省エネの提言です
今日も全国的に暑い日になったようですね。
現場のほうは、昨日段取りをして、今日は朝から設計作業で事務所におりました。
今の時期、エアコンを使うと罪悪感も多少感じますが、除湿運転の27度設定で、
大変快適に過ごせました。
FPの建物でのエアコンは、ほとんど微風が出ているか止まっているくらいの稼働で、けして電気を無駄に使っているほどではありません。
高温多湿の「多湿」をエアコンで抑えるのと、直射日光を断熱遮熱で抑えることで、快適さが保たれます。
購読している建築雑誌で「日経アーキテクチュア」というものがあるのですが、前号からとてもいい記事が載っています。
「エコハウスのウソ」という題名なんですが、今ちまたでエコハウスという名のもとに作られている実験住宅の矛盾を書いています。
その今月号では「冷房のエネルギーが一番?」という題名で書かれていまして、本当に冷暖房が消費エネルギーの一番なのかということ。
地域にもよるのですが、ここ北陸では暖房が31.7%、冷房に至っては1.7%とのデータ。多いのは給湯が30%、照明や家電で36.5%ということです。
日常の電気の使い方を工夫するほうが、大きいことがわかりますね。
暖房が多いことも、これはやはり建物の断熱化が重要だという証であります。
冷房は他でも、九州地方でさえ3.4%という少ないグラフが出ていましたよ。
よく建築家が、吉田兼好のつれづれ草の言葉を借りて、建物は「夏を旨とすべし」といいますが、現代かんがえるべき建物は冬を旨とすべきですね。
実験で作られている、お金をかけたエコハウスも、ガラス張りだったり、風が通り抜けるシュミレーションをしたりしていますが、街の真ん中に建てる想定をしているのかどうか?
どれを見ても、感心するものは見当たりません。
いくら外の空気を取り入れても、多湿になっている空気を取り入れていては、不快感は治まるものではありません。きちんと湿度を抑えてあげることが、快適になるのです。
ついでに言うと防犯的にも、窓は閉めなければなりません。
やはりエアコンは必要で、その分、他のエネルギーを抑える工夫が大事ということですね。
こういう現実をきちんとお伝えしていかなくてはいけません。
まずは、お湯を節約することと、夜は早く休んで朝の明るい時間を利用するように提言いたしますよ。