3.11
今日は、午前中で杭工事が終わり、午後から基礎屋さんが砕石の整地、電気屋さん設備屋さんが先行配管に。私は丁張作業に入りました。
今日は東北の大震災から3年目ですね。災害というのはいろんな教訓を与えてくれますが、たくさんの尊い命が犠牲になったことを肝に銘じて、生きているものたちが、人として賢くなっていかなくてはいけないと思います。
今日の産経新聞に、「釜石の奇跡」の片田教授と安藤忠雄さんの対談の記事が載っていました。防災教育の成果で釜石市の小中学生ほぼ全員が津波から避難したというのが釜石の奇跡です。
片田教授の防災3原則が「想定を信じるな、状況下で最善を尽くせ、率先避難者たれ」だそうです。心したい内容ですね。
こういう災害が起きると、防波堤を高くしろとか、海の近くに住んではいけないみたいな議論が多くてうんざりします。なんだか責任問題をうんぬんするだけで、教育にはなっていないですね。
もう一度、自然と向き合って、対処する作法を学ばないといけないのだと思います。
普段、日常生活を送っていると、ほんと何不自由のない世の中ですね。ついつい平和ボケにもなってしまいます。なので、民主党などのようなバカな政治家も存在するわけで…。
今一度、自然に対するだけでなく、国や社会のことも含めて、危機管理に対する平和ボケを改めていきたいと思うものです。
地盤改良/着替え室
今日は、朝から雪が降り続く天気で、朝は道路も圧雪で渋滞していました。
現場は杭打ちが始まりました。土曜日に杭芯出しは終わっていて今日から打設。RES-P工法という細い鋼管を打っていく工法で、こういう隣家が迫っている場所では、隣に迷惑がかからないきれいな工法になります。
今日は、午前中MD邸にお引越しの立会いなどさせていただきました。今日からお住まいになられるのですね。
こちらは、MD邸の着替え室。玄関を入ってすぐの位置にあり、家族が家に帰ったらすぐに部屋着に着替えられます。
MD邸はほかにも大屋根を利用した収納が2階とロフトに用意されていますし、各部屋にもクローゼットがあるので、収納の多いプランになっております。
トイレの照明
今日はMD邸の1階のトイレです。
全体は柔らかい色の壁紙に、アクセント壁を間接照明で照らしてみました。
間接照明は、最初天井部に考えていたのですが、座った時に見上げて照明器具が見えてもいけません。ぐっと照明器具の位置を下げることで、器具自体が目に入らないようにしました。
照明を下げることで、より落ち着き感も出ますし、カウンターの上に飾るものもいろいろ楽しめそうですね。
エントランス
今日はMD邸のエントランス廻りのご紹介。
玄関に入って右側にのれんがかかっていて、その奥が内玄関になっています。
のれんが落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
家族はこちら側から出入りをすれば、玄関がすっきりしますね。
こちらは可動式の下足棚と、鍵を置くニッチが用意されています。
正面のニッチは、季節に応じた飾りが出迎えてくれそうです。
左側のクローゼットドアは、階段下になる広い収納になっていて、掃除機の充電用コンセントなども中にあります。とりあえず帰ってからすぐ片付けたいって収納にも重宝しそうです。
アオーレ長岡
また昨日の話題です。長岡に到着してから勉強会まで時間があったので、「アオーレ長岡」という建築家の隈研吾さんが設計した建物を見てきました。
こちらは市役所が入ったお役所の施設ですね。
長岡駅から、スカイデッキという歩道で直接アクセスできる距離にあります。見下ろしたところが「ナカドマ」と呼ばれるオープンスペース。ここでちょっとした催しが出来るようです。
それにしても雪国で、この屋根ですからすごいですね。雪を解かす装置がついているようですが、たいしたものです。
あちこちの壁面にデザインされた木のパネルが取り付けられていて、簡単なものなのにとても面白いものです。木だけれど、これなら傷んだら取り換えられます。
大きな立派なアリーナが見下ろせました。写真ではガラスが2重になっていて映り込みが避けられませんでしたが…。
外に出て、ここが正面になるのかなと。特別に門など無くてもいいですね。
長岡もこのあたりにお城があったそうです。小さな記念碑はありましたが、ちょっと寂しげ…。でも、こんな立派な施設が出来て市民の皆さんもさぞかし誇りに感じていらっしゃるのではないでしょうか。
モデルハウス見学
