地鎮祭-3.11
今日は、午前中に地鎮祭を行いました。
快晴のお天気で、午後から雪が降るという予報がうそのようでしたが、やはり午後からはすっかりお天気は崩れましたね。
たまたま震災から1年という今日の日になりましたが、自然の脅威を侮ることなく、お住まいになるご家族をしっかり守る家づくりになるよう、ひとつひとつの工事に対して、謙虚に取り組みたいと思いました。
午後は、テレビの中継で式典を見ながら家族で黙とうをさせていただきました。
思えば1年前のこの時間、私は横浜のランドマークタワーの地下の食堂におりました。異常なほど揺れましたが、その時はこんな大変なことになっているとは思いもしませんでした。情報が、後から入ってくるにつけ怖さを思い知らされましたね。
それに、その時は自分たちがなんとか、宿泊するところと帰る手立てを考えないといけない事態でもありました。同行していただいたお二人の方には、本当にご苦労をおかけしました。
連絡がつきにくいところをなんとか福井の事務所の方とやりとりをして、きっと福井で対応してくださった皆さんも、必死にやりとりをしてくださったことと思います。そんな中でなんとか宿泊する場所の確保と、翌日帰省することがかないました。
今は富山に転勤された営業のHさんが、昨日電話を入れてくださいました。やはり、そういう時に境遇をともにしたという事が、やはり忘れられない想いが残るものですね。
今日の天皇陛下のお言葉の中にも、絆という言葉が使われていましたが、そういう絆が人を支え、また助け合って生きていけるものだと改めて感じました。
辛いこともまだまだ残っているけれど、大事なことを目覚めさせてくれた震災をこれからも忘れずに心の教訓にしていきたいと思います。
地縄張り
今日は、朝から地縄張りを行いました。建物の外殻線をビニール紐で表しています。
写真でわかるでしょうか。この土地は道路が斜めに走っていて、土地の形が台形なんですね。
更地になった土地を見ながら、こんな風に建つんだなと、また頭の中に思い描きながら、今日も見ておりました。
真ん中のテントは、明日午前中に行われる地鎮祭の準備です。雨がふっても大丈夫ですね。震災のあった日に地鎮祭というのも、思い出に残るかと思います。
換気システム-メンテナンス
今日は午前中、お客様宅の換気システムのメンテナンスに行ってきました。
年に1回はお客様宅に訪問させていただけますので、お客様のご健在やお家の様子も見させていただけるので、こちらの安心につながります。
写真はダイニングの上の排気レジスター。けっこうつまっていますね。やはり掃除は大事です。
汚れ具合は場所によってまちまちですが、キッチンに付けているものがやはり一番汚れます。レンジフードから逃げた分を採ってくれているのですから助かります。普通の家には付いていませんからね。
こちらは、換気システム本体をきれいに掃除した後の写真です。本体のメンテナンスは、機械の長持ちにもつながりますから、欠かせませんね。
これ以外に、給気レジスター部分の掃除とフィルター交換作業をします。ご主人は花粉症ということで、換気のメンテナンスは花粉の季節に入る前にやってフィルターも新しいものにしておきたかったようですね。
FPの家は、そういう花粉の季節でも、花粉フィルターが付けられる換気システムのおかげで、窓を開けずに換気できる点を喜んでいただいていると思います。
解体工事-終了
今日で、解体工事も終了しました。
当初の予定では10日の土曜日まで組んでいましたが、順調に早く済んで良かったです。
それにしても、奥に建っているマンションは景観が良くないですね。解体した建物より後から無理やり建てたらしいのですが、本当にギリギリいっぱいに建っているんですね。
施工した建築会社は、建てた後すぐに倒産してしまったとか。不動産屋が管理していて、現在も借りて住んでいる人は1件くらいのよう。
景観も損ねる、こういう無責任な建物を造ることこそ、規制できないものかと思います。
解体工事-本体
今日は、解体の現場に重機が来ました。朝は運転するオペレーターさんに細部の指示。
写真は朝の時点のものです。内部はほぼ撤去されていて、隣地に対しては養生の足場をかけています。
外壁は一度リフォームされていて、金属サイディングが張られています。その当時もけっこう費用がかかったようですが・・・。
リフォームも価値のあるリフォームかどうか、よく考えて取り組みたいものです。これら板金材も壊しながら分別していきます。
重機は道路を傷めないように、処分するタタミを利用して降ろします。
写真は午後4時の時点ですね。ほぼ潰れました。
