施工事例|親の一人暮らしが心配になったとき、同居できる家

親の一人暮らしが、少し心配になってきた。

年齢を重ねるにつれて、そんなふうに感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

離れて暮らしていると、何かあったときにすぐ駆けつけられない不安があります。
かといって、いきなり完全な同居となると、お互いの生活リズムや距離感が気になるものです。

今回ご紹介する住まいは、そんな不安に対して、ひとつの答えとなるような家です。

同じ屋根の下で暮らしながら、親世帯も子世帯も、それぞれの暮らしを大切にできる二世帯同居の住まいです。

大屋根を活かした、開放的なLDK

大屋根を活かした、開放的なLDK

子世帯の中心となるLDKは、大屋根の傾斜天井を活かした約25畳の大空間です。

天井が高く、梁の見える開放的な空間は、家族が自然と集まりたくなる場所になっています。

キッチン、ダイニング、リビングがゆるやかにつながり、窓の外には田園風景が広がります。
毎日の暮らしの中で、光や風、外の景色を感じながら過ごせるLDKです。

LDKの一角には、3畳のスタディルームも設けています。

天窓から光が降り注ぐ明るい場所で、勉強や仕事、読書、趣味のスペースとして使えます。
リビングの近くにありながら、少しだけこもれる場所があることで、暮らしに幅が生まれます。

親世帯が気兼ねなく過ごせるリビング

親世帯が気兼ねなく過ごせるリビング

この住まいの特徴は、親世帯のための生活空間をしっかりと設けていることです。

離れのように使える場所に、親世帯専用のリビングスペースを計画しました。

同居というと、すべての時間を一緒に過ごすイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし、実際の暮らしでは、親世帯にも子世帯にも、それぞれの生活リズムがあります。

テレビを見る時間、食事の時間、来客の有無、就寝時間。
それぞれが違っていて当然です。

だからこそ、同じ家の中にいながらも、親世帯が気兼ねなく過ごせる場所をつくることが大切になります。

親世帯にもミニキッチンを設置

親世帯にもミニキッチンを設置

親世帯のスペースには、ミニキッチンも設置しています。

簡単なお茶の用意や朝食、ちょっとした調理が自分たちの空間でできると、暮らしの自由度が高まります。

奥にはベッドルームとウォークインクローゼットも配置しています。

リビング、ミニキッチン、寝室、収納がまとまっていることで、親世帯の暮らしがこのエリアである程度完結します。

同居しながらも、必要以上に干渉しすぎない。
でも、何かあればすぐそばにいる。

そんな安心感のある距離感を考えた間取りです。

玄関正面の座敷が、両世帯をゆるやかにつなぐ

玄関正面の座敷が、両世帯をゆるやかにつなぐ

メインエントランスの正面には、座敷スペースを設けました。

この座敷を中心に、左右で親世帯と子世帯の空間をゾーニングしています。

座敷は、オープンな格子戸で仕切ることができ、来客時には応接間のように使うこともできます。
普段は家族の共有スペースとして、また節目の集まりの場としても使いやすい空間です。

二世帯住宅では、完全に分けすぎると距離ができすぎることがあります。
一方で、共有部分が多すぎると気をつかう場面も増えます。

この住まいでは、座敷が両世帯の間にあることで、ゆるやかなつながりを持たせています。

仏壇のある暮らしにも対応した座敷

仏壇のある暮らしにも対応した座敷

座敷スペースには、大きめの仏間スペースを設けています。

さらに、座布団入れの収納を設け、その下には床の間を計画しました。

最近の住まいでは、和室や仏間をどうするか悩まれる方も多いです。
特に親世帯との同居を考える場合、仏壇の置き場所や法事、来客時の使い方まで考えておくと安心です。

この住まいでは、仏壇のある暮らしにも自然に対応できるよう、座敷まわりを丁寧に計画しています。

玄関まわりにも将来を見据えた配慮

玄関まわりにも将来を見据えた配慮を

メインエントランスへのポーチ階段には、手すりを設置しています。

若いときにはあまり気にならない段差も、年齢を重ねると大きな負担になることがあります。

また、ポーチ脇には外物置も設けています。
外で使う道具や季節のものを収納できる場所があると、玄関まわりをすっきり保ちやすくなります。

日々の暮らしの中で、こうした小さな配慮が使いやすさにつながります。

平屋のように見えて、空間を使い切る住まい

平屋のように見えて、空間を使い切る住まい

外観は、平屋のように見える落ち着いたファサードです。

黒を基調とした外壁に、木の玄関ドアや軒天がアクセントになっています。

一見すると平屋のようですが、実際には大屋根の中に2階寝室や子ども部屋、小屋裏収納を納めています。

大屋根の形を活かしながら、家族に必要な空間を無駄なく配置した住まいです。

昼間のLDKは、天窓や大きな窓から光が入り、明るく開放的な雰囲気に。
夜になると、吹き抜けの天井や梁、スポットライトの灯りによって、落ち着いた表情に変わります。

時間帯によって違う心地よさを感じられるのも、この家の魅力です。

大屋根を活かした、開放的なLDK

近すぎず、離れすぎない同居のかたち

親との同居を考えるときに大切なのは、ただ部屋数を増やすことではありません。

お互いが安心できる距離感を、間取りの中でどうつくるか。

親世帯が自分たちらしく暮らせる場所。
子世帯が普段どおりに過ごせる場所。
そして、家族が自然につながれる場所。

そのバランスを考えることで、同居はもっと心地よいものになります。

親の一人暮らしが心配になったとき。
将来の暮らし方を考え始めたとき。

この住まいは、家族みんなが無理なく暮らせる同居のかたちを考える、ひとつの参考になるのではないかと思います。

大きな窓がつくる暮らしの余白

土曜日のブログは、施工事例のご紹介です。
こちらは「FPの家デザインアワード2021」でGOLD賞をいただいたお宅です。お庭のある中古住宅をご購入され、建物は新しく建て替え、お庭は雰囲気を活かしながら洋風に整えました。

