オーダーだから叶う、暮らしに合わせた造作洗面の事例紹介
今日は、お客様と現場でコーディネートの打合せでした。
その中で、洗面カウンターの仕様についても細かくお話ししました。
当社では、既製の洗面化粧台ではなく、オーダーでつくる「造作の洗面カウンター」を採用することが多く、毎回お客様の暮らし方やお好みを伺いながら一つひとつ形にしています。
せっかくなので、これまでのお宅の造作洗面をいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
(GRAY)
カウンターはすっきりとシンプルにまとめ、下部にオープン棚を設けたプランです。
背面には、細い縦長のモザイクタイルを貼って、シンプルな中にも表情をプラスしています。
(KN邸)
引き出し収納をしっかり確保したカウンタータイプ。
背面はお手入れのしやすいキッチンパネル仕上げで、日常使いのしやすさを重視した洗面です。
(TJ邸)
床までしっかり収納を取りつつ、一部をオープンにした洗面。
大きな実験用シンクをカウンターに埋め込み、ミラーはIKEAの既製品を組み合わせています。ミラーの間にLEDを挟んで、ホテルライクな照明計画にしました。
(Wing)
大理石調のカウンターに、深めの引き出しを組み合わせたプランです。
背面とミラー上部、側面までをカウンターと同色のキッチンパネルで仕上げ、落ち着いた一体感のある洗面空間になりました。
(Nest Gray)
見付をしっかり取った存在感のあるカウンターに、オープン棚板を組み合わせた構成。
背面には、特徴的な形状のモザイクタイルを使用しています。役物を使いながら割付を工夫し、端部まできれいに納まるように仕上げました。
洗面カウンターも一からデザインすることで、収納量やお手入れのしやすさ、雰囲気づくりまで自由に工夫することができます。
その家全体のイメージや、ご家族の暮らし方にしっくりくるデザインでまとめてあげることが、毎日の「身支度の時間」を少し特別なものにしてくれるのではないかと思います。
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寝室の設計はベッド選びから
今日は、寝室の設計についてのお話です。
寝室を計画するときに、まず大切なのは「どんなベッドを置くか」を早めに決めておくことです。
お子様が生まれてしばらくはベビーベッドを使うこともありますが、期間としては意外と短く、多くのご家庭では、ご夫婦のベッドをくっつけて、その間にお子様を寝かせるスタイルが一般的かと思います。
ベッドの幅は、おおよそ
セミシングル(80㎝)・シングル(97㎝)・セミダブル(120㎝)・ダブル(140㎝)・クイーン(160㎝)・キング(180㎝)
といったサイズがあります。
この組み合わせの中で、当社のお客様で特に多いのが「セミダブルを2台」並べるケースです。
2台をつなげると幅は約240㎝になり、間にお子様が2人入っても、ゆったり眠れるサイズ感になります。
こちらのお宅では、内法幅約350㎝の部屋の中央に、セミダブルベッド2台を配置しました。
設計の段階でベッドの位置を固定して考えているため、ヘッドボード上のニッチの寸法や、左右の読書灯、スイッチの位置まで、すべてベッド基準で計画しています。
シンメトリーに整った、バランスの良い寝室になりました。
こちらはモデルルームの寝室です。6帖の部屋で、短辺側の壁にシングルベッドを2台並べています。
中央にはサイドボードを置く計画にしているため、ベッドの背もたれがない中央部分に照明スイッチをまとめて配置しました。
夜になると、ベッドヘッドの間接照明が上向きに天井を照らし、やわらかな明るさをつくります。
あわせて、ベッドで横になったときに光源が目に入らないよう、足元近くにスポットライトを配置しています。
照明のスイッチは、ベッドに寝たまま手が届く位置に計画することを基本にしています。
こうした位置決めも、どのサイズのベッドをどこに置くかが決まっているからこそ、無理のない納まりになります。
このように、実際に使われるベッドのサイズや台数は、寝室の設計を進めるうえでとても重要な要素です。
とはいえ、家づくりのスタート時点で、ベッドまで確定していないことも多いと思います。
そのため当社では、工事を進めながら何度か打合せを重ねる中で、ベッドの種類やサイズを一緒に決めていただき、その内容をもとに施工図を作成して、照明やスイッチ、造作の寸法などを最終決定するようにしています。
寝室は、一日の終わりをゆっくり過ごす大切な場所です。
ベッド選びから逆算して計画することで、より使いやすく、心地よい空間に仕上げていければと思います。
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環境と調和する黒い外観の家
今日は、ブラックの外壁を採用したお宅をご紹介したいと思います。
こちらは、FPの家デザインアワード2018で審査員特別賞をいただいた建物です。
勾配屋根のプロポーションが印象的ですが、テラス側にぐっと伸ばした大きな庇が、建物の重心を低く見せてくれるので、落ち着いたバランスの良い外観になっています。
こちらは、ブラックの外壁に木目の格子をポイントとして組み合わせた事例です。
階高を抑えた設計と、玄関まわりの木の質感が相まって、安定感のあるやわらかな表情になりました。
こちらは、傾斜地に建てた住まいで、眺望の開ける方向へ2階部分をはね出したデザインになっています。
