かなづちの話
昨日建て方をした現場に入ってもらっている大工さんの話ですが、
仕事を始めたばかりの息子さんが、今いっしょについて働いてもらっています。
当社の現場で一通り工事の流れを学んでから、大工さんの昔教えてもらった親方の所にお世話になるということです。
私も、人を育てることにはとても関心がありますので、ぜひがんばって勉強していってもらいたいと思います。
休憩時間に話を聞いていたのですが、今日息子さんの金槌(かなづち)の柄が折れてしまったらしく、直し方を教えてらしたんですが、大工さん曰く金槌の頭は一生ものだというんですね。
柄のほうは折れてしまうことはあっても、頭は習い始めから使ったものを使い続けるそうです。
そうすれば、その金槌は重さや形状を体が覚えてしまうので、釘を打つ力加減や釘に正確に当てることの技術が養われるようです。
なるほど感心しましたね。今の時代、新しいものが便利で使いやすいように誤解してしまいますが、こっちのほうがもっと素敵な話ですよね。