足場も壊す流れに沿って外していきますので、この時点ではもう外し終わっています。
壊した材をダンプに積み込むときも、重機をうまく使って、細かく分別しながら積んでいます。
安ければよくない
今日は気温も上がって、暖かかったですね。外にいてもジャンパーがいらないくらいでした。
解体の現場も、分別する内装部分やアルミサッシ、瓦の撤去まで進みました。明日から重機で取り壊しに入ります。
この建物は増築している建物で、古いほうは土壁ですね。屋根の野地板が薄くてしかも隙間だらけ。
梁材や束材も、要らないほぞが掘ってあるところを見ると、当初から古材を使って建てたのでしょうね。
当時は当時の考え方があったのでしょうけれど、お世辞にもいい材料、いい仕事とは言えません。こういう建物を見るにつけ、リフォームをお勧めできなくなるんですよね。本当にきちんと作られていれば、手をかけて長く使えるものになるのに・・・。
当時も大工さんの腕が悪いわけではないと思います。安ければいいという考えで指示する工務店側の問題でしょう。ぜひとも、壊さなくて済むような家づくりを、皆が取り組んでほしいものです。
技術者を育てる
今日から解体工事が始まり、いよいよ現場がスタートします。これから、毎日通うことになるなと思いながら、今日も現場を3往復しました。
設計も好きなのですが、やはり実際の物づくりが好きな自分にとっては、心が浮き立つところです。
うちの息子たち二人も、それぞれやはり何かを作り上げることが好きですので、物づくりで人様のお役にたてる人になってほしいと思います。
今の日本は、技術者を育てることの力を入れていると思えないのが実情ですし、親もまた経済的なことばかり気にして、子供を技術者にしようという考えを持っている方が少ないのではと考えます。
個性を伸ばさない、学校教育も問題なのではと思いますが、ぜひとも技術を持つことを伸ばし、またその社会的地位を高める世の中になってほしいものだと思います。
大手の企業がなぜ外国に行って、物づくりをしなくてはいけないのか。おかしな話です。さまざまな産業を支える次の世代を応援し、本当の意味で日本が自立した国になることを切望しますね。
一生ものを
今日は、お客様の解体するお宅から、不要になったタンスの搬出作業をしました。リサイクル業者さんにも見てもらったようですが、残念ながら取ってくれなかったとのことです。
家具も、必要があって買い足されていくものですし、役に立ってきたものでしょうから、まずはご苦労様というところです。
そんな、役割を終えたら処分されるものもあれば、本当に大切で使われ続ける家具もあります。いわゆる一生ものですね。
この二つは、それぞれが目的に応じて必要であると思いますが、できることなら一生ものを選びたいものですね。
一生ものになる条件としては、良い造りであることが第一でしょう。そして使い続けられるデザイン。
とても大事なことです。それには、やはり価格も当然高いのが当たり前でしょう。本当は良くて高いもののほうが、買い替えずに済む分、安い買い物になるのも明確な話です。
たとえば椅子もそうですが、下の写真は事務所の打ち合わせコーナーの「セブンチェアー」という黒い椅子。
これは、アルネ・ヤコブセンというデザイナーが1955年に発表されたデザインの椅子ですが、言ってみれば57年前のデザインです。これがいまだに現代建築の中にみごとに溶け込みます。
この椅子は1脚5万円は超えますが、たとえ場所を移っても捨てられずに使い続けられるでしょうし、もちろん売るとなっても買い手はつきますね。
その上に写っている、照明器具もルイス・ポールセンというデザイナーのPH5という照明。こちらは1958年に発表されたもので、改良は加えられていても、基本的なデザインはその当時のもの。これも、捨てられるものではありませんね。
こういう本物は、おそらく息子の代でも孫の代でも、引き継がれてもおかしくありません。物造りって、こうでないといけないと思います。
家造りもやはりそう考えています。安物の家づくりにそのポリシーというのは微塵も感じられません。一時住まい出来ればいいのであれば、それもありだと思いますが、一生の買い物にはちょっと高すぎると思うものが、はたしてどちらになるか?考えていただければおわかりいただけることだと思いますね。
ひな祭り
今日はまた穏やかな良い天気でした。そしてひな祭りの日ですよね。
我が家は息子二人で、そういう華やかさはないのですが、雛壇を飾ったりという日本人らしい風習は、ぜひ続けてほしいものだと思います。
今日も花の写真ですが、これから咲こうとしている花ですね。咲ききった花より愛らしく感じます。