今日は、FPの家の青年部会の勉強会で新潟の長岡まで行ってきました。遠いので今回は電車にして、行き帰りはずっと住宅に関する本を3冊持って行って読んできました。片道4時間15分くらいですね。
今回は新潟の会員さんである、星野工務店さんのモデルハウス2件と、三井工務店さんのモデルハウス1件を見学させていただきました。
それぞれに工夫が凝らしてあって、勉強になりました。なかなかよその工務店さんの建物を見る機会ってありませんからね、興味津々です。
工務店同士が交流を図って、お互いに切磋琢磨できることは、とてもいいことだと思いますね。
めぐり合わせ
今日は、とても驚くことがございました。
昨日お客様から、お父様に会いに来てほしいとのご依頼を受けまして、午前中お客様のお父様宅にお伺いしました。
お父様は、丁寧にこれまでの家造りに向けての経緯をお話しくださいまして、とても人とのつながりを大切にしていらっしゃる方だなとお心持ちが伝わりました。
そんなお話をすすめるうちに、私のお客様にあたる方をご存じだったり、ご自宅を担当したのが、当社でいつもお願いしているコーディネーターさんであったり、はては、私の両親と昔、仲良くお付き合いをしてくださっていた方だというのがわかりました。
初めてお会いしたのに、こんな不思議なことがあるのかなと…。めぐり合わせってこういうことなんだなと思いました。
それぞれに関係のある皆様や両親までもが、時代を経てこういう形で縁を結んでくれるなんて、ほんとに素敵なことだなと思いますし、また心から感謝しております。
皆さんが良い種を植えてくれていて、そして良い芽が出てきた。それを大切に花開かせてあげなくてはね。それが私の使命かもしれません。
お仕事は来年になってからのお話ですが、ご恩返しの気持ちで、大切に取り組ませていただきたいと思っています。
窓の開け方
今日は、午前中に設計作業と現場確認を済ませて、午後は富山のウッドリンクという木材プレカットの工場見学に行ってきました。
こういうのは忙しくてほとんどお断りしているのですが、今回は断りきれなかったのもあって途中の食事など抜いて工場見学のみ参加してきました。
木材に関する、いろんな実験や体験ができるコーナーがありました。
これは風通しの実験模型ですが、引き違い窓を全開すると風が室内で滞留してしまって、窓を薄く開けたほうが流れが良くなるというのを風車で表現してました。
「通風トレーニング」という南雄三先生の書かれた本にも、風の入口を大きくして出口を小さくすると全体の換気量が大きくなるように書かれていました。
窓を開けて換気するって、FPの家では閉めておいたほうが換気するので、あまり重要視はしてませんが、知識としては持っておいていいことですね。
木材に関する見学に行って、ちょっと外れた話になって申し訳ないですけれど…。
影響を考える
今日は、午前中現場確認と施工図の作成。午後はプランの作成、見積用図面の作成など、あれこれ同時進行ですね。お引渡しでホッとするのもつかの間でした。
昨日ライトアップしたバンビを載せましたが、こちらMD邸に仕込んだ間接照明の上に載っているものなんです。
ちょっと上から見るとこんな感じ。小物を光らせるのが目的ではないですが、手の届く位置にあるので、飾り棚としても活用可能ということです。
このお部屋は、また改めてご紹介しますが、照明ひとつとってみても、ただ単一の機能として考えるのではなく、それがほかのなにかに影響することを常に想像を膨らませて考えています。
頭の中でいつも想像して考えるんですね。こうしたらこうなるんじゃないかって。
これは、意匠上のことだけでなく、現場の段取りであるとか、次々に起こってくる状況に対して、即座に考え判断するところからも鍛えられます。
たぶん、現場を動かしていることで、一日中机に向かって作業しているよりも、脳が鍛えられているのかもしれませんね。
50代
今日で、私も50の年齢になりました。
精神的には40代前半の気持ちでずっとおりますが、50代の落ち着きも自分の中で作っていかないといけませんね。
設計士を目指して仕事を始めた頃は、入社した設計事務所の70代の所長先生の、凛とした姿勢に憧れていました。そのお歳でまだまだ勉強ですとおっしゃっていましたから。
よい作品を作り続けるためには、まだまだ勉強ですし、取り組むことはたくさんあると思います。
前述の所長先生が「良いものを見なさい。」という言葉を私に残してくれました。良いものを見る目を養いなさいということだと思います。
いろんなものから吸収できるものがあると思いますので、そのあたりは貪欲に取り組んでいきたいと思います。