遠景で眺めると、ブラックの外壁の建物が、背後の緑の山並みにいちばん自然になじんでいるのがわかります。
建物は、周囲の環境と調和してこそ、長く愛される存在になる——そんな思いを大切にしながら、外観デザインを考えています。
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複数の窓を一つに見せるデザイン ― パノラマウィンドウの魅力
今日は、パノラマウィンドウを採用したお宅をご紹介したいと思います。
今回のお宅では、外観の水平ラインを美しく見せるために、1階の軒のラインと揃えた横長の連続窓を計画しました。
細く長い窓が外観にアクセントをつくり、シンプルな建物に心地よいリズムを与えています。
室内では、窓の高さを少し上げて配置することで、外からの視線を程よく遮りながら、自然光をしっかりと取り込めるようにしています。
プライバシーと採光の両立に加えて、耐力壁の配置バランスを保つ設計にもつながっています。
そして今回こだわったのが、複数の窓を一つの大きな横長窓のように見せる工夫です。
連続する窓を木枠で囲って、柱の存在を無くしています。そうすることで、視界のつながりが途切れず、まるでパノラマ画角で切り取ったような景色を楽しめます。
どの位置に立っても座っても、水平に景色がスッと流れていくのが特徴です。
外観では、ガルバの縦ラインに対してこの水平ラインの窓がアクセントとなり、全体を引き締めています。
木部の落ち着いた色味との相性も良く、シンプルながら印象的な佇まいをつくってくれています。
パノラマウィンドウは、ただ光を入れるだけの窓ではなく、
“景色を暮らしに取り込み、快適さをつくるデザイン”
だと感じています。
今回も、その良さがしっかり伝わる仕上がりになりました。
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景色を美しく切り取る、パノラマウィンドウの魅力
今日は、パノラマウィンドウのご紹介です。
こちらは「海の見える家」で撮影した日中の景色です。
海から少し距離のある立地ですが、窓の奥にしっかりと海が望める、気持ちの良いロケーションでした。
当初の計画ではバルコニーを設ける予定でしたが、コスト調整のためにバルコニー案はいったん見送りました。代わりに採用を検討したのが、床から天井までの全面ガラス窓。
ただその場合、サッシサイズの制約から5分割の窓となり、間に4本の柱が立つ形です。
そんな折、確認申請後の造成工事期間中に、横浜のランドマークタワーの展望台を訪れる機会がありました。
そこで目にしたのは、床までの全面ガラスではなく、腰壁があり、視線の高さで水平に景色が広がるパノラマウィンドウ。
この“景色の切り取り方”に強く感動し、今回のお住まいにも取り入れたいと思い立ったのです。
お施主様にも快くご了解いただき、設計変更を行って実現しました。
床までの全面ガラスでは、視界に不要なものも写り込んでしまいます。
むしろ、緑と海だけがスッと横に広がるほうが、より美しい風景になります。
夕暮れ時の景色も格別で、遠くを船が横切る姿もロマンチックです。
窓はただ大きければ良いわけではありません。
“何を見せたいか”を丁寧に選び、ノイズをそぎ落としていくことで、心を動かす窓が生まれます。
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窓が主役になる家づくり ― ピクチャーウィンドウの効果
今日は、ピクチャーウィンドウについてお話ししたいと思います。
住宅の窓は、採光や換気といった機能面がとても重要ですが、ただ“付いているだけ”では、どうしても味気なく感じてしまうことがあります。
昔の住宅には、外壁に面しているからという理由だけで窓を配置した間取りも多く見られました。その結果、家具が置きにくかったり、壁に絵や飾りを楽しめる余白がなくなってしまったりと、暮らしづらさにつながる場面もあります。
家づくりでは、快適さや使い勝手を考えつつ、家具の配置も含めて空間全体を計画することが大切です。そしてもう一つ、私が大事にしているのは、「窓そのものが一枚の絵になるような美しい開口部」をつくることです。
こちらのお宅は山の近くに建っており、周囲には民家もありますが、それでも窓からは豊かな緑が目に入る環境でした。そこで、その景色を生かすために、スクエア型のピクチャーウィンドウを計画しました。
大きすぎず、壁の中にぽっかりと開いた四角い窓は、まるで外の風景を額縁で切り取ったように見せてくれます。
こうした窓は、周囲の壁がすっきりとしているほど、風景が引き立ち、より絵画のような印象になります。
ピクチャーウィンドウは、眺めるたびに心をすっと穏やかにしてくれる、不思議な魅力がありますね。
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キッチンが“家の顔”に。リシェルで仕上げたLDK事例
今日は、メーカー仕様のキッチンを納めた事例写真のご紹介です。
こちらは、リクシルの「リシェル」シリーズのアイランド型キッチンです。
選ばれたカラーは、ワークトップが“グレースグレー”、扉カラーが“バサルトブラック”。
写真では同じ色味に見えますが、実際には微妙にトーンを変えてあり、そのバランスがとても洗練されています。
お施主様が何度もショールームへ足を運んで選ばれた色で、空間とよく馴染みつつ、存在感のある仕上がりになりました。
