メンテナンス・リフォーム-第1回|FPの家を守り続けるという仕事
金曜日のブログでは、これから「メンテナンス・リフォーム」について、少しずつお話ししていきたいと思います。家は建てて終わりではなく、暮らしが続く限り、手入れや見直しが必要になります。今回は、その連載の最初として、私がこの仕事を始める時に大切に考えていたことを書いてみます。
■メンテナンスを前提にした家づくり
家は、新築した時が完成ではありますが、そこから長い暮らしが始まります。
年月が経てば、設備の交換や外まわりの手入れ、生活の変化に合わせたリフォームが必要になることもあります。
本来であれば、建てたハウスメーカーや工務店に相談できることが一番安心だと思います。
建物の考え方や施工内容を知っている会社が、引き続き見守っていくことは、とても大切なことです。
ただ現実には、建てた会社に相談できなくなっている方もおられます。
そうした時に、安心して頼れる先があることも、住まいには必要なことだと感じています。
■FPの家には、分かっている人の手入れが必要です
私は以前の工務店時代から、高気密・高断熱の「FPの家」に携わってきました。
FPの家は、断熱・気密・換気の計画がきちんと整えられた家です。
そのため、完成時の性能を長く保つためには、定期的なメンテナンスが大切になります。
特に換気システムは、年に一度ほどの点検や清掃を行うことで、室内の空気環境を良い状態に保ちやすくなります。
また、リフォームを行う場合も、壁や天井の中にある断熱や気密・換気の考え方をしっかり理解して進める必要があります。
見た目だけを直すのではなく、これまで保たれてきた性能を損なわないようにすることが、とても大事なところです。
■受け皿になれる会社でありたい
私が独立を考えたころ、ひとつ心にあったのは、FPの家に住まわれている方々の受け皿になれる会社でありたいという思いでした。
これまで、FPの家を建ててきた工務店さんの中にも、グループを離れたり、会社を続けられなくなったところもあります。
そうなると、オーナー様はどこに相談したらよいのか、不安になられると思います。
実際に当社では、当社で建てたFPの家ではなくても、換気システムのメンテナンスやリフォームのご相談をいただくことがあります。
むしろ現在は、FPの家の仕組みを大切にしたい思いから、リフォームについてはFPの家を中心にお受けしている状況です。
これまで培ってきた経験と知識を、必要としてくださる方のお役に立てられたらと思っています。
FPの家は、きちんと維持管理をしていけば、新築時の快適さを長く保てる家になります。これからも、その家の良さを守りながら、オーナー様が安心して暮らし続けられるお手伝いをしていきたいと思います。
FPの家の換気メンテナンスやリフォームについてのご相談は、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
現場で大切にしていること-第1回|見えなくなるところほど丁寧に
家づくりでは、完成した時の外観や内装、キッチンや照明など、目に見える部分にどうしても関心が集まります。
もちろん、見た目の美しさや空間の心地よさは、とても大切です。
毎日暮らす場所ですから、デザインや素材感、居心地の良さには、私たちもこだわって設計しています。
ただ、家の本当の安心や快適さは、完成してから見える部分だけで決まるものではありません。
むしろ、壁の中、床下、天井裏、断熱材、気密処理、下地、配線、配管など、完成すると見えなくなってしまう部分にこそ、大切なことがたくさんあります。
例えば、断熱材がきちんと施工されているか。
気密の処理が丁寧にされているか。
将来、手すりや棚を付けるための下地が入っているか。
配線や配管が無理なく納まっているか。
こうした部分は、完成してしまえばお客様の目には見えません。
ですが、暮らし始めてからの快適さや、使いやすさ、メンテナンスのしやすさに大きく関わってきます。
当社では、FPの家の断熱パネル施工や気密処理をとても大切にしています。
高気密・高断熱の家は、材料が良ければそれだけで完成するものではなく、現場での一つひとつの施工の積み重ねが大切です。
隙間ができないように確認する。
納まりを考えながら施工する。
必要なところは写真に残し、後からでも確認できるようにする。
そうした小さな確認の積み重ねが、家の性能につながっていきます。
また、建て方前の材料の養生や、雨の日の判断なども、現場で大切にしていることのひとつです。
構造材や断熱パネルを濡らさないようにすることは、家を長く良い状態で保つためにも大切なことだと考えています。
工事は、ただ図面通りに進めればよいというものではありません。
現場に立つと、図面だけでは見えなかった納まりや、暮らしの使い勝手に気づくこともあります。
スイッチの位置。
家具とのバランス。
照明の当たり方。
収納の使いやすさ。
そうした部分も、現場で確認しながら、より良い形になるように考えています。
家づくりは、完成してから見える部分だけでなく、見えなくなる部分の丁寧さが、最終的な住み心地に表れるものだと思います。
お客様には見えにくい部分だからこそ、私たち作り手が責任を持って確認し、丁寧に進めることが大切です。
これからも、見えなくなるところほど丁寧に。
そんな思いを大切にしながら、一棟一棟の家づくりに取り組んでいきたいと思います。
間取りと動線-第1回|屋根裏を活かして、平屋に広がりをつくる
平屋の家は、階段の上り下りが少なく、暮らしやすい間取りとして人気があります。
生活の中心がワンフロアでまとまるため、家事動線も短くなり、将来的にも安心して暮らしやすいという良さがあります。
ただ一方で、平屋はどうしても敷地の広さが必要になりますし、収納や趣味のスペース、子どもさんの遊び場などを考えると、もう少し余裕がほしいという場合もあります。
そんな時に有効なのが、屋根裏空間を利用したロフトです。
今回ご紹介するのは、平屋をベースにしながら、小屋裏を活用してロフト空間を設けた事例です。
ロフトというと、はしごで上がる小さな収納スペースをイメージされる方も多いかもしれません。
しかし、こちらは階段で上がれるロフト空間ですので、使い勝手もよく、単なる物置ではなく、ひとつの大きな空間として活用できます。
屋根の形に合わせた勾配天井の下に広がる空間は、通常であれば屋根裏として隠れてしまう部分です。
そこを無駄にせず、床をつくり、窓を設け、明るさや風の抜けも考えながら計画することで、かなり広がりのあるスペースになります。
収納として使うのはもちろん、子どもさんの遊び場、趣味のスペース、書斎、季節物を置く場所など、暮らしに合わせていろいろな使い方ができます。
また、FPの家では屋根断熱遮断パネルを使用することで、屋根面でしっかりと断熱を行います。
そのため、小屋裏だから極端に暑い、寒いという空間になりにくく、家全体の断熱性能を保ちながら、屋根裏部分まで有効に使うことができます。
平屋の良さは、暮らしの中心がまとまりやすいこと。
そこにロフトを加えることで、普段の生活動線はシンプルにしながら、必要な時に使える余白のような空間を持つことができます。
間取りを考える時は、部屋数や広さだけでなく、建物全体の空間をどう活かすかも大切です。
屋根裏として隠してしまうのではなく、暮らしに役立つ場所として活かす。
そんな工夫によって、平屋の可能性はさらに広がります。










