職人気質
今日は、朝一現場で設備屋さんと打合せ。その後筋交金物のチェックを終えてから、事務所に戻って設計作業。夕方はまた現場の進捗状況の確認廻りでした。
昨日の時点でも、毛矢の現場は屋根工事が終わっています。
メタリックな色の屋根も新鮮でかっこいいなと思いました。こちらの家は、屋根も外壁もすべて同色で作られます。
さて、話は変わりますが、今日の産経新聞で、曽野綾子さんのコラムを読んだのですが、ドイツに旅行した時の話が載っていて、滞在中泊まったホテルがとにかく設備からサービスの対応からひどかったという話。
ドイツと言えば、日本と同じく、職人気質のお国柄ととらえていましたが、その気質も薄れてきているみたいです。
日本は、それでもサービス業と言えば、いまだ世界に誇れる国ではないかと考えます。オバマ大統領も来日しましたが、こんな素晴らしい国と仲良くせずして、どうするんだと言いたくなります。
ただ、我々建築に携わるものも、サービス業でもあります。しかし、ローコストで、すべて規格化して、大工と呼べるかどうかわからないような職人が、家を建てられるような流れを作っていくことは、懸念を感じられずにいられません。
今の世の中の流れですと、だんだんと良き職人気質が失われていくようで心配です。
どうか、未来の財産ともなる、職人さんが育つ風土を、国民全体が考えてくれるといいなと思いますね。