階段は、上り下りするだけの場所?
これまで窓について何回か続けて書いてきましたが、今日から少し視点を変えて「階段」について考えてみたいと思います。階段というと、1階と2階を行き来するためのものですが、つくる位置や形によって、部屋の明るさや広がり、家族の動きまで変わってきます。
階段は、思っている以上に場所を使います
2階建ての家には当然のように階段がありますが、実際にはかなり大きな場所を使っています。
階段そのものだけでなく、上り口や降り口、そのまわりを歩くスペースも必要です。
ですから私は、間取りを考えるときに階段を最後に押し込むのではなく、早い段階から「どこに置くか」を考えるようにしています。
階段の位置が決まると、人の動きも決まり、1階と2階のつながり方も見えてきます。
光や視線を通す階段もあります
階段には、壁で囲ったものもあれば、踏板の間を開けた階段や、細い手摺を使ったものもあります。
リビングの中に階段を設ける場合には、なるべく圧迫感を出さず、光や視線が抜けるように考えることがあります。
階段の向こうまで見えると、実際の床面積以上に空間が広く感じられることもあります。
一方で、落ち着いた場所には壁で囲った階段が合うこともありますので、どちらが良いというより、その家の間取りや暮らし方に合わせることが大切です。
「通路」ではなく、毎日目にする場所として
リビング階段の場合、階段は毎日何度も目にすることになります。
そう考えると、単なる移動のための設備としてではなく、部屋を構成する一つの要素として考えたくなります。
踏板の素材や手摺、階段下の使い方、吹抜けとのつながりなど、少しずつ整えていくことで、階段そのものが空間の景色になっていきます。
見た目だけにこだわるのではなく、安全性や使いやすさをきちんと確保したうえで、暮らしの中に自然に馴染む階段にしたいと考えています。
■まとめ
階段は、1階と2階をつなぐためだけのものではありません。位置や形によって、人の動き、光、視線、空間の広がりまで変わります。間取りを見るときには、部屋だけでなく「階段がどんな場所になっているか」にも目を向けてみると面白いと思います。
階段の位置やリビングとのつながりは、間取りによって大きく変わります。暮らし方に合ったプランについてのご相談は、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
築25年のFPの家、換気システムのお掃除
今日は、25年前に他社さんで建てられた「FPの家」のお客様から、換気システムのメンテナンスのご依頼をいただき、お伺いしてきました。
以前の住宅会社さんに5年前にクリーニングしてもらって以来とのことで、今回は換気本体の内部まで、しっかりお掃除をさせていただきました。
5年ぶりの換気システムのクリーニング
換気システムの点検口を開けてみると、フィルターやファンの周囲には、かなりのホコリが付着していました。
普段は目にすることのない部分ですが、換気システムは、毎日家の中の空気を動かしている大切な設備です。
今回は、ファンも取り外して、羽根に付着したホコリや、本体内部の汚れを清掃しました。
こうした汚れは少しずつ蓄積していくものですので、定期的なお手入れが大切になりますね。
お客様にも一緒にお掃除していただきました
今回は、各部屋に設置されている給気レジスターや排気レジスターのお掃除を、お客様にも一緒にお手伝いいただきました。
レジスターというのは、壁や天井に取り付けられている、空気の出入り口のことです。
取り外してお掃除する作業は、それほど難しいものではありませんので、一度経験していただくと、ご自身でもお手入れしやすくなると思います。
今回はお手伝いいただいた分、作業費も減額させていただきました。
何でも業者任せにするのではなく、ご自身でもできることを知っていただき、これから定期的にお掃除していただけるようになれば、私としてもうれしいですね。
これからの暖房についてもご相談
こちらのお宅では、冬場の暖房に蓄熱暖房機をお使いになっていました。
ただ、お使いの機種はすでに製造が終了し、メーカーによるメンテナンス対応も終わっているため、今後故障した場合のことも考えておく必要があります。
そこで、将来的には寒い地域での暖房能力を重視したエアコンへの切り替えも、一つの選択肢としてお話しさせていただきました。
せっかくの高気密・高断熱のFPの家ですから、その性能を活かしながら、これからも快適に暮らしていただきたいと思います。
住まいは建ててからが長いもの
新築して25年が経っても、こうしてお手入れをしながら大切に住み続けていただけるのは、うれしいことですね。
家は建てて終わりではありません。設備の交換やメンテナンスなど、年月とともに必要なことも変わっていきます。
当社で建てたお宅でなくても、FPの家に関することでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。
FPの家の換気設備や暖房機器、住まいのメンテナンスについて気になることがございましたら、ライフ・コアの公式LINEからもお気軽にご相談ください。
自分たちの手で仕上げた、こだわりの平屋のFPの家
今日は、ちょっと珍しい家づくりをされたお客様のお住まいをご紹介したいと思います。
こちらは、お施主様ご自身が内装工事をされた、平屋の「FPの家」です。
