度重なる地震には非常に問題があると考えます。断熱材は軸組みの中に入れるべきですね。
もう一つは、昔ながらの仕口の工法や生の木を使うこと。これも断面欠損が大きく折れやすいのと、生の木材は、やはり品質が安定しませんね。
構造用の集成材を利用して、さらに構造用金物で全ての仕口を構成したほうが、いかに強いかと考えます。
家を造る上で、いろいろな視点で考えないといけませんが、実はシンプルに無理のない構成を考えることが大事なんですね。
昔からのイメージで、屋根は瓦でないといけないとか、そういうこだわりは必要ないですね。
シンプルにメンテナンスがきちんとしていけるものがいいんです。
家は無駄に重くせず、古い工法にもとらわれず、本当になにがためになるのかを考えて、
家は造っておくべきですね。