施工事例|光と影、素材と余白で構成した住まい “BABEL”
今日は土曜日の施工事例紹介として、 “BABEL” をご紹介します。
BABELは、ガルバリウムの外壁とコンクリートの塀が印象的な住まいです。
すっきりとした外観の中に、縦のラインや素材の陰影があり、日中の光を受けることで建物の表情がより引き立ちます。
外観は、山際の静かな町の中で必要以上に主張しすぎないようにしながらも、建物としての存在感を感じられるように計画しています。
外からの視線を整理するために、道路側にはコンクリートの塀を設けています。
その内側には、木製デッキの外部空間があります。
道路に対しては閉じながら、空に向かって開く。
そんな考え方で、街中でも落ち着いて過ごせる場所をつくっています。
室内は、モルタルの質感、鉄骨階段、木の踏板、白い壁を組み合わせた、シンプルで落ち着きのある空間です。
大きな窓や高窓から光を取り込みながら、外からの視線は抑える。
明るさと落ち着きの両方を大切にした住まいになっています。
家づくりでは、ただ大きな窓をつくれば良いというわけではありません。
どこから光を入れるか。
どこを開き、どこを閉じるか。
どの景色を切り取り、どの視線を避けるか。
そうした一つひとつの積み重ねが、暮らしやすさや居心地につながっていきます。
BABELは、素材の強さを活かしながらも、日々の暮らしの中では静かに馴染む住まいです。
派手さではなく、素材・構成・余白で美しさをつくる家。
そんな施工事例として、ご覧いただければと思います。
【Q&A】
Q:こちらの家の写真をもっと見たい。
A:ホームページの”建築事例”から、ほかにもお写真ご覧いただけます。
メンテナンス・リフォーム|エアコン交換から考える、設備機器の寿命と備え
金曜日は「メンテナンス・リフォーム」について書かせていただきます。
つい先日のことですが、我が家のロフトに付いているエアコンが故障しました。
症状としては、どうもガス漏れのようでした。
エアコンの場合、「冷媒系統」については5年まで保証が付いていることが多いのですが、それを過ぎてしまうと、修理費用が10万円から15万円ほどかかる場合があるとメーカーから説明を受けました。
そこまで費用がかかるのであれば、修理するか、交換するかを考えることになります。
ちょうどエアコンの2026年問題もありますし、低価格帯のエアコンに入れ替えるなら今のうちかなという判断もあり、今回は交換に踏み切ることにしました。
今回の製品については、正直なところ「当たりが悪かった」と思うしかありません。
ただ、今の設備機器全般に言えることですが、昔のように20年、30年と長く使えるものばかりではなく、10年程度をひとつの目安として考えておく必要があると思います。
エアコンも、性能によって価格はかなり違います。
高性能な機種であれば、省エネ性も高く、快適性も上がると思います。
ただし、高い機種を選んだからといって、必ずしも長持ちするとは限りません。
仮に10年ほどで交換になると考えると、その価格差を電気代の差で回収できるかどうかも考えなくてはいけませんし、途中で故障してしまえば、結果的に高くついたと感じることもあります。
そこで、あらためて大事だと思ったのが「延長保証」です。
各メーカーや販売店で、購入後一定期間内であれば加入できる延長保証があります。
もちろん追加の費用はかかりますが、10年間は何かあったときに対応してもらえると考えれば、それもひとつの安心材料になります。
私自身も、今回の早期故障を教訓にして、新しく入れ替えたエアコンには延長保証を申し込みました。
住宅は建てて終わりではなく、暮らしながら必ずメンテナンスや設備交換が発生します。
だからこそ、最初に機器を選ぶときにも、「いずれ交換するもの」という視点を持っておくことが大切だと思います。
高性能なものを選ぶのか。
シンプルで交換しやすいものを選ぶのか。
保証まで含めて考えるのか。
そうした判断も、これからの家づくりやリフォームでは大事なポイントになってくると思います。
近々エアコンを導入された方、また交換された方は、延長保証についても一度確認されてみてはいかがでしょうか。
【Q&A】
Q:延長保証はどのようにすればいいですか?
A:
エアコンなどの設備機器の延長保証は、購入した販売店やメーカーの保証サービスで申し込める場合があります。
購入時に加入するものもありますし、メーカーによっては購入後6か月以内など、一定期間内であれば後から申し込めるものもあります。
まずは、購入時の保証書やレシート、取扱説明書、メーカーのホームページなどを確認してみてください。
ネットで申し込みできる場合もありますし、販売店に相談すれば案内してもらえることもあります。
注意したいのは、保証の対象範囲です。
エアコンに限らず各製品にもよりますし、何回でも修理可能かもご確認ください。
少し費用はかかりますが、家に組み込まれた機器は、暮らしに直結する大事な設備ですので、10年程度は安心して使いたいと考えるなら、延長保証も検討する価値があると思います。
現場で大切にしていること|施工図を描きながら、現場を納めていく
木曜日は、「現場で大切にしていること」をテーマに書いています。
今日は、施工図について少しお話ししたいと思います。
家づくりでは、お客様とのご契約までに平面図や立面図、仕上げの図面などを作成していきます。
ただ、実際の現場では、それだけで工事が進むわけではありません。
特に注文住宅の場合、1棟1棟に個性があり、同じ納まりで済むことばかりではありません。
階段、手すり、造作家具、外壁の割付、窓まわり、天井や壁の取り合いなど、その建物ごとに考えなければならない部分がたくさん出てきます。
そのため当社では、工事中もそれぞれの工事に合わせて、細かい施工図を描きながら現場を進めています。
施工図というのは、実際に現場でどう納めるかを決めるための図面です。
寸法を一つ決めるにしても、ただ何となく決めるのではなく、必ず意味を持たせるようにしています。
使いやすい寸法であること。
見た目に美しく納まること。
材料の無駄が少なくなること。
職人さんが現場で迷わず施工できること。
こうしたことを重ね合わせながら、何度も図面を書き直して、ようやく最終的な納まりが決まります。
たとえば、階段まわりの手すりや造作棚の納まりも、実際には細かな寸法の積み重ねで成り立っています。
外壁のランダムな縦ラインも、ただ感覚で張っているわけではなく、全体のバランスや材料の取り方を考えながら、事前に割付図を作成しています。
完成した姿だけを見ると、自然に整って見えるかもしれません。
でも、その「自然に見える」という状態をつくるために、見えないところで何枚もの図面を描き、検討を重ねています。
一般的には、設計事務所が描いた図面をもとに、施工会社の現場監督が施工図を起こし、実際に現場で納まるように調整していくことが多いと思います。
ライフ・コア デザインオフィスでは、設計と施工の両方を自社で行っていますので、設計段階の考え方を現場の納まりにまでつなげていくことができます。
さらに現場で、「どうすればもっときれいに見えるか」「どうすれば無理なく納まるか」を考えながら、図面をブラッシュアップしていきます。
お客様に直接お見せする機会は少ないかもしれませんが、1棟の家が完成するまでには、こうした施工図がたくさん存在しています。
何となく美しく見える。
自然に目になじむ。
線がそろっていて、違和感がない。
そうした仕上がりは、偶然ではなく、図面と現場での検討の積み重ねによって生まれるものです。
現場で大切にしていること。
それは、見えなくなる部分だけでなく、見えてくる部分についても、最後まで丁寧に考え抜くことだと思っています。