私たちはFPの家の建物と、オリジナルキッチンの設計・施工を担当させていただきました。
そして、床の無垢フローリング、壁の塗り壁、天井の羽目板といった内装の仕上げは、お施主様ご自身が施工されています。
それだけではなく、洗面スペースのタイル貼りや、ロフトへ上がる段違い階段まで、ご自身の手でつくられたものです。
家づくりにここまでご自身で関わられるというのは、なかなかできることではありませんね。
完成した室内を見ると、木の素材感を活かした、とても温かみのある空間になっています。
木の梁と天井がつくる、開放的なLDK
室内に入ると、まず目に入るのが大きな木の梁と、高く広がる羽目板の天井です。
床にも無垢のフローリングを使い、壁は塗り壁仕上げ。
木と塗り壁、それぞれの素材が持つ自然な表情が、空間全体を落ち着いた雰囲気にしています。
リビングの一角にはタタミスペースも設けられています。
ダイニングからリビング、そしてタタミスペースへとつながる、広々としたLDKです。
写真ではなかなか伝わらない部分ですが、こうした木の空間は、光の当たり方によっても表情が変わります。
特に夜になると、照明に照らされた梁や天井の木目が浮かび上がり、昼間とはまた違った雰囲気になります。
木の空間を活かす、オリジナルキッチン
こちらの住宅で、私たちが特にこだわって設計したのがキッチンです。
木製のキャビネットにステンレスの天板を組み合わせた、オリジナルキッチンを製作しました。
そして、もう一つの特徴がレンジフードです。
一般的なキッチンでは、調理器具の上部に大きなレンジフードを設置します。
しかし、こちらのお住まいでは、せっかくの大きな木の梁や羽目板天井を、できるだけすっきりと見せたいという思いがありました。
そこで採用したのが、オリジナルで設計した床下排気方式のレンジフードです。
調理時の煙や臭いを、加熱面の近くで吸い込む仕組みとし、ステンレスの吸い込み口も専用にデザインして加工しました。
また、毎日使うものですから、お掃除やメンテナンスのことも大切です。
吸い込み口の正面パネルを開けると、内部のフィルターを掃除できるようになっています。
換気本体はキッチンの背面側に収納しており、こちらもメンテナンスや将来の交換が可能な構造としました。
吸い込んだ空気は、床下の基礎空間に配管したダクトを通り、基礎の外側へ排気する仕組みです。
キッチンは設備機器としての使いやすさも大切ですが、室内のデザインとの調和も大切だと思っています。
特に今回のように木の梁や天井を見せる空間では、頭上に大きなレンジフードがないことで、天井の広がりをそのまま活かすことができます。
そして、掃除やメンテナンスができることも、長く使っていただくためには欠かせません。
見た目だけでなく、使い続けることまで考えて設計したキッチンです。
ロフトへの階段も、お施主様の手づくり
もう一つ、ぜひ見ていただきたいのが、ロフトへ上がる段違い階段です。
限られたスペースの中で上り下りができるよう、左右の踏み板を交互に配置した特徴的な形になっています。
この階段も、お施主様ご自身が施工されたものです。
木を組み合わせた独特の形状で、単なる階段というより、一つの造作家具のようにも感じられます。
その先には、屋根の形を活かした広いロフト空間が続いています。
床には木の板が張られ、小さな窓から自然光が入る空間になっています。
なお、このような段違い階段は一般的な階段とは足の運び方が異なるため、使う方や用途に応じた安全面への配慮も必要です。
洗面やトイレにも、お施主様のこだわり
LDKだけでなく、水まわりの仕上げにもお施主様の手仕事が活かされています。
洗面スペースでは、鏡の下に貼られたタイルがアクセントになっています。
木の収納と白い洗面カウンター、そしてタイルの組み合わせが印象的です。
壁の塗り壁も、光が当たることで独特の陰影が生まれます。
トイレにも木の板や棚が使われ、住宅全体で素材の雰囲気が統一されています。
一つひとつの仕上げをご自身で考え、手を動かしてつくる。
完成したときの喜びも、きっと大きかったのではないかと思います。
完成してからも続く家づくり
今回掲載している外観写真は、竣工当時のものです。
黒い外壁に木の柱や玄関ドアがアクセントとなった、すっきりとした平屋の外観です。
実は、こちらのお施主様の家づくりは、建物が完成してからも続いています。
その後、ウッドデッキやお庭、外構工事などもご自身で手掛けられ、現在は竣工当時よりもさらに素敵なお住まいになっています。
家というものは、完成したらそれで終わりではありません。
そこから日々の暮らしが始まり、少しずつ手を加えながら、自分たちの住まいになっていくものだと思います。
もちろん、誰もが内装工事を自分でできるわけではありませんし、専門的な工事はプロが行う必要があります。
それでも、自分の家づくりにどのように関わるのか、その方法はいろいろあるのだと思います。
私たちは、住まいの基本となる建物や性能をしっかりと考え、設計・施工する。
そして、お施主様がご自身の手で住まいを仕上げていく。
今回の住宅は、そんな家づくりの一つの形を見せていただいたお住まいでした。
自分たちでつくり、自分たちで育てていく家。
これからも、楽しみながら長く住み続けていただけたらと思います。




















