家は「骨格」で決まる。集成材×金物×FPパネル

今日は、当社の標準仕様にしている構造工法について、あらためて整理してお話しします。集成材+金物工法+FPパネル。派手さはありませんが、住んでからの安心や、長い年月での性能の安定に関わる大切な土台です。なぜこの組み合わせを選んでいるのか、できるだけ分かりやすく書いてみます。

「当社標準の骨格。完成後は見えない部分こそ丁寧に。」

「木が動きにくい材料選びが、気密の安定にもつながります。」

1)集成材を標準にする理由は「強さ」より「安定」

集成材は、乾燥させた木を貼り合わせてつくる材料で、反りや割れ、縮みといった“木のクセ”が出にくいのが特徴です。
もちろん強度の話も大切ですが、私はそれ以上に「住んでから形が変わりにくい」ことを重視しています。木が縮むと、ほんのわずかな動きでも、気密(すき間の少なさ)に影響が出ることがあるからです。
実際に、1998年に建てた私の家(当社施工ではありません)は生材が使われていて、梁が目に見えて縮んだ箇所がありました。あの経験が、いまの標準仕様の根っこにあります。

「柱を欠き取りすぎない接合。力の流れを素直に通します。」

「仕口加工を最小限に。構造の“要”ほど合理的に。」

2)金物工法は「柱を削りすぎない」ための選択

一般的な木組みでは、柱や梁に“欠き取り”(組むための加工)を入れます。これ自体が悪いわけではありませんが、特に四方から梁を受ける柱は、加工が重なりやすく、断面欠損(木を削って薄くなる部分)が大きくなりがちです。
金物工法は、接合を金物で担わせる考え方なので、柱の加工を最小限に抑えやすい。つまり、柱をなるべく“柱として”働かせられます。
見え方としては地味ですが、構造の力の流れをきれいに通す、という意味でとても合理的だと感じています。

「FPパネルで断熱と気密の品質を揃える。壁づくりの基本です。」

3)FPパネルは「断熱」だけでなく「壁の芯」をつくる

FPパネルは、枠組みに工場で高密度のウレタンを注入してつくるパネルで、断熱と気密の品質を安定させやすいのが大きな利点です。
さらに、筋交いの入った枠と一体化することで、壁としての“頼もしさ”が増します。専門的に言えば、揺れに対して粘り強く抵抗できる壁になりやすい、ということです。
当社がこのパネルを標準にしているのは、暖かさのためだけではありません。「構造」「断熱」「気密」を別々に考えず、一つの壁の中で整えておきたいからです。

「現場で一つずつ確かめながら。標準仕様を“当たり前”にするために。」


集成材も金物もFPパネルも、材料費としては有利とは言えません。それでも私たちは、住んでからの変化を小さくし、長く安心して暮らしていただくために標準仕様として続けてきました。数年後ではなく、十数年後に“差”が出るところだと思っています。すべては、住む人の将来のためです。


「集成材って実際どう違うの?」「金物工法は地震に強いの?」など、気になる点は公式LINEでお気軽にご質問ください。図や写真も添えて、分かりやすくお返事します。

越前市の現場、外観が一気にスッキリ

今日は越前市の現場で、外部足場の解体(足場バラシ)が行われました。これまで見えにくかった外観が一気にスッキリして、建物の輪郭や窓のバランスがはっきり分かるようになりました。正面のサイディング部分は、これから塗り壁仕上げに入る予定です。

足場解体後、外観の輪郭がはっきり見えてきました。

1)足場が外れると、確認ポイントが変わります

足場がある間は、どうしても「工事中の姿」に目が行きがちです。
外れると、建物全体のまとまりや、陰影の出方が素直に見えてきます。
窓の高さや並び、外壁の切り替え位置など、設計時の意図が外観に出ているかを確認しました。
同時に、外壁や軒まわりの納まり(おさまり=部材同士のつながり具合)も見やすくなります。
正面はこれから塗り壁へ。仕上がりの表情が変わる工程です。

