3世代が、それぞれ心地よく暮らせる家
本日の土曜日は、施工事例をご紹介します。
今回のお宅は、長年暮らしてきた古い農家住宅を建て替えて完成した、3世代で暮らす住まいです。
広い敷地の中に、ご家族みんなが一緒に過ごす場所と、それぞれが自分の時間を過ごせる場所を考えながら計画しました。
家の中心となるのは、大きな吹抜けのあるLDK。
天窓から入る光が吹抜けを通してリビングまで届き、ダークブラウンを基調とした落ち着いた室内に、明るさと開放感をつくっています。
吹抜けに面した2階廊下には、少し特徴的な木製のランダム格子を設けました。
一見するとデザインのための格子にも見えますが、もちろん役割はそれだけではありません。
2階から吹抜けへの落下を防ぎながら、できるだけ空間を閉じないこと。
そして、全館空調の空気が1階と2階の間をスムーズに行き来できること。
安全性と空気の流れ、その両方を考えてつくった格子です。
家の中を見渡したときにも、この格子が吹抜けの大きなアクセントになっています。
2階には寝室と子ども室を配置しました。
以前の住まいでは一緒の部屋で過ごしていた3人のお子さんにも、新しい家ではそれぞれの個室を。
家族みんなで過ごす場所はしっかりつくりながら、成長とともに必要になる「自分の場所」も大切にしています。
さらに階段を上がった小屋裏には、子世帯の収納スペースを確保しました。
敷地内には別棟の蔵もありますが、日常的に使うものは家の中に収納できた方が便利です。
大人数で暮らす家だからこそ、見える部屋の広さだけではなく、こうした収納量も重要になります。
1階には、仏間を備えた落ち着いた和室もあります。
深いブルーの壁と木部、畳を組み合わせ、LDKとは雰囲気を変えた空間にしました。
そして庭に面して設けたのが、以前の住まいにはなかった広い縁側です。
室内と庭との間にもう一つ居場所をつくることで、季節の良い日は腰掛けたり、庭を眺めたり。
農作業の途中にちょっと一息つく場所としても使っていただけると思います。
3世代が一つの家で暮らすとなると、ただ部屋数を増やせば良いというものではありません。
一緒に過ごす場所。
それぞれが落ち着ける場所。
生活時間が違っても無理なく暮らせること。
そして家全体の温熱環境を整えること。
それぞれを一つずつ考えながら、ひとつの住まいとしてまとめていきます。
家族が近くにいながら、それぞれの暮らしも大切にできる。
そんな3世代の住まいとなりました。







