階段吹抜けは、光の通り道になる
先日は、階段を単なる上り下りの場所ではなく、間取りをつくる大切な要素としてご紹介しました。今日はその続きで「階段と吹抜け」について。
私がこの二つを一緒に考える理由の一つは、階段まわりを“光の通り道”として使えるからです。
階段には、もともと上下をつなぐ空間がある
階段は1階と2階をつなぐため、当然その上には上下につながる空間が必要になります。
その階段まわりを壁で閉じてしまうのではなく、吹抜けとして少し開いて考えると、単なる移動の場所ではなくなります。
視線が上へ抜け、2階とのつながりが生まれ、空間にも広がりが出てきます。
ただ、私が一番大切だと思っているのは、その「開放感」だけではありません。
上の窓から入った光を、1階まで届ける
階段吹抜けの大きな役割は、高い位置から取り込んだ光を下の階まで届けられることです。
2階の高窓や吹抜けの窓から入った光は、床があればそこで止まってしまいます。
でも、階段まわりを吹抜けとしてつなげておけば、その光を1階まで落とすことができます。
特に、周囲に建物があって1階の窓だけでは光を取り込みにくい家では、「窓を増やす」のではなく、上から入れた光をどう下へ届けるかという考え方が有効になります。
吹抜けは、大きければ良いわけではない
吹抜けというと、リビングを大きく二層分開けるイメージを持たれる方も多いと思います。
でも、必ずしも大きな吹抜けが必要なわけではありません。
階段まわりに必要な上下のつながりを活かしながら、光が通る分だけ開く。そうすれば、2階の床面積とのバランスも取りやすくなります。
吹抜けそのものを目的にするのではなく、**「どこから光を入れて、どこまで届けたいか」から大きさを決める。**私はその考え方を大切にしています。
■まとめ
階段と吹抜けを一緒に考えるのは、ただ家を広く見せるためではありません。上から取り込んだ光を1階まで届けるための「光の通り道」にする。そう考えると、階段の位置や吹抜けの大きさにも、きちんと理由が生まれてきます。
周囲に建物が多く、1階の明るさが心配な土地でも、窓の位置や階段、吹抜けのつくり方で工夫できることがあります。家づくりのご相談は、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。