当初ご希望されていた色柄とは異なる選択となりましたが、当社では発注ギリギリまで変更に対応できる体制をとっておりますので、納得いくまで検討いただけます。
こちらの写真からもわかるように、キッチンがLDKの中心としてしっかりとした存在感を放っています。
間取りによっては、キッチンが“家の顔”になることも多く、空間に合った色や形を選ぶことはとても大切だと感じます。
機能×デザインを両立した、ラミナム天板のオリジナルキッチン
今日は、当社オリジナルキッチンのご紹介です。
キッチンは、メーカー品の中からご要望に合うものを選ぶこともできますが、
「もう少し使いやすくしたい」「素材にこだわりたい」
といったご希望がある場合は、当社でオリジナル設計・製作を行っています。
こちらは、ペニンシュラ型のキッチンで、ダイニング側には収納も設けた使い勝手の良い形状です。
大きな特徴は、天板にセラミック素材の『ラミナム』を採用していること。
非常に硬くて傷に強く、耐熱性や耐汚染性にも優れているため、毎日の調理が快適になります。
写真では天板と本体の色が揃って見えますが、扉のパネル材は、コーディネーターさんのご提案の中から
お施主様にお選びいただいた色柄を採用しました。
素材や色味の統一感で、落ち着いた上質な空間に仕上がっています。
レンジフードまわりのキッチンパネルにも、天板と同じラミナムを使用。
油汚れに強く、お手入れしやすい点も大きなメリットです。
キッチン側の設備は、ボッシュの食洗器をはじめ、IH下はプッシュ式の引き出しを採用。
シンク下には分別ゴミBOXが収まるように設計し、日々の使い勝手を高めています。
ソープディスペンサーもビルトインで備えており、下部をオープンにすることで、
洗剤の補充がスムーズに行えるよう工夫しています。
お施主様のご要望を丁寧に伺いながら、デザインと機能の両面からブラッシュアップした、
当社ならではのオリジナルキッチンが完成しました。
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外壁は“長く持つもの”を選ぶ。SGLガルバの魅力
今日は、当社の標準仕様として採用している外壁材についてご紹介します。
当社では、外壁に SGLガルバリウム鋼板 を採用しています。
従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えることで、性能がさらに高められた素材です。
主な特徴としては、
- 優れた耐食性
マグネシウムの効果により、一般的なガルバリウム鋼板の約3倍以上の耐食性があり、サビに強いことが大きなポイントです。 - 切断面・傷への自己修復機能
傷や切断部に保護膜が形成され、赤サビの発生を防ぎます。 - 長寿命
耐久性が高く、約30〜40年 という長い寿命が期待できます。 - 軽量で耐震性が高い
瓦などと比べて建物の重量を抑えられるため、地震時の揺れを軽減させる効果があります。
また、板金による外壁は 外壁通気工法 との相性が良く、壁体内の湿気を適切に逃がすことができます。
さらに、傷や部分的な劣化があっても 部分張替えが可能 ですので、将来のメンテナンスコストも抑えられます。
一方、一般的に多く使われているサイディング材は、水分や湿気による劣化のリスクがあり、定期的な塗装メンテナンスが必須になります。
そのため、初期コストだけでなく、将来的な維持費 も見据えて検討することが大切です。
こちらのお宅では、外壁材に SGLガルバリウム鋼板「大摩ネオブラック(エキストラ色)」 を採用しています。
張り方向を変えたり、袖壁を設けることで、単調にならず、立体感と陰影のある外観デザインに仕上げています。
永く、変わらず美しく保ちたい。
そんな外壁をご希望の方には、とてもおすすめできる素材です。
中心にタタミがある家。集まる時間をデザインする
今日は、タタミコーナーのお話です。
現在工事中のお宅にもタタミコーナーがありまして、本日も大工さんと納まりについて打合せをしてきました。
当社では、タタミコーナーをつくるたびに、毎回お施主様のお好みを大切にしながら、どこかに「これまでとは違う新しさ」を盛り込むよう心がけています。
同じ“タタミコーナー”でも、暮らし方や家族の集まり方によって、望まれる形は本当に様々です。
過去の事例を振り返ってみると、「この時もよく考えたな」と思うものがありました。
こちらは、ダイニングテーブルの横並びに設けたタタミコーナーです。
お施主様のご希望は、「親戚が集まる時に、タタミの上にも食卓を置いて、みんなで横並びに食事をしたい」というものでした。
そのため、タタミコーナーを障子などで囲うのではなく、オープンにする方針に。
家の中心として、気配がつながる空間にしたかったので、大きなアールの壁でやわらかく仕切りながら、存在感を持たせる形としました。
また、天井は大工さんに下地合板を目透かしに組んでもらい、その上に壁紙を市松模様になるように貼り分けています。
和の落ち着きがありながら、モダンな印象も感じられる、やさしい雰囲気のタタミコーナーになりました。
もちろん、家全体のコーディネートに合わせているので、単に目立つのではなく、しっかり一体感のある仕上がりになっています。
空間は部分ではなく、全体で整えることが大切です。
そのバランスを考えながらまとめるのが、私たちの仕事だと思っています。




















