解体工事-本体
今日は、解体の現場に重機が来ました。朝は運転するオペレーターさんに細部の指示。
写真は朝の時点のものです。内部はほぼ撤去されていて、隣地に対しては養生の足場をかけています。
外壁は一度リフォームされていて、金属サイディングが張られています。その当時もけっこう費用がかかったようですが・・・。
リフォームも価値のあるリフォームかどうか、よく考えて取り組みたいものです。これら板金材も壊しながら分別していきます。
重機は道路を傷めないように、処分するタタミを利用して降ろします。
写真は午後4時の時点ですね。ほぼ潰れました。
足場も壊す流れに沿って外していきますので、この時点ではもう外し終わっています。
壊した材をダンプに積み込むときも、重機をうまく使って、細かく分別しながら積んでいます。
安ければよくない
今日は気温も上がって、暖かかったですね。外にいてもジャンパーがいらないくらいでした。
解体の現場も、分別する内装部分やアルミサッシ、瓦の撤去まで進みました。明日から重機で取り壊しに入ります。
この建物は増築している建物で、古いほうは土壁ですね。屋根の野地板が薄くてしかも隙間だらけ。
梁材や束材も、要らないほぞが掘ってあるところを見ると、当初から古材を使って建てたのでしょうね。
当時は当時の考え方があったのでしょうけれど、お世辞にもいい材料、いい仕事とは言えません。こういう建物を見るにつけ、リフォームをお勧めできなくなるんですよね。本当にきちんと作られていれば、手をかけて長く使えるものになるのに・・・。
当時も大工さんの腕が悪いわけではないと思います。安ければいいという考えで指示する工務店側の問題でしょう。ぜひとも、壊さなくて済むような家づくりを、皆が取り組んでほしいものです。
技術者を育てる
今日から解体工事が始まり、いよいよ現場がスタートします。これから、毎日通うことになるなと思いながら、今日も現場を3往復しました。
設計も好きなのですが、やはり実際の物づくりが好きな自分にとっては、心が浮き立つところです。
うちの息子たち二人も、それぞれやはり何かを作り上げることが好きですので、物づくりで人様のお役にたてる人になってほしいと思います。
今の日本は、技術者を育てることの力を入れていると思えないのが実情ですし、親もまた経済的なことばかり気にして、子供を技術者にしようという考えを持っている方が少ないのではと考えます。
個性を伸ばさない、学校教育も問題なのではと思いますが、ぜひとも技術を持つことを伸ばし、またその社会的地位を高める世の中になってほしいものだと思います。
大手の企業がなぜ外国に行って、物づくりをしなくてはいけないのか。おかしな話です。さまざまな産業を支える次の世代を応援し、本当の意味で日本が自立した国になることを切望しますね。