2)正面はこれから塗り壁へ。仕上がりが変わります

正面のサイディング部分は、ここから塗り壁の工程に入ります。
現段階は下地の状態なので、完成の表情とはまだ少し違って見えるかもしれません。
塗り壁は、光の当たり方で陰影がやわらかく出て、建物の印象を整えてくれます。
素材が変わる境目は、きれいに見せる工夫が必要で、施工の丁寧さが出やすいところでもあります。
仕上げに入る前に、職人さんとも見え方を共有しながら進めていきます。

正面はこれから塗り壁へ。仕上がりの表情が変わる工程です。

3)現場が整うと、次の段取りもスムーズになります

足場解体の日は、人や資材の動きが多くなるので、安全第一で進めてもらいました。
現場がスッキリすると、清掃や搬入、外構の準備など次の作業が一気にやりやすくなります。
近隣の皆さまにも、工事車両や音の面でご協力をいただきながらの工程です。
こうした節目ごとに、現場の状態を整えておくことが、品質にもつながっていきます。
完成に向けて、ひとつずつ確実に進めていきたいと思います。

足場が外れたことで、建物のバランスがようやく“完成形に近い目線”で見られるようになりました。正面の塗り壁が入ると、印象もさらに整ってきます。引き続き丁寧に進めます。

家づくりの進め方や、現場での確認ポイントなども公式LINEでお届けしています。気になる方は「公式LINEはこちら」からお気軽にご登録ください。

空が映る窓と、外壁の陰影「BABEL」

今日は、当社施工事例「BABEL」の外観写真をご紹介します。空を映し込むスクエア窓と、SGLガルバリウム鋼板のタテハゼがつくる陰影が、この建物の表情を支えています。外観は「派手さ」よりも、積み重ねた設計と施工の精度がそのまま出る部分だと感じます。

空を映すスクエア窓。反射が外観の表情になります。

1)空がミラーのように映る、スクエア窓

吹き抜けの2階部分に設けたスクエアな窓は、見る角度や時間帯で印象が大きく変わります。
Low-E遮熱ガラスの反射で、青空や雲がミラーのように映り込み、外観に静かな動きが生まれました。
シルバーの外壁にブラックフレームの縁取りが効くことで、輪郭が引き締まり、建物全体が端正に見えます。
窓は室内のためだけでなく、外から見た“余白”や“重心”も含めて考える必要があります。
その積み重ねが、飽きのこない外観につながっていくと思っています。

タテハゼの陰影で、シルバー外壁に奥行きが生まれます。

2)外観のバランスは「窓の形と配置」で整う

外観をつくる要素の中でも、窓の形状と配置は特に影響が大きいところです。
大きさだけでなく、壁の分割(外壁のライン)との関係、軒や開口の位置関係まで含めて整えていきます。
室内側の使い勝手を優先しながらも、外から見たときに“納得できる姿”になっているかを何度も確認します。
少しのズレでも、建物は不思議と落ち着かなく見えてしまうものです。
だからこそ、最初の設計段階で「どこを主役にするか」を決め、意図を揃えて進めています。

ランダム張りは施工図でピッチ管理。職人技が光る外壁です。

3)SGLガルバ×タテハゼの陰影は、図面と職人技で決まる

外壁はSGLガルバリウム鋼板で、当社オリジナルのタテハゼ式ランダム張りとしています。
タテの立上りに影ができることで、面がフラットでも彫りが深く見え、表情が出てくれます。
このランダムな意匠も、感覚任せではなく、施工図でピッチを決めて組み立てています。
現場での納まり(部材同士がきれいに収まること)まで想定しておかないと、狙ったラインにはなりません。
そして最後は、板金屋さんの確かな技術があってこそ完成する仕事です。
地域の職人さんと一緒に、丁寧に作り上げられた一棟だと改めて感じました。

外観は、素材の良さだけでなく、窓の配置やラインの整え方、そして現場での精度がそのまま表れます。「BABEL」の写真が、家づくりの見方を少し広げるきっかけになれば嬉しいです。

外観デザインや外壁素材の選び方で迷われたら、まずは公式LINEからお気軽にご相談ください。施工事例も交えながら、分かりやすくご案内します。

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株式会社ライフ・コア デザインオフィス
〒918-8201
福井県福井市南四ツ居町1-121
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