庭に向かって大きく開いた、明るいダイニングキッチン。

■庭を暮らしの一部として考える

このお宅で大切にしたのは、室内からお庭を気持ちよく眺められることでした。
せっかく良いお庭がある土地でしたので、家の中にいてもその景色を感じられるように、大きな開口部を設けています。

リビングやダイニングから外へ目線が抜けることで、室内の広さ以上に、ゆったりとした感覚が生まれます。
窓の向こうに緑が見えるだけで、日々の暮らしにも少し余裕が出るように思います。

リビングから庭を眺める、開放感のある暮らし。

■大きな開口と吹抜がつくる開放感

LDKには、お庭に向けた大きな窓と、一部に吹抜を設けました。
吹抜は、ただ天井を高くするだけでなく、光を取り込み、空間に抜けをつくる役割があります。

ダイニングに座った時、キッチンに立った時、リビングでくつろいだ時。
それぞれの場所から光や庭の景色が感じられるように、空間のつながりを意識して設計しています。

明るさと落ち着きのバランスが取れた、伸びやかなLDKになったと思います。

吹抜と階段がつながる、伸びやかなLDK空間。

■受け継ぐものと新しく整えるもの

今回は、既存の建物は解体しましたが、お庭の良さは活かしながら、新しい暮らしに合うように整えました。
すべてを一から作り替えるのではなく、残せる魅力をどう活かすかも、設計の大切な視点だと思います。

家と庭が別々にあるのではなく、室内と外が自然につながることで、毎日の景色が豊かになります。
お客様の暮らしに合わせて、その土地が持っている良さを引き出すことができた事例です。

家づくりでは、間取りや性能だけでなく、外の景色や庭とのつながりも大切です。
その場所にある魅力を活かしながら、心地よい暮らしを形にしていきたいと思います。

施工事例やモデルルーム見学についてのご相談は、公式LINEよりお気軽にお問い合わせください。

2階に庭をつくるという発想

今日は、2階リビングからつながる広いバルコニーのある“The Ark”をご紹介します。現在は息子夫婦の自宅ですが、当初はモデルハウスとしても使っていた建物です。街中の敷地でも、工夫次第で気持ちよく外を楽しめる暮らしができることを、改めて感じさせてくれる住まいです。

2階リビングからつながる、人工芝の広いバルコニー。

■2階につくった、もうひとつの庭
こちらのバルコニーは、16帖ほどの広さがあります。
写真は、家族でバーベキューをしようと準備していた時に撮影したものです。

外物置と収納、そして簡単な流しも備えていますので、ただ外に出るだけの場所ではなく、暮らしの中で使える場所になっています。
人工芝を敷いたのも、2階リビングでも庭のように過ごせたら気持ちがいいだろうな、という思いからでした。

外に出て椅子に座るだけでも、少し気分が変わります。
家の中にいながら、外の空気を感じられる場所があるというのは、やはり豊かなことだと思います。

2階リビングからつながる、人工芝の広いバルコニー。2

■視線を遮りながら、開放感をつくる
このバルコニーは、ただ広くつくっただけではありません。
両サイドは、片流れの屋根がそのまま伸びるような形になっていて、お隣からの視線を自然に遮るように考えています。

正面の腰壁も少し高めにして、道路側や周囲からの視線が入りにくいようにしました。
外にいるのに、あまり人目を気にせず過ごせることは、とても大事なことです。

せっかく庭をつくっても、視線が気になって使わなくなってしまうことがあります。
大きな窓をつくっても、いつもカーテンが閉まっているお宅もよく見かけます。

開放感とプライバシーは、どちらか一方ではなく、両方を考えて設計することが大切だと思います。

室内から見ると、まるでもうひとつの庭のように感じられます。

■敷地条件から生まれた設計
こちらの土地は、T字路の突き当たりにあたる場所です。
真正面に家が建たないという条件も、この設計の大きなヒントになりました。

街中の敷地では、庭を広く取ることが難しい場合があります。
福井は車社会ですので、駐車スペースも必要になります。

そこで、1階を車庫として使い、2階にリビングとバルコニーを設ける形にしました。
限られた敷地でも、暮らし方を整理していくと、気持ちのよい居場所をつくることはできます。

家づくりは、土地の条件に合わせて、どう不便をなくし、どう楽しさを足していくかだと思います。
“The Ark”では、そのひとつの答えを形にできたのではないかと思っています。

夜はリビングの灯りとバルコニーがつながり、落ち着いた時間を楽しめます。


2階リビングというと、少し特別な間取りに感じられるかもしれません。でも、敷地条件や暮らし方によっては、とても自然な選択になることがあります。視線を気にせず、外の空気を楽しめる場所がある住まいは、やはり心地よいものですね。


2階リビングや、視線を気にせず過ごせる住まいづくりにご興味のある方は、公式LINEよりお気軽にご相談ください。

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株式会社ライフ・コア デザインオフィス
〒918-8201
福井県福井市南四ツ居町1-121
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